きままくらし

2005年05月19日(木) ・・・・・

どうも まとまらないのだが、、DVDを2本観て
図らずも ジョセフ・ファインズの『DUST』と兄のレイフ・ファインズの
『オネーギンの恋文』・・
レンタルしたのが届いて 開くまで兄弟のだったとは気づかなかった

『DUST』のほうは戦い・流血が多くて 飛ばし飛ばし観てしまった
Dust to Dust, Ash to Ash・・・
アメリカとマケドニア・・接点がいまいち無理な気がするのは
この島国に住む1主婦には理解を超えてしまうからなのだろう
何せ マケドニアとオスマン・トルコの独立をめぐる紛争など露知らぬ・・

そこに西部のガンマンが・・というのは頭をひねるくらい不思議で
でも 100年後のニューヨークの老婆が実はマケドニアの革命軍の
指導者(教師)の娘であったとは、、というのが・・
すごい上に Blackのチンピラみたいなこそ泥の兄ちゃんに話を聞けと
死にかけながら銃をむけるのがまたすごい・・この老婆の女優さんが
とてもいい・・
老女の映画は先日 ’Driving Miss Daisy'を観て老女の感覚が
抜けきれずにいたけれど、、老女優はなんてうまくて すてき!
わたしは おいた女が足をひきずったり 横たわって胸に手を置く
しぐさなどに自分がもっと老いたときの感覚を重ね合わせてしまう

あ、、まとまらないのは 本当は人は凄絶な人生を送ろうと
送るまいと所詮はDust to Dust,Ash to Ashで そこにある種
「白骨観」というような感じを覚えたからなので 老女も少女も
所詮は骨の上にそれぞれしわたれた皮膚やバラ色のほほの皮膚を
かさねただけで 死して終わりというか・・・
もちろんこの映画のテーマはこんなことではないし、、だれかに
『覚えていてほしい・・』と老女が語る兄弟の物語だ
盛りだくさんな感じ、、カインとアベルのような兄弟に 独立紛争に
愛に・・・
だからどこをとっても娯楽で観れた感じではない・・・
たくさんの生が失われたし、、やっぱりこの国の「平和ぼけ」した
おばさんには 観終わって’はぁ〜’とため息をつくくらいしかできなかった

そしてつまるところ ただ生きてただ死んでいくことしかできないんじゃ
なかろうか、、というか それができればいいのだ
(人の手で自分の生を絶たれることはあまりにつらいが・・)

『オネーギンの恋文』は原作は知らない・・でもリヴ・タイラーって
とてもいい・・・
オネーギンの深い苦悩はよくわからない

時に退廃は美だったりする

と、、まとまらないまま 幕








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