Turn, Turn, Turn
DiaryINDEX|past|will
2003年02月20日(木) |
ジョン・スクワイア、独りローゼズのマジックを鳴らす |
ザ・ストーン・ローゼズのギタリスト、ジョン・スクワイアの単独公演の招待券を頂いたんで、友人と行ってきた。どっちも親ローゼズで、シーホーセズもソロ作もちょこっとしか聴かないで行った今回のライヴ。
良かったと思う。久々に演奏力と表現力がすごいギタリストを見た。
けどなー、正直今回のライヴは、ローゼズがいかにすごかったか、曲にマジックがかかっていたか、やっぱりあの四人でやったらこの比じゃないだろうなと痛感させられた。
ソロの曲は、はっきり言って、個人的過ぎてまったくポップに昇華していない。一方で、ローゼズの曲はジョンと見知らぬサポート・メンバーで演奏しても、客を熱狂させ、感動させる魔法がかかってる。"Waterfall"なんて、ちょっと涙無しには聞けないほど素晴らしかった。やっぱ1stの曲や"Fools Gold"は特別なんだよな。
ジョンはどんな思いでローゼズの曲を、客の反応があからさまに違う曲を選び演奏したんだろう? ジョンの中ではストーン・ローゼズというバンドは終わっていないんだね。だって2ndの曲とか、もっとカッコ良く聴かせようとアレンジしていたもの。10年以上の歳月を超えた呪縛。
とにかく思ったのは、ジョンはギター弾き過ぎってこと。ギターを弾きまくるという観点からしか曲は作れないのかな? ジョンはギターを捨てることから、新しい創造的なキャリアが始まると思う。ローゼズが復活するかどうかは、イアンとジョンの個人的な感情にすべて委ねられているけれど、復活するにしろしないにしろ、ジョンの作る音楽は前に進まなければいけないと思う。永遠にすがるのは結構だが、一方で終わってしまった過去にはすがって欲しくないな。考え分けて欲しい。
"I MISS YOU"というソロ作の曲がいっそう悲しく、空しく響いたライヴだった。
|