***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年03月26日(水)照れなくていい。

火曜に。そうるにちょっとイヤな感じの態度をとって。
それ以来。あたしの頭の中は悲しいくらいにそうるだらけで。
くつろげるはずの実家で。難しい顔をしまくってて。
「姉ちゃんどうしたん。」なんて。弟くんに言われる始末。

あたしって。ほんまにひとつのことしか考えられんのよね。
特にそれがそうるのこととなると。もう頭の先から足の先までそうる一色。

なんであんな態度とってもたかなぁ。
そうるがあたしのことを思って言ってくれてるのは確かやのに。
「分かった。病院行ってくる。」って。なんで言えんかったかなぁ。
そう思っては。自分のやったことを後悔しまくりやった。

あの時点では。あたしは本気でそうるの言い方がイヤやったし。
たぶんどうやったって。そうるの言葉にはうなづけんかったと思う。
正しいことを言われてるって分かっても。受け入れられんことってある。
それが最愛の人の言葉でも。どこか引っかかってまうこともある。
どっちが悪いとかじゃない。しょーがないんやと思う。

それでも。後になったら出来たような気がして。
そうるにイヤな思いさせんでもすんだような気がして。
あたしは。どこまでもドロドロと考えまくってた。


「姉ちゃん。なんか飲む?」って。夕ごはんの後で言ってきたのは弟やった。
あたしの弟くんは。去年の秋から始めたバイト先で。
お酒の作り方を覚えて。それから自分で少しずつ買い揃えて。
今では部屋にボトルが何本も並べてある。
そしてあたしとかに。よくお酒を作ってくれる。

はっきり言って。家であれだけおいしい酒が飲めると。
外で飲む気はなくなる。てゆーかあほらしくなる(苦笑)。
しかもお金かかってへんし。好みを伝えるからハズレがないし。
わが弟ながら。ほんまにありがたい。大感謝☆

「うん。甘いお酒ちょーだい。」っていつものように伝える。
「おーけー。何杯飲むつもり?」って聞かれて。
「えー。久しぶりやからけっこう飲む☆」ってあたしは答える。
「じゃああんまキツくないのにするな。」って言うと弟くんは。
手際よくお酒を作って。あたしの前に出してくれる。

1杯目は紅茶リキュールのお酒。
2杯目は桃のリキュールのお酒。
3杯目はオレンジリキュールのお酒。
それぞれソーダとかジンジャーエールとかで割って。
場合によっては。ジンやらウォッカやらを混ぜて。
レモンやらライムやらを添えて。キレイに仕上げてくれる。
それを飲みながら。あたしはままちゃんといろいろ語ってた。

3杯目あたりからちょっとずつ酔いが回ってきて。
フワフワいい気分になってきたけど。もう1杯作ってもらった。
酔ってきてから1杯飲んで終わる。これがあたしの飲みパターン(苦笑)。

最後に飲んだのはカシスリキュールのお酒。
これが最高に甘くて。めちゃめちゃおいしかった。
でも意外とキツくて。ちょっとフラフラしてきた。

よしよし。これで狙い通り。
弟にありがとうって言って。自分の部屋に戻る。


あたしは。お酒の力を借りてそうるに電話しようと思ってた。
シラフやといろいろ考えすぎて電話なんかできん。
ちょっと酔ってしまえば。いきおいで話せるような気がした。
「昨日はイヤな感じでごめん。」そう言えると思った。
酔いの勢いを借りるとか思いつく自分をずるいと思ったけど。
それよりも。ちゃんと謝りたい気持ちが勝ってた。

2コールで。そうるはすぐ電話に出た。

「もしもし。」
「もしもしー。あたし。」
「・・・なに。・・・もしかして酔ってるん?」
「え。酔ってへんで。ちょっと飲んだけど。」

お酒のことなんか言ってないのに。声色で分かるみたいやった。
なんで分かるんやろう・・・そう思いながら。あたしは話し出す。

「あんなー。昨日のこと謝ろうと思って。」
「昨日のこと?」
「うん。ほら。あたし態度悪かったやん。」
「・・・あー。あれ。」
「感じ悪かったよなーと思って。ごめんな。」

自分で思ってたよりも。あっさりと言葉は出てきた。
もっと言いにくいかと思ってたのに。伝えたい気持ちが強くて。
すんなりと「ごめん」って言えた。
そして。言えた自分にちょっと安心した。

「別にあんたが謝ることちゃうやろ。」
「・・・でも無視っぽいことしてもたから。」
「無視やなんて思ってへんよ。」
「・・・ほんまに?」
「てゆーかうちがキツかったからなんやろ。」
「・・・・・・。」
「ごめんな。ポンポン言いまくって。」
「・・・・・・。」

今度は。無視なんかじゃなくて。何も言えんくなった。
胸がいっぱいで。苦しいくらいにいっぱいで。
あたしはベランダで膝をかかえて。泣きそうになった。

寂しそうに見えたそうるは。怒ってたわけでもなんでもなくて。
あたしがそうしたように。自分の態度を反省してたんや。
そっか。あたしとそうると。気持ちは一緒やったんや。
相手に対して。「ごめんなさい。」って思ってたんや。

ただそれだけのことで。じんわりしてしょーがなかった。

そうるはその後で言ってくれた。
あたしは。見てて危機管理が足りんような気がすること。
自分を過信してるわけじゃなくても。どうにかなるやろうと思ってたり。
ときには。祈れば治るやろうと思ってたりするようにすら見えること。
そうる自身は。足首を捻ってからしんどい思いをしてるから。
悪化させると後々どんなに大変になるかよく知ってて。
だからこそ。痛みを軽視してるあたしを見てると。
イライラしてついキツイことを言ってもたこと。
ひとつひとつゆっくり言ってくれた。

今度は。言葉が最初から最後まで優しくあたしに沁みこんできた。

「分かった。ちゃんと行ってくるな。病院。」
あたしはそう答えて。それからそうるに言った。
「心配してくれてありがとうな。」
1番言いたかったことを。ようやくちゃんと伝えられた。


ねぇそうる。あたし今回気づいたんやけど。
言い合いなんかをして。ちょっと気まずくなった後とかに。
相手は果たしてどう思ってるんか・・・とか気にしたりするやん。

あたしはそーゆうときに。自分のやったことを反省しまくって。
絶対あたしの方が悪かったんや・・・とか思ってまうんやけど。
そーゆうのって。絶対どっちもが悪いんやと思うんよね。
そしてあたしたちは。きっとお互いに。
自分の悪かったとこにちゃんと気づける性格を持ってる。

だから。あぁーしまったなーやってもたなーって思ってるのは。
あたしだけじゃない。あんただけでもない。
いつだって。きっとどっちも思ってることなんやね。
だからきっと「ごめんなさい。」も「ありがとう。」も。
そんなにためらわずに。照れずに。言って大丈夫なんやろうね。

そうは言っても。これからもお酒の力を借りそうな気はするけど(苦笑)。





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