「間違ってます。」
2009年04月02日(木)
いちご狩り
「いちご狩りに行きたい」と長男が言った。
正直、私はあまり行きたくなかった。いわゆる「味覚狩り」に対して、私の腰は重い。その原因を考えていたら、ひとつの思い出に行き着いた。 私が小学生のときである。父がぶどう狩りに連れて行ってくれた。地元の、父の知り合いの農園だった。父は付き合いが広く、場合によっては押しの強い人であった。その時もすでにシーズンが終わっていた農園を、無理に開けてもらったのだ。貸しきり状態である。それはまあいいのだが、当然、ぶどうはほとんど無い。あっても熟れ過ぎで半分身が落ちているような、見るからに美味しくなさそうなものがちらほら見えるだけだ。足元には落ちたぶどうが踏みしだかれて、いやなにおいがする。私はぶどう畑をぐるりと一周し、父はみやげ用のぶどうジュースを買った。 今だから笑って言える。 「お父さん。ごめん。本当に楽しくなかったよ」 で、いちご狩りである。 込むと嫌なので、平日の朝一番に行った。今時は時間制限食べ放題。 結果。 たのしかったです。おいしかったです。 何より子供達の「たのしかった」の声がうれしかったです。 いちご狩り、ありがとう。 また、行きたいです。
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