戯言。
2002年12月09日(月)  時事ネタ第2弾(菊とリョ)

今日は初雪。滅茶苦茶寒かった....
だからといっちゃなんだが、小ネタをひねりだしてみた。
あ〜でも今、脳が創作でなくてゲームに向いてるからロ
クなもんが出来ん。


***菊とリョ***

「おチビ、帰ろ」

「うん」

いつも通り、2人で帰路につく。

「........寒ッ」

夕方になって、寒さが増してきたような気がする。
ちゃんとコートは着ているが、それでも寒い。

「おチビ?」

「な、何でもないッス」

「嘘〜。嘘つきはエンマ様に舌抜かれちゃうんだぞ!」

「エンマ様って....(-_-;」

このヒトの頭の中を覗いてみたいかもしれない。
どうしてこういうどうでも良さげな情報はポンポンと出
てくるんだろうか。

そんなことを考えながら足を進めていると。

ふわり

突然首元が暖かくなった。

「寒いんでしょ?これ、巻いてなサイ」

慌てて自分の首元を見ると、さっきまで菊丸が巻いてい
たマフラーが。
彼の体温が残っていて、とても暖かい。

「............ありがと」

お礼を言ったら、どういたしまして、と笑顔で返された。
マフラーも暖かいけど、いちばん暖かいのは実は彼の笑
顔なんじゃないか、と思う。
初夏の心地よい陽射しを髣髴とさせるこの笑顔に、どれ
だけ心躍らされることか。

アナタが思っているよりも、俺はアナタの事が好きなん
だよ、エージ先輩。
ねえ、知ってた?

そう思いながら彼を見上げた視線の先に、白いものが映
った。

「「あ、雪」」

期せずして声が重なる。

「雪かぁ〜こりゃ寒いわけだ」

「そッスね」

「積もるかな?」

「....そしたらテニスできなくなるからヤかも」

「でも一緒に雪遊び出来るぞ♪」

そう言ってニッと笑う。
なにかイタズラを思いついたように嬉しそうに笑う彼を
見たら、それも良いかもしれないと思った。

「じゃ、明日一緒に学校行こ」

「え、マジ?よし、一緒に行こ♪」

「で、一緒に帰ろ。雪遊び、教えてよ」

「うんうん任せなサイ!たっくさん遊ぼうね♪」

嬉しそうに微笑む彼を見て思った。
寒いしテニスも出来なくなるし、あんまり好きじゃなか
った雪も、アナタのそんな笑顔が見れるなら悪くないか
もしれない。

ちょっとだけ、雪が好きになった冬の日。

*****

や、もうノーコメント。
誰よ君ィ、みたいな....(-_-;


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