2002年11月25日(月)  資産家の ご子息様と ご令嬢



私のクラスはタイ人が多いんですが、
ご存知の通り、タイの物価は日本と比べてずいぶん安いです。

つまりですね、
タイ人でオーストラリアに留学している生徒というのは、
お金持ちしかいないわけですよ。

そのお金持ちぶりは、1億総中流階級で、
猫も杓子も留学留学の日本人とはスケールが違います。


今日、タイ人の男の子ベンズくんと途中まで帰ってきたんですが、
途中でスーパーに寄るというので、一緒についていきました。

何が必要なのかと聞くと、
チョコレートを買うというのです。

それで、美味しいチョコレートを紹介してくれというので、
私は、キットカットとかその他オーストラリア産の
庶民的なチョコレートをアレコレ紹介してあげたんですが、
何か違うらしいのです。

で、彼が「これ美味しいんだよね〜」と言いながら手に取ったのは、
イタリア産のちょっとしか入ってないのに20ドルくらいするような、
プラスチックのボックスに入ったチョコレートでした。

私だったら、絶対に買わないような代物ですよ。
そんなものに20ドル払うくらいなら、
下着とかTシャツとかの日用品買いますよ。

どんなに美味しくても、まさか買うまいと思ったんですが、
あっさりレジに持って行ってました。


それとかこんなこともありました。

私の学校はシドニーのど真ん中にあるので、
ランチを外で買うとべらぼうに高いわけですよ。
だから私は毎日質素なお弁当を持って行ってるんですが、
クラスの友達のタイ人パウィニーちゃんは、
毎日近くのカフェでお昼ご飯を買います。

先日、美味しそうなアジア料理を食べていたので、
何の気なしに、「いくらだったの?」と聞くと、

「8ドル」とあっさり答えました。

8ドルは日本円で560円ほどですが、
オーストラリアの物価で言うなら800円くらいなんです。
オーストラリアは食品は一般的に安いし、ましてやテイクアウトのものなので
私はビックリして、

「え? 高いよそれ〜」

と言うと、

「うん。でもおいしいよ」

とニコニコしながら答えてくれました。

彼女にとって、値段には焦点が当たっていないのです。


さっき出てきたタイ人の男の子ベンズくんは、
毎日ランチに、近くで買ってきたお寿司のお弁当を食べています。

「お寿司は大好物。タイでもしょっちゅう食べてた」

と言うので、

「お寿司のお弁当ってタイではいくらくらいするの?」

と聞くと、

「250バーツくらい」

と。

250バーツというと、800円くらいです。
日本とぜんぜん変わらないじゃないですか。
日本人の私でもお弁当に800円も出さないというのに。


とにかく、彼らの金銭感覚は、
タイの物価から計算しちゃいけないことを学びました。

あんまり、お金のことを聞きすぎて、
ガツガツした人間と思われないように気をつけたいと、
カツカツ生活のたまりは心に決めました。


つづく。


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