2003年09月25日(木) |
SSS#57「瀬戸口×速水」 |
【夜のいきもの】
「……っ!」
ふいに、鎖骨に噛み付かれて速水は小さく悲鳴をあげた。 鋭くとがった犬歯の感触に震える。 足元に大人しく座り込んでいたはずの生き物が、圧し掛かるように目の前にいた。 咽喉もとに熱い吐息が触れる。
「どうしたの? 瀬戸口くん。お腹空いたの?」
ぞくりとした感触を逃がしながら問えば、「それ」は真剣な表情で頷いた。
「そう…。でも僕は食べられないよ。 骨っぽくてまずい」
そう言ってやると、疑わしそうな目で恨みがましげに速水を見上げてくる。
「これ」は人以外なら何を食べるんだっけ。 これが猫ならペットフードだし、蜥蜴か何かならコオロギを食べさせればいいのだけれど。
鬼を飼うのもなかなか大変だと、速水は小さく溜息をついた。
Fin ―――――――――――――――――――――――――――――
なにやらへんな話だ…。
毎回泣き言ばかりでなんですが、いっぱいいっぱいだ…。 体調不良とか、上がらない作図能力とか。 うまく行かない…。日頃の行いが悪いのでしょうか…(←心痛い)
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