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2005年03月10日(木) セキュリティー強度と利便性のバランスは難しい

非接触ICカードは、非接触であるがためにカードそのものに直接触れなくても、カード情報にアクセスできる。
従来型の磁気ストライプ型のキャッシュカード、クレジットカードはスキミング詐欺が多発し、社会問題化している。

従来型カードスキミングの場合、磁気ストライプの情報を入手するためには、カードをリーダーに通さなくてはならないため、カード本体に一度は直接アクセスしなくてはならない。
だが、非接触ICカードの場合、カード本体に直接触れなくても、非接触でカードの情報にアクセスが可能である。

僕はSuicaとFelica携帯を使用している。
どちらも大変便利で重宝している。

でも、非接触は危険かも。

満員電車の中でぎちぎちに詰め込まれた中でなら、僕の財布の中のSuicaカードやFelica携帯の読み取り可能な距離にまで他人が近づく事は容易だ。
デジタルスリ。
まだ被害報告のニュースは聞いたことがないけれど、SuicaやFelicaのリーダーを持ったデジタルスリが満員電車の中に登場することは時間の問題だろう。
盗まれたものは情報なので、僕は被害にあってもしばらくは気づかないだろう。
SuicaもFelicaもチャージ可能金額が小さいので、被害額は少ないかもしれないが、犯罪としては容易だ。
自動販売機等でも利用可能であるため匿名性が高く、犯人も捕まりにくいかもしれない。

何らかの自己防衛策が必要になってくると思われる。
非接触ICカードそのものは利便性が高いため、使い勝手を妨げないレベルでの防衛策が必要だ。
非接触ICカードの電波を遮断するためには、どうすれば良いのだろう?
アルミ箔でも巻いておけば良いのだろうか?
「電波シールドスーツ」、「電波シールドサイフ」、「電波シールドカバン」、「電波シールド携帯ケース」などがあれば良いのか?

電波を完全にシールドしてしまっては、非接触である意味がなくなってしまう。
Felica携帯の場合、片面だけから電波が読み取れるような工夫が欲しい。
携帯電話はFelica面からしか読み取れないようにシールドでもしておいたほうがよいかも。
二つ折りの携帯の場合、電波遮断のできるアルミ蒸着の画面保護シールでもあれば便利なんだけどなあ。
現在実証実験中であるモバイルSuicaは、Felicaの実装されている裏面でしか読み取れないそうだ。
これは、欠点ではなく利点である、と僕は思う。

携帯電話を胸ポケットに入れて満員電車に乗る際には、Felicaマークのついている裏面を内側にする習慣を今のうちからつけておいたほうが良いかも。
非接触ICカードが何枚も詰まった財布も同じく、電波をシールドできる素材で財布の片面をぐるぐる巻きにし、片面からしか非接触ICカードを読めない様ににする必要がある。
そろそろ非接触ICカード対応の電波シールドグッズが発売されてもよい頃だと思うのだけれど。

非接触ICカードのセキュリティーを高めるためには、複数の認証を組み合わせる事が有効だ。
だが、Flica携帯やSuicaはチャージ額が低く、被害額も小さいと思われるので、過剰なセキュリティー対策は利便性を損ねるだけだ。
バランスが重要。

だが、銀行カードはそうはいかない。
デジタルスリに遭った場合の被害額は大きい。
東京三菱銀行は、非接触ICカード+静脈認証のカードを発行している。
僕は、申し込もうと思っていたが、申し込むのを止めた。
理由は、二点。

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�⇒�便性が損なわれること

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生体認証カードを作る場合、僕の生体情報を東京三菱銀行に預ける事になる。
東京三菱銀行は信頼できる銀行だけど、絶対に僕の生体情報が外部に流出しない、と保証できるか、が疑問だった。
僕の生体情報は、一生変わることがない。
万が一、僕の生体情報が流出してしまったら、指紋やら虹彩やら静脈を取り替えるワケにもいかないので、生体認証は一生使えなくなってしまう。
生体認証の情報を管理する第三者認証機関があっていい気がする。
もしくは、生体認証は携帯電話など個人がローカルで持ち歩いているモノで行い、その認証されたデバイスで本認証を行う、といった二段階方式か。

�⇒�便性が損なわれること

生体認証キャッシュカードを作成すると、生体認証を使わない取引はできなくなる。
キャッシュの引き出し場所、方法が限られるうえ、窓口での取引時にも生体認証が必要となる。
これは、当然の仕様なのだけれど、利便性を考えると著しく不便である。
いつでもどこでもキャッシュを引き出せなくなる。

僕は、セキュリティーと利便性を天秤にかけた結果、利便性を優先することにした。
第三者の生体認証機関が設立され、複数の銀行やコンビニが静脈認証に対応したら、再検討したいと思う。

次の素朴な疑問は、静脈認証があるのにどうしてカード本体も必要なの?ということである。
生体認証だったら、生体がIDとパスワードの両方を兼ねているような気もする。
手ぶらでもお金を引き出ししたり、買い物したりできても良さそうなものだ。

想像するに、生体認証に完全に依存することはリスクが高すぎるために、非接触ICカードと生体認証のハイブリッドになっているのだろう。
生体認証のなかでも静脈認証は信頼性が高いとされているが、他の認証方法は簡単に破れてしまうらしい。
僕の携帯電話は指紋認証つきだけど、これは採取した指紋からゼラチンで作った「グミ指」を使えばクラックできてしまうらしい。
虹彩認証もカラーコンタクトを使えばスリ抜けられるのではないのか、と思ったりする。
市販のカラーコンタクトをつけた状態で虹彩認証の登録を行い、虹彩認証を行うときは、そのコンタクトをつけるようにする(無理だそうです)。
「想定の範囲内」だろうけど。

現時点では、非接触ICカード等の物理的IDと生体認証のハイブリッド認証が、安全であるように思う。
鍵は複数である必要がある。
堅牢なひとつの鍵がひとつあれば良い、というわけにはいかない。

僕のバイクには、何重ものセキュリティーがかけられている。

・イモビライザー(複製キーではエンジンがかからない)
・振動センサー(揺らすと爆音アラーム)
・傾斜センサー(傾けると爆音アラーム)
・極太の地球ロック(固定物に極太のロックでバイクを固定)
・ディスクロック(ブレーキのディスクをロック)
・ココセコム(バイクの場所をGPSで発信)
・バイクカバー(車種をわからなくする)

それぞれのセキュリティー強度は弱い。
僕は複数のセキュリティーグッズを組み合わせる事により、バイクを盗みにくくする、という方法を選択した。
バイク屋さん曰く、「バイクの盗難対策に完璧な方法はない。いかに盗難を面倒にさせるか、時間がかかるようにするかが重要」との事である。

非接触ICカードは、非接触である時点で「カード型」である必要はない。
チップとアンテナが実装できれば、どのような物理的形状を取っていても構わないはずだ。
指輪(Java Ringなど)でも時計(G-Shock Speedpassなど)でも何でもいい。

バルセロナには、非接触型のICチップを腕に注射してもらって、それでプリペイド決済ができるバーがあるそうだ。
日本だとプライバシーだとか医療法だとか問題はあるのだろうけれど、EPC(Electronic Product Code)と同じくIDだけが乗っかったICチップを注射してもらうのもいいかも。
既に標準化されているEPCコードのアドレスを人間にも割り振ってもらえればいい。
皮膚下に注射されたICチップは、取り出しも容易らしいので、僕は何の抵抗もない。

来年頃には、デジタルスリによる事件が新聞をにぎわしているかも。
セキュリティー強度と利便性のバランスは難しい。

■おサイフケータイに潜む、知られざる“影”とは
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0503/08/news008.html




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