【シュークリーム作成日誌】

2002年10月10日(木) SSS#29「瀬戸口×速水 コネタ」

会社で打ち合わせの最中に足が攣りました。
苦悶の表情を押し隠して(笑)話に耳を傾ける神矢。
物凄く真剣に聞いているのだと、好意的に受け取ってもらえました。
ばれなくて良かった…。

週末には頂きもののSSを公開ですv
甘くてちょっと切ないお話なのです。







【betting!】




速水  「瀬戸口さん。ちょっと運試ししてみない?」
瀬戸口 「運試し?くじ引きか何かするのか?」
速水  「そんなとこvえっと…ここに紅茶のパックが二個あります。
     外見は全く一緒だけど、一個は売店で買った普通の甘い紅茶。
     もう一個は裏マーケットで買った塩味の紅茶です」
瀬戸口 「しおあじって…」
速水  「甘い紅茶だったら当たり。瀬戸口さんが当たりだったら、何でも言うこと聞いてあげるね」
瀬戸口 「…!なんでもっ?」

瀬戸口君、目がきらきらしています。俄然やる気になったようです。
1000年以上も生きてるくせに、ずいぶん浅はかです。

速水  「どっちか好きな方選んでよ」
瀬戸口 「俺はこっちだな」
速水  「じゃあ僕はこっちだね。ふたり同時に確認だよ」
瀬戸口 「はいはい」
速水  「いっせーの、せ!」
瀬戸口 「〜〜〜っ!!!」

思い切り顔を顰める瀬戸口君。あっちゃんは美味しそうに紅茶を飲んでいます。

速水  「はずれちゃったね」
瀬戸口 「…(涙)」
速水  「三回勝負にする?」

瀬戸口のあまりの落ち込みぶりに、速水も少し可哀想になったようです。

瀬戸口 「ほんとに!?」
速水  「うん。…ホントはみんなでやろうと思っていっぱい買ってきたんだ。
     でも良く考えたら、塩味に当たった人がかわいそすぎるかと思って」
瀬戸口 「…」(←塩味に当たった人)
速水  「さ。選んで」
瀬戸口 「…よしっ。これだ!」


三回勝負、終了後。


瀬戸口 「……………………」
速水  「瀬戸口さん、そんな落ち込まないでよ。
     明日はきっと今日よりいい日になるよ(田辺流ポジティブシンキング)」
瀬戸口 「…そうだな。明日になったら机の中に綺麗に畳まれた紙が入っていて、そこにある言葉通りに
     屋上に行くと速水が居て、『瀬戸口さん、僕の事、好きになってくれないかな?だめかな?』なんて
     可愛らしく告白してくれるかもしれない…!(具体的)」
速水 「さすがにそれは無いと思うけど(あっさり)とにかく元気出してね」
瀬戸口「あ、ああ…(心で泣く)」


***


瀬戸口「というわけで、俺は紅茶があまり好きじゃなくなったのさ」
来須 「……(どうでもいい)」





Fin
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たぶんこの場合、瀬戸口の運が悪かったのではなく、速水の運が良かっただけのような…。両方か。


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