台所のすみっちょ...風子

 

 

就活その4「登録の巻」 - 2005年04月29日(金)

私は昔から大事な場面になると、ついくだらないことを

考えてしまう人間である。

例えば、彼氏とケンカの最中、結構な修羅場にも関わらず、

(夕飯はあそこのラーメンがいい・・)

などと考えたり、

そこが海だったりすると、寄せ来る波を見つめては、

(ほ〜、波ってのは一つも同じ形がない。すごい)

なんて考えてる。

そういえば、幼い頃、母親に叱られたときなども、

(あっ、アゴにヒゲが・・)

と、母の顎に一本の髭が生えているのを見つけてしまい、

顎一面に髭が増殖した彼女の顔を想像して、噴出しそうになったこともある。


おととい、転職を支援してくれる会社に行った。

そこはファッション業界専門の支援会社で、もうすでにWebで

登録をすませてあり、より詳しくインタビューを受けるために行ったのである。

メールで送った私の経歴を見ながらいろいろ話をしたのだが、

やはりテキスタイル業界は不景気らしく、すぐには紹介できないとのこと。

特に私みたいに、専門の人に考えた柄を絵にしてもらい、

それを染工場にプリントして貰う、というような

すべて他人任せ、右から左へのお手伝い、口が達者なら誰にでもできる、

みたいな仕事をしていた者はダメらしい。


「う〜ん、たまに、パリコレとかミラノコレクションに出るブランドなんかで
 募集があることはあるんですがね〜。でも、そういうとこが求める人材は・・」

担当である、40半ばの女性が悪そうに言う。

「アーテイストっぽい人が良いってことなんですよね?」

「そ、そうなんですよ〜。この前もね、ミヤ○イッセ○の募集が来たんですね
 で、決まった人は、もう糸から作っちゃうような人で・・・」


「糸から作る」

この言葉を聞いた時、一生懸命話す彼女を見ながら、

ごめんなさい、、ついくだらないツッコミを心の中で・・してしまいました・・

「蚕かよっ!!」って。



おしまい。



...




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