台所のすみっちょ...風子

 

 

不毛地帯 - 2004年11月07日(日)

作家山崎豊子の作品に「不毛地帯」というのがある。

時は第二次世界大戦直後。

シベリアでの抑留生活からようやく帰還した元軍人が

商社に入り、目まぐるしく変貌する日本社会を生き抜いてゆく、という物語だ。



不毛地帯は4巻からなる大作。その一冊一冊が厚い。

この度、この大作を旦那が読み上げた。

時間はかかったようだが、最後まで読みきった。

実はこの作品を彼に紹介したのは私。

だが、私は読んでない。あまりのページ数の多さにちょっと辟易し、

一巻のはじめの方で止めてしまったのだ。

きっと、旦那が読破できたのは企業戦士である自分と重なる部分が多く、

共感できたからではないか、と私は考えている。


「いい本に会えたって感じ。凄く勉強になったよ〜」

彼はそう言って喜んでくれた。

主人公「壱岐」はサラリーマンとして、戸惑い、迷いながら出世してゆく。

それも副社長まで行ったらしい。


旦那の「勉強になった」という言葉とそんな本の内容を交互に思い浮かべる時、

マンションどころか、別荘まで買えるのではないか?と、

へへへ・・・私はほくそ笑まずにはいられない。


おしまい。


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail