2004年11月07日(日)
台風や地震・事故・事件が起こった時、テレビを見ていてよく思う事がある。 何故、あそこまで執拗に被害者に対してカメラやマイクを向けるのだろう。
今回の中越地震でも同じ事を思った。 家が崩壊してしまって、呆然としている夫婦にマイクは向けられていた。 「今のお気持ちは?」 「これからどうなさいますか?」 奥さん、涙が溢れてきて「ごめんなさい」って言って、ご主人の影で泣いていた。 今までの人生の思い出がつまった家が、なくなってしまっただもん。 悲しくて、涙が出て当たり前・・・泣くのに、「ごめんなさい」って謝る必要なんかない。 それでもその夫婦にカメラもマイクも向けられたままである。 そこまでして、この夫婦のコメントが必要なのかな? 弱いもの虐めをしているような感じがしたのは、私だけだったのだろうか?
奇跡的に救出された優太君が金曜日に無事に退院した。 子供の回復力は早い。 もう頭の包帯も取れて、帰宅後は元気に外で遊んでいた。 病院側は、早めの退院になった理由を「これ以上、入院生活が長引くと、それ自体がストレスになる恐れがあるので、温かい家庭で一日も早く普通の生活に戻した方がいいと判断した」と説明していた。 だから・・・もう取材などせずにそっとしておいてあげたい。
あの日航機御巣鷹山墜落事故で、奇跡的に救出された生存者川上慶子さんに、何時までも週刊誌のカメラの目が追ってきて、苦痛に感じたと後日語っていたのを思い出した。
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