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■ 悪党どもがイイゼ。「ダイアナザーデイ」
クラッシュの「ロンドンコーリング」で登場のトビー・スティーヴンスがかっこいいんです! 歌詞も鳥肌立つぐらいどんぴしゃで。
ガンバレルのシーンで、ああ、この監督はほんと、めちゃめちゃボンド映画が好きなんだなあ、とおもったよ。 もう、好きで好きでたまらなくて、フィルムの全編、曲にあわせて流れるエンドロールまでわざわざ演出して、たのしくてたのしくてしょうがないという、もうスクリーンの向こうでにやけている監督の笑顔が見えるくらいですね。
ただ悲しいかな、日本ではオマージュという言葉は、すでに、ネタ切れのための流用、想像力の欠如をおぎなうパクリをごまかすための、言い逃れるための言い訳、という意味合いで使われている。 それはそれで、仕方のないことかも。
今回の見所は、ウィル・ユン・リー、ケネス・ツァン。登場こそはほんとスポットなんだけれど、トビー・スティーヴンスを除くすべての主役級を喰ってます。北朝鮮騒動に一番割りを喰った感じですね。もっと評価されていいはずです。
話題や宣伝性が高かった割には、ほとんど出番のなかった、いいとこなしのハル・ベリーですが、結局本来ならボンド一人で十分足りえるドラマを無理やり二つにわけただけで、まあこんなものだろうな、と。オスカーという予想外の事態が追い風になったと解釈すべきでしょうか。もし、オスカー後も撮影が続いていたとしたら、ハルのシーンが増え、ブロスナンのシーンが減る。そんな感じがしますね。
CGが時代の流れにしても、ちょっと鼻につくほど使いすぎで という意見もあるようだけど、が実際はあんまり使ってなかったりなんかして。二回目のサーフィンのインパクトが強すぎるからかと、ただ使い方が生ぬるいというか、使わなきゃいけないところで使わない・・・というか、たとえばラスト・バトルでのジンクスのマトリックス跳びといいい・・・そこら辺の中途半端なところが、ほんと、なんちゃってハリウッドだな。 なんていうか、CG、CGって目くじら立てるのばっかみたいだけど、たとえどんなに映像をコンピューターが加工しても、誰かが吊るされ、誰かが落っこち、誰かが危ない目にあい、壊されるべき模型が作られ、それをぶっ壊して、それが撮影されてはじめてCGとして製作されるのだから。ようはどうデコレートするかが腕が問われるわけで、まだまだこれから。
でも、上映時間、長いなあ・・・・
2003年03月09日(日)
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