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どこの街にでも一つや二つはあるでしょう。 ハウスメーカーの住宅展示場。 最新の設備を備え、普通の敷地じゃ絶対に無理、みたいな立派な家が立ち並んでいる夢の広場(笑) あ、いえ、羨ましいという訳では……ないわけでは……ないというかなんというか。 げふげふ。 仕切りなおしましょう。 気になるんです。最近、その展示場の傍を通るたびに、気になって仕方がないんです。 外壁が。 展示場ができて、4年から5年くらいでしょうか。 当初はピカピカだった物件も、当然風雨に晒されて劣化してきています。 それにしても。 それにしても、劣化が酷すぎる物件が一つあるんですよ。 それは窯業系サイディングを外壁に使用している一棟。 サイディングが反り返って、隙間が開いている。 それから、釘頭を隠すために後から縫った塗装だけ、白く浮いてきている。 夏の午後にぼろぼろになったお母さんの化粧を見ているようです。 んー。 あんな状態で展示しておいて、お客さんに売り込めるのかなー………と。 今や殆どの建売住宅で採用されている、この窯業系サイディング。 施工が簡単で完成後の見栄えが良い事もあって、ここ10年くらいで一気に普及したものです。 実は私の実家も、このサイディングを使ってあるんですがね。 やっぱり建てて4年位なのに、一枚だけ色あせが激しいものが混じっていたり、釘の部分の塗装が悪目立ちしてたり、反り返って隙間が5ミリくらい開いている場所があったり………と、めちゃくちゃな状態なんです。 継ぎ目に充填したシーリングも割れてきてるし、もう五年以内には張り替えないと、建物本体がもたないだろうな、と行くたびに思います。 うーん。 メーカーも、製品化に当たってはちゃんと耐用テストしてるはずなんですがねえ。 近所のアパートや建売住宅見ても、色あせしたり、酷いところでは凍害で弾けちゃってるものまであったりして。 建材も日進月歩の世界。 毎年新しい商品が出て、どんどん古いものは生産中止になっていきます。 その中で、自分の家にどの商品を採用するかは、皆様頭を悩ますところでありましょう。 特に外壁は、家の顔です。 出来れば手入れが簡単で長持ちして見栄えが良いもの、と思うでしょう。 でも実際、そんな都合のいいものなんてあるもんじゃない。 モルタル塗りの家を数年置きに塗り替えしたほうが、よっぽど綺麗で長持ちかもしれないと、その展示場の横を通るたびに思うのでした。 展示場を見に行くなら、最低4年は経過した物件を。 メーカーによらない、実際の耐用テストの結果が見られます(笑)
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