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正しい便器の選び方(その2)
2002年10月02日(水)

さて。
前回書いたのは、「男性諸氏も使用する洋式便所の掃除は、両サイドの壁と便器の外側に留意すべきでさる」という話でした(……嘘!)

男性は座って用を足すのは嫌がりますから、可能ならばストール式の小便器、できれば大きめのものを設置したいものであります。
で、壁の素材はタイル張り、もしくは掃除のしやすい、凹凸の少ないクロスで。
しかし、大概のお宅では間取りの関係上、困難でありましょう。
私が水洗化の仕事を専門にしていた時も、小便所と大便所をぶち抜いて一部屋にして、洋式便器を一つだけつけるという工事が主流でありました。

和式便器の場合、よいしょっと便器をまたいで、その場にしゃがみこむわけですから、便器のスペースだけで最低限の空間が確保されるのに対し、
洋式便器の場合、腰掛けて用を足す便器のスペース+部屋へ入ってから身体の向きを変え、ズボンをおろしつつしゃがみこむ動作に要する空間が必要になります。
具体的に言えば。
和式は部屋の奥行きが90センチもあれば十分広さが足る。
けれど、洋式は最低でも120センチの奥行きが必要になる(あくまでも必要最低寸法なので、男性などには狭くて不便)
……というのが通説でした。
このスペースが確保できないがために、泣く泣くニ穴(大と小2種類の便器設置)を諦め、一穴(大便器のみ)にする工事をしたお客さんも結構おられました。

ここで、最近、よくCMをしているタンクレストイレの出番となるわけです。
実はあれ、かなり前から同型の便器はあったんですよね。
(昔のものより動作の安定性とか、ウォッシュレットの使い心地がかなり改善されています)
通常の洋式便器よりも約20センチ小さくなりますから、あと少しひろければ……というお宅には最適です。
現在洋式の水洗トイレがあっても、前方の空間が狭くて難儀な思いをしているお宅も、これに交換すれば快適になるかもしれません。
(このあたりは、個々のトイレスペースの状態によるんで、設備屋さんと顔を付き合わせて相談していただきたいですが)

実は、お風呂工事に伺ったお客さんの家で、このタンクレストイレが設置されててね。昔の製品から格段に進歩した使い心地に、感動したって寸法なんであります(笑)
ぶっちゃけ、いいよ。あれ(笑)

「正しい…」とかタイトルつけちゃって、御託ならべましたが。
とりあえず、可能な限り一穴よりは二穴、和式便器よりは洋式便器が、私の個人的なお勧めです。(ウォッシュレットはもちろんはずせません)
後は個々のお宅とよーくむきあって解決して頂きたいものです。
てか、監督業だけやってる工務店の人よりも、実際にイロイロな事例を見ている現場の設備屋さんのほうが、実用的な案を出せるんじゃあないでしょうかね。

そうそう、言い忘れました。
水洗式の小便器をつけたら、ひたすらマメに水を流しましょう。
これも男の人って、面倒くさがってサボったりするんですよ(笑)
流さないと、すぐ詰まりますからね(きっぱり)
詰まったら、下手すると大便器よりも復旧が大変だったりしますからね。
流せ。とにかく流せ。水不足なんか気にするな。
そんな感じで。


  ◇   ◇   ◇

って、例のビフォーアフターとは全然関係無い話になってしまいましたな(をい)
あの事例の場合、洗面化粧台を複数つけて片隅に小便器、なんて事してましたが、あの洗面所を間仕切って、大便所をもう一箇所増やしたほうが朝の渋滞は解消されたのじゃあないか、と思ったのでした。
洗面台は、マーブライトカウンターでボウルを複数つければいいじゃん。
あ、あくまでも「私の個人的な意見」なので悪しからず。悪しからず。







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