***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2004年05月25日(火)深みに落ちていく。

ねぇそうる。あんたと会わんくなってしばらくになるね。
時々交わすメールでしか。お互いの近況は分からんくなって。
別に愛が尽きたわけでもないけど。確実にそれは冷めてると思う。

こんなことを冷静に言えてしまう自分が。ちょっと怖い。
なんでもっと取り乱してへんのやろう。なんで平気なんやろう。
どっかで落ち着いてそう考えてるあたしがおる。
なんやろう。あたしもちょっとは変わったってことなんやろうか。


あんたは久しぶりの研究発表に追われて。
あたしはあたしで日々の業務に追われて。
お互いちっとも余裕がなくて。会えばそれぞれ愚痴ばっかりで。
そーゆうのにちょっと疲れたから。会わなくなった。

あたしは別によかった。あんたの愚痴ぐらいいくらでも聞いてあげられた。
たまにはうんざりもしたけど。あたしに愚痴るあんたがかわいかった。
あたしに吐き出すことであんたがラクになれるなら。それでいいと思った。
あんた1人の愚痴ぐらい受け止められると思ったし。実際平気やった。

でもあんたは。そうじゃなかった。

あたしの愚痴に。あんたが疲れるのが分かった。
あんたの瞳は。あんたの口よりずっと多くを語ってくれる。
無言の瞳が何を言いたがってるのか。あたしには容易に伝わってきた。
無意識なんやろうけど。ときどき漏らすその小さな溜め息に。
あたしがどれだけ悲しくなったか。そしてどれだけ自分を責めたか。
ねぇそうる。あんたにはきっと分からんやろうね。

なんで未だに。言いたいこともちゃんと言えんのやろう。
なんで未だに。あんたの顔色なんか伺ってるんやろう。
あたしはいつだって。ちょっとやばくなるとそうや。
あんたが怒ってるような気がして。あんたに責められてるような気がして。
あんたに言わせれば。勝手に思い込んで閉じこもるところがある。

あんたをしんどくさせたくないとか。嫌われたくないとか。
言い訳ばっかりつけて逃げ出すあたしは。ほんまに素直じゃない。
ほんまは思いのたけを全部ぶつけさせてほしいのに。
それを受け止めてほしいのに。そして抱き締めてほしいのに。
がんばってるな、大丈夫やで、見てるからなって。そう言ってほしいのに。

多くを望むと得られんかったときにしんどいから。望まんようにして。
クールなあんたでいい、何も言ってくれんくていい、そう自分に思い込ませてる。

欲しいものを欲しいと言えん弱さを。あたしは誰のせいにしたいんやろう。
なんでありのままの自分であんたと向き合えんのやろう。
なんで飾るんやろう。なんで偽るんやろう。

あたしはいったい何が怖いんやろう。
こんなドロドロした自分を知られることやろうか。
それは知られたら失うと思うからやろうか。
そうる。あんたのことを未だに信じきれてへんからやろうか。

あかんね。思考がどんどん落ちていく。深みに落ちていく。
ねぇそうる。あたしどうしたらええか分からんよ。
あんたに会いたいのか。会いたくないんかも分からんよ。

ねぇそうる。あんたは今。何を考えてる?





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