戯言。
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2002年07月21日(日) エルフとホビットについて考えてみる(2)
この題は何番まで続くのか(笑)
つか先日『アンタは旅の仲間の誰タイプか?診断』をやって
みたら、見事王子を引き当ててしまいました。
喜ぶべきか否か、ちと微妙(-_-;
フロドだったら狂喜乱舞だけどウソすぎだし。
でも素でやって王子って....素直に喜べない自分が(爆。。
ちなみにそこのサイトさんは英語なんですが、そんなに難し
い質問でもなかったので辞書さえあれば大丈夫かと思われ。
かく言うワタシも2〜3回引いてたし。
趣味が趣味なだけに、毎日英文は見てるんだけどねぇ。
モタスポ用語みたいなマニアックな語彙だけが増えていき、
実用的な語彙が増えん......
つか先ほどお笑いの神様が降臨したので小ネタを書き留めて
おくことに。
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「..........ふぅ」
「大丈夫か?フロド。疲れたか?」
フロド達の旅は長く辛いものとなっていた。
それは肉体的にもかなりの疲労を蓄積するもので、他の仲間達
に比べて身体が小さいホビット達にはさらに負担がかかる。
特に以前闇の剣で傷を負っていたフロドの疲労は限界に近くな
っていた。
そんなフロドを心配し、最後尾を歩いていたアラゴルンが声を
かけたのである。
「大丈夫です、アラゴルン。先を急ぎましょう」
そうは言っても、彼の顔に浮かぶ疲労の色は濃い。
「遠慮することはないぞ、フロド。少し顔色も悪いし、無理は
しない方が良い」
そう言って半ば無理矢理フロドを抱き上げようとしたその時。
ドスッ
「.................(汗)」
どこからともなく飛んできた矢は、アラゴルンの肩をかすめて
その真横の木に突き刺さった。
そして矢を放った張本人、レゴラスは一見爽やかな笑顔で問い
掛ける。
背後にはどす黒いオーラを放ちながら。
「大丈夫ですか?アラゴルン。今あなたの肩口に毒虫がとまっ
ていたけれど」
(このまま射殺しても良かったんだが、フロドが悲しむから一
応外して差し上げたんですよ)
「............ああ、助かったよ、レゴラス」
(この腹黒王子め、本気で俺を消そうとしたな)
アラゴルンの剣呑な視線は完全に無視し、レゴラスはフロドに
話し掛けた。
「ああ、確かに顔色が悪いねフロド。アラゴルンの言う通り、
無理はしない方が良い。もう少ししたら休むのに良さそうな
沢がありそうだから、そこまで私が連れて行こう」
そう言ってフロドを抱き上げてサッサと歩き出した。
(((ぬぁにぃッ!!!)))←さて誰と誰と誰でしょう(笑)
あまりのことに唖然としていたアラゴルンだったが、すぐに気
を取り直し、レゴラスに意見した。
「レゴラス、君には前方確認という大事な役目がある。フロド
を連れたままだと少々やりづらいのではないかな?」
(そしてフロドを降ろしてサッサと向こうに戻れ)
それを聞いたフロドは慌てて降りようとしたが、レゴラスはそ
れを微笑みだけで諌めた。
そして背後を振り返り、一言。
「確かにそうかもしれないね。では私はフロドと一緒に後ろか
ら行くことにしよう。代わりにアラゴルン、前を頼みます」
(これ以上余計なこと言ったら、今度こそ射殺してやろうか)
向けられた笑顔とは裏腹に、その眼は氷よりも冷たかった。
「....なっ」
「すみません、アラゴルン。僕が頼りないばっかりに....」
抗議の声をあげようとしたアラゴルンだったが、フロドの一言
であっけなく陥落した。
「....いや、大丈夫だよフロド。前方は私に任せてくれ(涙)」
人間の王、敗北決定。
そして順番を変えて歩き始めた最後尾では。
「でもレゴラス、貴方は本当に凄いですよね」
「何がかな、フロド?」
先ほどアラゴルンに向けたのとは全く違う、柔らかい笑みをフ
ロドに向けてレゴラスが問う。
そしてその微笑に頬を染めながら、フロドが答えた。
「だってさっき、アラゴルンの肩にいた虫だけを射抜いたでしょ?
アラゴルンにはかすりもしないで」
「あのくらいなら朝飯前だよ。言ったよね、『私の弓で君を守
る』と。君に近付く悪い虫は、全て私が射殺してあげるから」
(((虫って何の事だ、腹黒王子ッ!!!)))
彼らは再度一瞬だけ現れたどす黒いオーラを見逃しはしなかっ
た。
それに気付かないのは、オーラの根源に抱かれたホビットのみ。
「有難う、レゴラス。頼りにしてますからね」
その言葉に闇(の森)の王子は極上の笑みで答えたのであった。
−−−−−彼らの旅は、今日も平和に続いている−−−−−
(fin.)
いや寧ろ終われ。