Turn, Turn, Turn
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2003年06月03日(火) |
一言レビュー2 LIARS/they threw us all in a trench and stuck a monument on top |
★☆☆☆☆。残らない。ストロークスの衝撃的なデビュー以降、めっちゃ盛りあがってるニューヨークのガレージ・ロック、ポスト・パンクのシーンから現れたバンドがこのライアーズだけれども、ほんとそのムーヴメントの産物みたいなバンド。雨後の竹の子だ。"哀しみのモニュメント"、ですか。
クールで、アートで、ニューヨークの音楽史をすごく踏まえてる良質なバンドなのは認めるけど、世界に発信するまでの、日本人に届くまでのものは無いな(その点ヤー・ヤー・ヤーズなんかは普遍的なものを持ってるのでは?)。
まあメロが弱いと言ったらそれまでだし、そういう音楽でもない。それ以前に、曲自体が弱いんじゃないかな? ニューヨークの多文化的な雰囲気を含んでいるのはいいけど、それが強烈じゃないし、玉石混交なんじゃないの?
とにかく、あんまりムーヴメントには乗り過ぎるな、という何度も受けてきた警告を、また俺にしてくれたバンドという点で評価。ムーヴメントも何も関係無い。本物を見る目。逆に言えば、その一大シーンのバンドばかりを好きだからといって、そのバンド達が本物であれば、なんら問題無いし、ミーハーっぽくみなされる筋合いもないってこと。
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