Turn, Turn, Turn
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| 2002年11月15日(金) |
この世界を信じても、間違いは無いのかな? |
今日は「励まし会」という大規模な飲み会に行ってきました。なんか客観的に見ると、スゴイ名前の会だな(笑) どんな会かというと、マス・コミュニケーション業界(出版・音楽・広告・テレビ・新聞なんかだね)を志す人たちが各大学、業種を横断的に集まる会。今回はおつかれとお祝いの主旨のもとに集まりました。
やっぱり個性の業界。いろんな人が集うので、毎回新鮮です。今回も面白かったなあ。みんなの秘めたこれからの夢なんかも聞けたりして、俺もこの大変な業界で頑張っていこうと新たな意志を固めた訳でした。
そして、明日はプライマル!!!!! もうこの世界にいらない概念は、悪意は、思想は、偽善者は、すべてぶっ殺す!!! 殺す! 殺す! 殺す!!! 死んでしまえ!!!!
ここで、ポールの感想の続きを書きたいな。
昨日、ジョンが言っていたようなこと、虚無主義者でなくとも「無理だよ」という視点で見られてしまうことを俺は書いたわけだけど、今回のライヴではそれが「ありえるかもしれない」ということを本当に強く感じたんだ。普遍とか、永遠とか、そういうことを。
すごくそれを感じたのは、俺らの周囲に座っていた人たちの姿を見てっていうのも大きいな。本当に全世代的な人たちが集まっていた。それこそ、俺の親以上の世代から、俺の世代を通って、中学生くらいまで。超満員だった。
俺の真横では、父親と娘が二人で観に来ていた。お父さんは、自分の青春を彩った歴史的名曲の連発に、何か過去の自分を取り戻しているかのように、口ずさみながら、泣いていた。日頃、出さないような少年のような声で、「ポーーーール!!!!」と叫んでた。
中学生くらいの娘さんは、ビートルズの曲はお父さんに聞かされたり、学校やメディアで聞いたりして馴染んでいるんだろう、知っている曲、そしていつまにか大好きになっている魔法の曲達に、手拍子を送って終始笑顔だった。見たことの無いような素晴らしい演出に、顔すらも初めて見たかもしれないポールのまったく衰えていないエンターテイナーの姿に見入っていた。モー娘。や嵐もいいけど、もっと素晴らしいものがあるんだよ。
俺の真ん前には、俺よりちょっと上くらいの若手サラリーマン二人が、肩を組んで合唱していた。自分が一生懸命働いて、未来を創っているこの世界を祝福するかのように、幸せそうに唄っていた。
俺の右斜め前方では、新婚くらいのカップルが来ていた。ポールが亡き最愛の伴侶、リンダに捧げた曲"My Love"を聞きながら、見つめ合ってキスをしていた。全然奇妙な光景じゃなかった。美しかった。むしろ日本人がそんな愛を表に出せることは素晴らしいとみんな思ったんじゃないかな。ラヴ・イズ・オール・ユー・ニード。
そういえば、帰りの混雑を避けるために喫茶店に寄って、電車が空くのを待っていた時、横でおじさん二人に話しかけられたな。「"Blackbird"をやってくれるとは思わなかったよ。君達はどの曲が良かった?」とかそんな話を。いつも親父やバイトの社長以外とは話す機会も無いこんな世代の人と、ビートルズの話をできるってのは本当に楽しかったな。
そして、すごく羨ましかったのが、60年代以降を高校、大学と進んできたおじさん達の青春の日常は、ビートルズによって本当に美しく彩られていたと話してくれたこと。出るシングル出るシングルがリアルタイムで、出る曲ごとに未体験の驚きと感動をもたらされて、次の曲はどうなるんだろうと待ちきれなかったそんなロック黎明期。本当に羨ましかった。そんな時代の音楽を体験したかった。
ライヴの内容については、また書こうと思う。
2002年11月14日木曜日は、一生のうちでも忘れることのできない、すごく温かくて、幸せに満ちた気持ちになれた日だったな。
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