:::::::::::: 『医者と患者と病院と』 砂原茂一 著 ::::::::::::::
― 慢性病の時代 ―
それはともかく特定病因説にもとづく戦略が功を奏して 感染症、ことに肺炎とか腸チフスなどの急性の感染症が ほぼコントロールできる見込みがつき
今日は高血圧、心臓病、糖尿病、膠原病、神経・筋疾患 精神病あるいは癌などの慢性病と 対決しなければならない時代になりました
これらの病気は単一の明確な病因を指摘しがたいものばかり 感染症のように歯切れのいい 一次方程式的対応は困難なものばかりです
ところが疾病構造の変わった今日でも 感染症時代に威力を発揮した特定病因説の うまみ、あるいは切れ味が忘れられず
単一の原因に帰することの難しい慢性病の診断に際しても 同じような姿勢を戦略で臨む医者が少なくないものですから
経過がはかばかしくない事に患者はいらだち 欲求不満に陥り、東洋医学やいろいろな「非科学的」治療に 走ることにもなるのではないかと思われます
わが国でも内科の外来を訪れる患者の 10%は精神科的な患者であるといいますし アメリカでは3割近くがそうだといわれています
身体的な病気にも心身症 つまり原因が精神の方にあって その結果が身体にあらわれる病気として とらえなくてはならないものが少なくないのです
また、社会の高齢化にともない 複数の病気を併せもった患者も次第にふえています
あれやこれやで、感染症の場合のように 特効薬一つでカタをつけようとする戦略は なり立ちがたくなり、複眼的な配慮が必要となり さらに医療における人間関係の重みが 著しく増すようになりました
つまり成人―成人のモデル(注1)が 強くモノをいうようになったのです
医療を単に技術関係としてだけでなく 人間関係として受けとめなくてはならなくなると 特定病因説に培われた能率体位のシステムが 多かれ少なかれ破綻せざるをえなくなる というわけでしょう
(注1) [ 医者―患者関係 ]
�’銃亜充�動 患者のためにしてやる 対応不能 【昏睡・麻酔・急性外傷等】 親―幼児 医療の方針については全面的に医者に任せる 赤ちゃんと母親の関係
�∋愼魁酋�力 患者に指令 協力者 【急性病】 親―年長児 医療者の説明を一応理解することができ 積極的に治癒への努力が可能 両親と学齢期の子供の関係
�6ζ浦邏� 患者の自立を助ける 医者に助けられた協同作業の一員 【慢性病】 成人―成人 医者と患者がパートナー関係になる
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この本の初版は1983年! 20年前にこのような考えが構築されているのに 今の医療にはまったく生かされていないような気がする
(~0_0~)先生のHPに 新しい【FILE】がアップされてます 【身体表現性疼痛障害】 内容に重なる部分がありますね
で、
掲示板の仲間は 同志だと思っているのでこれからもよろぴくm(_ _)m
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