2002年09月03日(火) 7ヶ月 放置されてた アナーキー
いかなる政府の陰謀か、
はたまた、大いなる宇宙の意志か、
滞在期間中にホストファミリーの子どもの誕生日が
必ず存在するのです。
私は今のホストファミリーが4件目ですが、
4件中4件のファミリーで、子どもの誕生日を祝いました。
しかも今回は2人ともです。しかも今月中に。
今日は、買ってきたプレゼントにしこしこと
ラッピング作業をほどこした、哀愁のたまり@寒村です。
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髪切りました。そろえる程度ですが。
実は髪を切るの7ヶ月ぶりなんです。
日本を出てから1回も切っていないという計算です。
だって、恐いんですよぉ〜、ものすごく。
ご存知でしたか?
西洋人にアジア人の髪を切らせると悲惨なことになるのを。
彼らやわらかい髪の人種は、私たちの硬い髪の扱い方をよく知りません。
なので、こっちでパーマをかけるなんてもってのほかです。
子門真人(空前絶後の大ヒット曲『およげタイヤキくん』の歌手)
になってしまいます。
「むぁ〜いに〜ち、むぁ〜いに〜ち、ぶぉくらはてっぱんのぉ〜」
と歌い出さなくてならなくなります。
たとえ、パーマをかけなかったとしても、
かまやつひろしか大木凡人になるのがオチです。
アジア人の髪の質に対する知識の欠如とともにあって、
もっともタチが悪いのが、
「アジア人は個性的な髪型であるべき」
といった、西洋人の歪んだアジア人観です。
髪の色は黒であるべき。
前髪は眉毛の線で、しっかり切りそろえるべき。
後ろの髪もレイヤーなんて入れずパッツリ切るべき。
ほ〜ら、凡ちゃんのできあがりだ。
そんな噂を耳にしていたので、
美容院なんて入る勇気全くありませんでした。
シドニーに行けば、日本人経営の美容院もたくさんあるので、
シドニーに引っ越すまでの辛抱だと思い、
メデューサのごとくにょきにょき伸びる髪を保留し続け、
気づけば無法地帯、アナーキーと化していました。
で、ですね、
そんな私にどんな経緯で髪を切る機会が訪れたかと言うと、
オーストラリアでは、訪問美容師さんというのがいてですね、
道具をいっさいがっさい持って、家に髪を切りに来てくれるのです。
自分の店を持ったり、どこかに雇われることなく、
人の家に約束の日にやってきて、髪を切る美容師さんたちです。
今日は、その人が子どもたちの髪を切りにこの家に来たので、
私も思い切って切ってもらうことにしたのです。
結果、まずまずのできでした。しかも安い。
まぁ、毛先をそろえる程度だったので、安いのも当然ですが、
16ドル(1100円)でした。(←は?)
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美容師さんが帰った後、
1日外で仕事をしていて疲れたホストマザーが、一言
「疲れた〜。夕飯作る気しな〜い」
と、恐るべき意味がこもったセリフをのたまったので、
「じゃ、私が作るから、リラックスしてて」
と条件反射的に口が滑ってしまいました。
私も1日仕事してきたんですがね。
ヘビに睨まれたカエルとはこのことです。
まぁ、料理をするのは嫌いじゃないので、
夕飯を作ることは別にいいんですが、
材料がなんにもないんですよ。この家は。
冷蔵庫を開き、夕飯の材料になりそうなものを物色し、
うんうんうなって考えた挙句、思いついたのはカレーでした。
ええ、そうですとも、
この前の土曜に作ったばかりの日本のカレーですとも。
この前のカレールーの残りの半分を使うので、
この前のカレーと少しでも違った味を出すために、
前回は、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、鶏肉だったところを、
今回は、マッシュルーム、トマト、玉ねぎ、鶏肉にしてみました。
日本米を炊き、立派なサラダもこしらえて、
カレーにサワークリームなんぞ添えたりして、
結局、言うことなしの夕飯ができあがりました。
私は家で親を助けず、こんなところで何をしているのか、
という疑問をひしひしと感じる今日この頃。
つづく。
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