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■ 星降る夜に君にふれれば 最終話
■ 最終話 ■
「で?結局そうなったのか?」
いつもの冷ややかな視線が何かの含みを持って投げられた。
「もう!何とでも言えばイイだろう!!?」
仕方ないじゃないか…とオレは照れを隠すようにそっぽを向く。けれども相手の好奇心は留まることを知らない。 にやにやと面白そうにこちらをじーっと見つめてくるので、とうとう観念した。
「だって…好きなんだからどうしようもないじゃないか。」 その言葉に『はぁ…』とジェームズがため息をつく。 「だから、早く認めてしまえって僕は言ったんだよ。…リーマスの気持ちは相当煮詰まっていたようだし、お前は自分の気持ちを理解していないようだったし…。すこし位煽っても良いだろう?」 こうなるって分かっていたんだから…と、苦笑しているクセにどこか嬉しそうな口調でばんばんと背中を叩いてきた。…もう!!大袈裟な喜び方をするなって!
「幸せだろう?…」 「〜〜〜〜ッッッ!!」 「心に暖かなものを作ることは自分を守ることにもなる。…大切な親友だからお前にも早く気付いて欲しかった。」
急に真面目になって諭す。でもその意味は今なら分かる気がした。…だって、温かな気持ちと言うのは自分に対しても他人に対しても優しくなれるから。…心が落ち着いているのが分かる。
「相棒?幸せか?」
こんな風に言うこいつは小憎らしいけれど、けれどこの気持ちは否定できない。
「…幸せだよ」
答えるや否や、髪の毛をくしゃくしゃにかき混ぜられてムムムときた。そのまますばにあったクッションをばふばふと投げ付けて応戦する。
「何か愉しそうだね?」
リーマスがにこにこしながら部屋に戻ってきた。 「おい!リーマス!コイツしっかりしつけ直せよ!」 「ジェームズ!!!」 「あはは。」
なんとも爽やかな秋の風がそよぐ中、賑やかで、晴れやかな午後の時間となった。
茜色の夕暮れが迫ってきていて、空の一部が群青色とピンク色で彩られていた。涼しくなった風が髪を靡かせる。 「まったく!ジェームズのやつ!あんなにからかう事無いだろうに!」 「まぁまぁ。…ジェームズも祝ってくれているみたいだし。」 「お前まで!」 くすくすと笑いながらリーマスが腕を絡ませてくる。二人きりのこの場所では誰にも聞かれる心配がないから、こうして久々の逢瀬を楽しんでいた。 あの一週間の後、帰宅してきてからずっとこんな調子だった。 手紙を出し合ったり、こっそりと町であったり。…後半では家にも招いたりした。…驚くべき交流だ。
「でも…僕は幸せだよ?」
シリウスは?…と聞いてくる顔が『幸せそのもの』だと言っていて。臆面もなくそんなふうに言ってくるリーマスにオレは真っ赤になってしまう。
「シリウス?」
優しい口調で聞き返してくるからどうしようもなくて。
「幸せに決まっているだろ!!」
まともにリーマスの瞳が見れなくて、ふいっと顔を背けると優しく抱き寄せられた。
「リーマス?」 「好きだから…」
そのまま絡められた腕で上を向かせられて。 静かに唇を近付けてくるから。
仕方ないか…と観念してそっと首に腕を回した。
■ END ■
■ ようやく終わりました〜。といってもあまり満足したできばえではなかったので、ノベルスページに移し帰る時には加筆・修正します。すみません〜。 実は今日手術だったんです〜。あたし〜。歯の!!! 少し前に(6月頃かなぁ)エライ事になっていた歯があるとお伝えしたと思います。その歯を治療の為の一部矯正しておりまして、その矯正の仕上げで手術ということになったのです。あああ〜。痛いよう!メソメソ。 今日はちょっとばかり疲れてしまったので、また次回エッセイネタにでもします〜。あああああ〜。痛み止めが欲しいよ…。(涙)
■ 明日は多分お休みにするので、明日こそキリリクのイラストと小説をアップしたいと思います〜。Mさん!まってて下さい〜。(すみません。ヘたれ過ぎて更新が物凄く遅れていて〜。)
では、コレからイラストの色塗にいきたいと思います〜。できれば夜半にアップしたいけれどどうだろう?う〜ん。
2002年09月18日(水)
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