春はいつも。どこか切ない。 あったかくて。やわらかくて。 気を抜くとすぐ涙目になってしまう。
ほわほわした陽だまりの中で。 ぼんやりピンクの桜を見上げながら。 短い昼休み。あたしは思い出の中に溺れる。
そうるとあたしの出会いは。 ちょうど6年前の。桃色の季節やった。
初めて会ったのは4月。大学のグランドの片隅。 サークルが昼休みの練習をしてるときやった。 まだ全然みんなの顔を知らん頃で。ちょいちょい覚えてる頃。 たくさんいた新入生の中で。あたしはそうるに見とれた。
なんでかって聞かれてもはっきりとは分からんのやけど。 放つ独特の雰囲気と。スバ抜けたプレーの鮮やかさと。 そしてなんともおもろくて自己中な話っぷりに。 あたしはあっさりと。深く深く射抜かれた(笑)。
やばい。出会っちゃったなぁとあの頃から思ってた。 絶対自分にとって。大事な人になると確信してた。 愛とか恋とか。そーゆうのはまだ考えてなかったけど。
単純に。この人を知りたいと思った。 この人にあたしを知ってほしいと思った。 そんな究極のシンプルから始まった関係やった。
愛して。愛されて。 傷ついて。傷つけて。
それでもどうしても離れることができんくて。
あぁ。気づけば。なんて遠くまで来たんやろう。 いつの間に。こんなところまで来たんやろう。
ねぇそうる。あたしはあんたを思って。 この6年という時間に。あんたを思い続けて。 どれだけ笑ったか。どれだけ泣いたか。 考えるとちょっと気が遠くなってしまう。
そしてこれからの未来でもきっと。 数え切れんほどの笑顔と。数え切れんほどの涙が。 あんたに向けてあたしから零れるんやと思う。
もうなんかね。あほみたいやけどね。 その事実だけであたしは泣けてくる。 目頭がジーンとして。鼻の奥がツンツンして。 どうしたらいいか分からんくなってしまう。
あんたと生きた過去がある。 あんたと生きる未来がある。 あたしの人生に。あんたがちゃんと存在してる。
あぁ。どうしよう。笑っちゃうくらい幸せや。 あんまり幸せで。幸せすぎて泣けてくる。 なんなん。この涙。意味分からん。あたし。 嬉しいのに。確かに嬉しいのに。めっちゃ苦しい。
想いが言葉を越える。気持ちが溢れ出す。
風が吹いて。桜の花びらがヒラヒラ舞う。 その向こうに。あんたの笑顔を浮かべる。 6年前のあんたと。今のあんたを並べてみる。 そしてこっそり比べては。1人でニヤニヤ笑ってみる。
ねぇそうる。あんたはね。 憎たらしいし。むかつくし。分かりにくいし。 時にぶっさいくで。時にあほったれで。 ほんまぶっ飛ばしてやろうかと思うこともある。
それでもあたしにとって。 誰よりも優しくて。 誰よりも美しくて。 誰よりも愛しい人。
忘れんとってね。覚えとってね。 最近お互い忙しすぎて。全然会えへんし。 ちっとも甘い感じにならへんけど。 あたしの根底は。いつだって揺るがへん。
大好き。大好きやで。そうる。 ↑意味わからん。まだ慣れてへんのに・・・休日ぐらい休ませろ!(怒) |