マハティール - 2002年09月13日(金) ゴムと錫(すず)しかなかったこの国を 東南ア ジア屈指の工業国に育て上げたのが首相の マハティールだ。 先住民族であるマレー人。前職は医者。マラヤ大 学(日本なら東大)成績トップで卒業。 在職21年。来年10月 引退予定。 マハティール後のマレーシアを心配する声も多い。 それほど彼は 国民から絶大な信頼を得ている。 彼の示唆に富む発言にいつも注目が集まる。 「多様性は人生のスパイスだ。しかし、我々がヒ ルトン・ホテルに泊まり、マクドナルド・ハン バーガーを食べ、フォードの車に乗り、お金を シティバンクに預け、生活用品をカルフールで 買うことにより、そのスパイスは急速に失われ つつある。」 巨大企業の世界市場支配によりこの国の中小企業 がなくなれば世の中は画一的で面白みがなくなる、 という事だ。 先住民であるマレー人(60%)の他、中国人(30%) インド人(10%)の共存を可能にしたのはまさしく 彼の”多様性”に対する寛容さだ。 僕の3歳になる息子がインターナショナルスクール に通い始める。入学式に出席した。 色々な国籍を持つ子供達と接して欲しいと願い 学 費面 少々無理をして通わせる。 外見、文化的背景、多種多様な子供達と接すること で 多様性を理解できる能力を身につけてほしい。 でも何も心配いらないようだ。初めて会ったという のに、もう皆と一緒に遊んでる。 きっと 彼ら子供の世界は 底無しの湖のように どんな多様性をも受け入れられるのだろう。 ...
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