■ 腰痛日記 ■
ケイの10年にわたる痛みの治療体験を少しずつ書いていきます

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2003年07月29日(火) 慢性病の時代


:::::::::::: 『医者と患者と病院と』 砂原茂一 著 ::::::::::::::

― 慢性病の時代 ―

それはともかく特定病因説にもとづく戦略が功を奏して
感染症、ことに肺炎とか腸チフスなどの急性の感染症が
ほぼコントロールできる見込みがつき

今日は高血圧、心臓病、糖尿病、膠原病、神経・筋疾患
精神病あるいは癌などの慢性病と
対決しなければならない時代になりました

これらの病気は単一の明確な病因を指摘しがたいものばかり
感染症のように歯切れのいい
一次方程式的対応は困難なものばかりです

ところが疾病構造の変わった今日でも
感染症時代に威力を発揮した特定病因説の
うまみ、あるいは切れ味が忘れられず

単一の原因に帰することの難しい慢性病の診断に際しても
同じような姿勢を戦略で臨む医者が少なくないものですから

経過がはかばかしくない事に患者はいらだち
欲求不満に陥り、東洋医学やいろいろな「非科学的」治療に
走ることにもなるのではないかと思われます

わが国でも内科の外来を訪れる患者の
10%は精神科的な患者であるといいますし
アメリカでは3割近くがそうだといわれています

身体的な病気にも心身症
つまり原因が精神の方にあって
その結果が身体にあらわれる病気として
とらえなくてはならないものが少なくないのです

また、社会の高齢化にともない
複数の病気を併せもった患者も次第にふえています

あれやこれやで、感染症の場合のように
特効薬一つでカタをつけようとする戦略は
なり立ちがたくなり、複眼的な配慮が必要となり
さらに医療における人間関係の重みが
著しく増すようになりました

つまり成人―成人のモデル(注1)が
強くモノをいうようになったのです

医療を単に技術関係としてだけでなく
人間関係として受けとめなくてはならなくなると
特定病因説に培われた能率体位のシステムが
多かれ少なかれ破綻せざるをえなくなる
というわけでしょう

(注1)
[ 医者―患者関係 ] 

�’銃亜充�動 
患者のためにしてやる 対応不能
【昏睡・麻酔・急性外傷等】 
親―幼児
医療の方針については全面的に医者に任せる
赤ちゃんと母親の関係


�∋愼魁酋�力 
患者に指令 協力者 
【急性病】 
親―年長児
医療者の説明を一応理解することができ
積極的に治癒への努力が可能
両親と学齢期の子供の関係


�6ζ浦邏�
患者の自立を助ける 医者に助けられた協同作業の一員
【慢性病】
成人―成人 
医者と患者がパートナー関係になる

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


この本の初版は1983年!
20年前にこのような考えが構築されているのに
今の医療にはまったく生かされていないような気がする

(~0_0~)先生のHPに
新しい【FILE】がアップされてます

【身体表現性疼痛障害】


内容に重なる部分がありますね




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