ミドルエイジのビジネスマン
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ビックリするような夕立の後、西の空に半月が姿を現した それを待っていたかのように、次々と旅客機が昇っていく
飛行機に乗りたい
スイスイと上昇していく中型機ではなく 昔の蒸気機関車のように 喘ぎあえぎ、やっと地面を離れるロケットのように 重々しく高度を上げていくボーイング747に乗りたい
右手に外の見える窓側の席に座って 斜め上に見える半月を見やりながら 座席に押し付ける重力を感じながら 大音響と共に上昇していく大型旅客機に乗りたい
おーい 私は昇っていく やっとのことで昇っていく どうだ、どうだ、どんなもんだい、と誇らしく 機内サービスのシャンパンを片手に どんなもんだい、と昇っていく
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