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私と彼女の出逢いは中1の春 3校の小学校がひとつの中学校に集まった。 彼女と私は別々の小学校だったから、初めて見る顔だった。 偶然同じクラスになり、偶然同じ演劇部に入部した。
第一印象は小さくて可愛い人だ。だったと思う。 髪が長くて、目がクリクリしていて・・・
私は既に身長が165�僂鰺イ鳳曚┐討い拭� それがコンプレックスにもなっていた。 お互い無い物ねだりだと後に話したことがある。
クラスメートで同じ部活。 最初の一年間はそのくらいの仲だった。 特別ベタベタしていたわけじゃなく、特別話さなかったわけじゃない。
ただ、そのクラスはまとまっていてクラス全員で楽しいことが多かった。 教員1年生の担任は随分と手こずっていたようだけど・・
クラスの男子の中にチョイ悪が一人いた。 どうしたものかと悩んだ担任が、こともあろうか学級委員に指名した。 責任を持たせることで、少しでも大人しくさせたかった。らしい。 その相棒に彼女が抜擢されることになった。 勉強が出来て、優しくて、とても賢い。それが選考理由
結局、彼女はとんでもない3学期を過ごすことになった。 委員会はサボル、職員室には行かない、そんな相棒に手を焼いた。
彼女は相当嫌だったようだ。
数々のエピソードを残し、私達は2年生に進級した。
進級するとクラス替えがあり、私はまた彼女と同じクラスになった。 他に3名を加え、仲良し5人組が誕生した。
中学2年と云えば青春の真っ盛り、好きな男子がどうのこうの・・・ 好きなアイドルがどうのこうの・・・ 女が5人もあつまればピーチクパーチクと騒がしい。
勿論私も例外なく、好きな男の子がいたわけで 「今日、廊下ですれ違ったよ〜」なんて浮かれていた。 現在になってよく考えれば、 彼女は好きな男子がいたんだろうか・・・ ほとんど自分の事は話さず、いつも聞き役に徹していた。 誰かが落ち込めば慰めて、誰かが喜べば一緒に喜んで、 いつもニコニコ横にいてくれた。
彼女は部活を2年と3ヶ月で辞めた。 理由は、つまらないからだと言った。 一度だけ同じ舞台で演じたことがある。 どういう内容の芝居だったかは忘れたが、 彼女が天使の役だったことは鮮明に覚えている。
彼女のイメージ そうイメージにぴったりだった。 私の中の彼女は、どれだけ時間が経っても天使のまま。
あの頃は仲良しだったと云え、ほとんど彼女の事を知らなかった。 私の家に2度遊びに来た。 だけど私は彼女の家には行っていない。 「今度行くね」と云うと彼女の顔は曇った。 私はもう何も言えなかった。
大人になってから中学の頃の話しをすると いつも彼女はバツの悪そうな顔をした。
家に友達を呼びたくなかった理由も、大人になってやっとわかった。 人とは違う環境で生きていた彼女だからこそ、 学校ではみんなと同じでいたかったのだ。
だけど、あの頃に戻れるものなら戻りたい。 彼女の笑顔は本当に可愛かった。 あの笑顔の後にあった寂しさを、わかってあげたかった。
彼女がときどき送ってくれたイラストの葉書をアップします。 とても優しい絵を描く人でした。
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