2002年10月14日(月)  日本を出 日本の偉大さ 噛みしめて



最近、原因不明の肌荒れを起こしている、
たまり@ウロンゴンです。

季節の変わり目だからでしょうか。
(季節のせいにしてみたり。ホントは夜更かし生活のせいです)

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11月から学校に行くために、
ビザの変更という、しち面倒くさい作業をしなくちゃいけません。


オーストラリアに来る場合、
目的によって、ありとあらゆるビザが用意されてるんですが、
(学生ビザだけでも7種類くらいあるんですぜ)
もし現地でこの国にいる目的が変わった場合、
いくら有効期限が切れてなくても、
ビザを目的に合ったものに変えなくちゃいけません。


私の今持っているビザが何ビザかと申すれば、
416ビザとか言うやつなんです。

誰に言っても、

「はぁ?」

と返されてしまうような、マイナーなビザです。
(私のように日本語教師アシスタントをしに来る人は、
 このビザかワーホリビザが多いみたいです)


で、私もこれから、このボランティアしか許されてない
416ビザというヤツから、
学生ビザに変えなくちゃいけないので、
変更のためにどんな書類が必要か調べたんですが、


 1.パスポートサイズの写真
 2.パスポート
 3.これから行くの学校の入学許可書
 4.IELTS(英語の試験)の結果(たぶん必要)
 5.学生保険の加入証明書
 6.1年以内に受けた健康診断の結果とレントゲン
 7.銀行の残高照明


といった簡単なものでした。

健康診断はこっちに来るときに受けたのがまだ有効なはずなんで、
今手元にないのは、7.銀行の残高照明 だけで、
これを親に送ってもらえば学生ビザを交付してもらえます。

ものすごく、簡単です。



私たち日本人は、

「どっか、海外旅行したいなぁ〜」

だとか、

「よしっ、留学でもすっか」

とか、
決めたら実行に移せるのが当たり前だと思ってますが、
これって、日本国籍を持ってるから優遇されてるだけで、
どこの国に生まれてもこの自由を味わえると思っちゃ、
大間違いなんです。


オーストラリアに留学する場合、
「国レベル」というのが審査されます。

1〜5の段階に分けられていて、
数字が若いほど審査がゆるくなります。
(日本は「レベル1」)

レベル2の国で、すでに
オーストラリア国内でのビザ変更が難しくなります。
(私のように国内にいながらビザを変更すること)

レベル4の国は、相当なる経済力の後ろ楯がないと、
留学が許可されません。


この「レベル」は国の経済状態なんかで分けられてるんだと思いますが、
「レベル1」をもらっている国はほんの一握りなんです。

私たちが認識さえしていないほど当たり前な自由は、
日本という国がバックについているからこそなんです。


2年くらい前、私は、
ネパール人の友達が日本旅行するための
後援者になってあげたことがあるんですが、
印鑑証明だの、銀行口座の残高証明だの、会社の在職証明だの、
住民票だの、給料明細だの、考えつく全ての公的書類と、
日本での旅行の緻密な計画書、その友達との出会いの経路、
日本に呼ぶ理由を事細かに書いたレポートをネパール側に要求され、
ネパールの日本大使館に送りました。

それだけではとどまらず、
彼はネパールの日本大使館で面接を受け、
ようやく許可が下りたかと思ったら、
成田空港到着後、2時間にも渡る取調べを受け、
(私までねちっこい取り調べを受けて、指紋まで取られた!)
さらに開放されてからも、家に何回か電話がかかってきて、
追跡調査までされる始末。

彼にプライバシーというものは一切なしで、
自由が当たり前になっている私は、
「訴えるぞっゴルァァァ」と、発狂寸前でした。


よくありがちな、日本が嫌いで海外に飛び出して、
「あんな国大嫌いだ」とブチブチ文句をたれてる若者も、
日本のパスポートで海外に出ている以上、
日本の大いなる後ろ楯に庇護されているわけです。

親の援助がないと生きていけない子供のように、無力なのです。
「お母さんなんて大嫌いだ」と言いながら、
お母さんの作った夕飯を食べているようなもんなのです。

ある意味、微笑ましいです。



全然関係ないですが、
私が「日本語教師アシスタント辞めて、学生になる!」と決めたとき、
日本語教師の斡旋会社のヤツが、私の意志を萎えせようと、

「ビザ変更の時の面接で、変更の理由を根掘り葉掘り聞かれて大変だよ〜」

と脅してきたんですが、
今日調べたところによると、

「レベル1の国の人は、変更の理由は問われない」

と明記されていました。

あぁ〜、なんかますます腹たってきた。


つづく。


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