2002年08月02日(金) こんなにも 違う価値観 いずこから
日本の最もポピュラーな演劇と言えば歌舞伎です。
(は? そうですか?)
歌舞伎で演じるのがどうして男だけか知ってますか。
なんで、女役まで男がやるか知っていますか。
男性優位社会の名残とか思ってないですか。
今日、日本を紹介する英語の本で、その回答を発見しました。
なんでも、歌舞伎が始まった頃は、
女も男も一緒になって仲良くやっていたらしいです。
でも、女性の踊りのあまりのヘタさ加減に、
観客からものすごいブーイングが起こり、
喧嘩まで始まる始末だったそうです。
そこで、女性の代わりに若い男の子を使うことにしたんだと。
でも、女性のときと同じ問題が起こってしまい、
結局、大人の男が女装して女役も演じるようになったんだと。
一つ勉強になりましたねぇ。
う〜ん、たまりの日記はなんてためになるんでしょ。
まぁ、真偽の程は定かではありませんがね。
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オーストラリアと日本の価値観は違います。
良くも悪くも、いろんな意味で。
今日、そんなある1つの価値観の差を目の当たりにして、
度肝を抜かれてしまいました。
今朝一番目の1年生のクラスでのことです。
日本語の教室に入って来る子どもたちの後ろから、
一人のお母さんが入ってきました。
先生に何か言付けがあるのかと思ったのですが、
先生が今日の授業の段取りの説明を始めても、
自分の子どもの横の机の上に腰掛けたまま動こうとしません。
先生の説明が終わると、今日の課題の紙が配られました。
彼女はまだ動きません。
ああ、一種の授業参観みたいなものなのねぇ。
う〜ん、わかるわかる。子どもの授業風景観たいよねぇ。
しばらく、他の子どもの世話などで目を離していたのち、
ふと、お母さんに視線を戻すと…。
はっ。課題やってるっ。
子どもの課題をやってるではないですか。
サクサクこなしています。
子どもは横でただボケ〜、と。
あ、そっか。子どもの授業の課題をやりに来たんだ。
そっかそっか、小学1年生の子どもにとっては難しくても、
お母さんには簡単だもんねぇ。
それなら、お母さんがやった方が手っ取り早いよねぇ。
て、おい。
(驚きのあまり、ノリツッコミしてみました)
さらに驚いたことに、自分の子どもの分の課題が終わると、
隣の席の子どもの課題までやり始めたじゃないですか。
サクサク、と音がするほど。
ラス先生に訊いてみたところ、この母親の行動は OK だそうな。
ゼンゼン、マッタク、カイモク、サッパリ、
イミガワカラナイヨ。
ワタシエイゴゼンゼンワカラナイネ〜。
なんか、思考回路が停止して、
27年間溜まっていた疲れがどっと出てしまいした。
つづく。
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