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2003年03月30日(日) |
アホばっかの世界に生まれくる鉄腕アトム |
2003年4月7日月曜日、鉄腕アトム誕生。。。
えー、どうですか? もうほとんどの人が、はや数週間にして戦争なんて「飽きちゃった」でしょう。別に日本はなんも変わんねーもんな。ほんと微妙な変化だけで。ちょっと石油や株の値段が変わるだけ? 新聞やニュースの大半が戦争が多くなるだけ? あえて差別的に言うと一般ピーポーの感覚はそんなもんだね。分かってたったい。
ネットサーフィンをしてると、やっぱ「表現欲求」があるから、戦争について俺も含め偉っそーに語ってるサイトが多いんだけど、大体がもうほとんど触れなくなっちゃってるな。開戦当初ちょっと戦争について論旨破綻してるようなことつらつらと語って「わたし、カッコイイ」とか思って、それで満足。ほとんどが反戦平和の小学生の道徳の発想で言葉が難しくなってるだけ。やあやあ。ファック。
そういう発信者の人ってさ、今こそ考えることが必要だと思うとかっつって、自分のサイト訪れてる人に問題提起までしてるのが多いけど。自分が思考停止したら意味無いんじゃん? 継続して考えていかないと何も変わらないし、意義も無い。どうせ考えないんだったら、端から語るなって思うなあ。それなら、そういうのはほんと政治家とかマスコミとか自衛隊とか大企業に任せてくれって思う。
だいたいの人たちが独善的な善と悪の二元論に陥ってるんだよなー。戦争やブッシュやアメリカ政府をさも悪のように書いたり。善と悪なんて表裏一体だっていうの。適当にしか考えられない人が考える資格は、申し訳ないけど、無い。実際に戦ってる米英軍、イラク軍、巻きこまれて死んでいく市民、それぞれに申し訳がない。語るならちゃんと語れ。自分の発言に自信が無いなら語るな。知識は無いけど、とか言いわけ付けて当たり障りないこと言うなら語るなよって思う。
特に、最近行ってるアルバイト時代の友達のサイトで、友達が日記や掲示板に書いてるのは、そういうのを感じて、なんか興ざめっていうか、「君もその程度かー」みたいに落胆させられるね。まあ、人はそんなもん、期待しすぎると信頼できなくなる。良い所もあってクソなとこもあるのが人間だもの。相田みつおさんみたいだけど。しゃあない。
かわいそうだなー、こんな世界に生まれてくるアトム。1963年当時、手塚治虫が鉄腕アトムに込めたメッセージは、「楽しくて、幸福な未来」、「人を信頼すること、理解すること」、「他者の考えてることを真剣に考えること」だと思う。
ロボットでありながら、アトムは人間の理想の姿だった。「鉄腕アトム」の内容を知ってる人はもう少なくなったと思うけど、ウルトラマンとか仮面ライダー、マジンガーZ、スーパーマンみたいな正義のヒーローと同じように考えてる人が多いのかな? 強くて、悪の存在と戦闘して、正義を貫き通すっていう英雄。
ちょっと違う。アトムが特別であり、素晴らしい作品なのは、アトムがそんな型にはまったヒーローじゃないから。作品の中で描かれるのは、泣いてばっかりで、悩んで、いちいちくよくよしてるアトムが多い。けれど、そんな葛藤の後で、アトムは人間達が言えないこと、やらないことを、勇気を出して言ったり、やったりする。そこが本当に素晴らしいし、誰もがその可能性を持っているからこそ、心が打たれるんじゃないかな。もっと素晴らしいはずの自分像をアトムが見せてくれているというか。
人間がアトムになれる日は来るのかな?
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