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2005年04月13日(水) マズローの第6の欲求階層

僕はあちこちで見かけるマズローの欲求段階説を引用した文献を見かける度に、何だか「違和感」があるなあ、と感じていた。
マズローの欲求段階説は、人事施策やマーケティングにも活用されていることがある。
「違和感」などと書くのは、欲求段階説は間違ってはいないのだろうけれど、僕自身には当てはまらないな、と思うからである。
マズローは欲求階層を5段階で表現しているけれど、僕にはその上、すなわち第六の欲求階層があるような気がする。

マズローの欲求階層論では、� 銑い侶臻獲澣瓩�あり、そのうえに成長欲求である�イ�存在するとされる。
�\戸�的欲求(人間が生きる上での衣食住等の根源的な欲求)
��安全の欲求(人間が生きる上での衣食住等の根源的な欲求)
��所属と愛の欲求(他人と関りたい,他者と同じようにしたいなどの集団帰属の欲求)
�ぞ鞠Г陵澣瓠兵�分が集団から価値ある存在と認められ,尊敬されることを求める認知欲求)
�ゼ�己実現への欲求(自分の能力,可能性を発揮し,創造的活動や自己の成長を図りたいという欲求)

僕が違和感をおぼえるのは、僕自身は� 銑イ陵澣瓩呂曚榾�たされている、と感じるからだ。
ただ、僕の欲求が満たされてしまっているのは、僕の欲求レベルが低いからである。
各階層の欲求レベルは人によって大きく異なるだろう。
同じ欲求であっても人によって、求めるレベルが異なる。
僕はその欲求レベルが低い。
僕の欲求レベルの低さは、特殊例だと思うのだけれど、マズローの5段階の欲求階層の上位欲求があるように思えるのである。
僕自身は、マズローの欲求階層はある程度満たされている。
マズローは、「満足された欲求は、もはや行動を動機づける力をもたない」とも言っているが、僕は欲求が満足されていながらも、行動を止めない。
なんだか僕の欲求は他のところにあるような気がする。
質というか、別の次元というか、階層というか。

マズローは自己実現的な人間の例をあげている。

� 峺充造鬚茲衢�効に知覚し、それとより快適な関係を保つ」こと。
�◆崋�己、他者、自然に対して受容的態度」をとること。
��「自発性、単純さ、自然さ」を持つ。
�ぜ�己中心的ではなく「課題中心的」である。
�ァ峺鋲函▲廛薀ぅ丱掘爾鮃イ漾�欠乏や不運に対して超然」としている。
�Α嵎顕修箚超�からの独立」し、意志をもった、能動的人間である。
�А崘Ъ韻�絶えず新鮮である」こと。
�─嵜脆訶�経験−至高体験」を持つこと。
��「共同社会感情」を持つこと。
��「心の広い、深い対人関係」を持つこと。
��「民主的性格構造」を持つこと。
��「手段と目的の区別、善悪の区別」が判断できること。
��「哲学的で悪意のないユーモアのセンス」を持つこと。
��「創造性」を持つこと。
��「文化に組み込まれることに抵抗し、文化を超越」すること。

自分自身を振り返ってみると、全てとはとても言えないけれど、あてはまる項目は多いように思う。
でも、僕が自己実現を果たした人間か?と自問すると、それは違う。
僕の欲求が他のところにあるような気がするのだ。
僕は満足していない。

僕の欲求の特殊性は何なのだろう?
自分自身を考えてみる。
� 崋�己」に閉じた欲求の実現ではなく、エコシステムそのものの階層を上げたいと考えている。
�◆峭ゴ饋粥廚�ドライバーになっている。

マズローも晩年には「自己超越への欲求」をも想定しはじめていた、とされる。
ネットをうろうろしていると、マズロー欲求階層論の最上層である5段階のピラミッドの上に6段階めが存在したのではないか、という記述を見つけた。
そこには、「コミュニティ(共同体)発展欲求」と書かれていた。
地域社会や国家そして地球全体など、自分が所属するコミュニティ全体の発展を望む欲求である。
僕の�,陵澣瓩箸曚椣戝廚垢襦�
マズローが欲求階層を5段階で止めてしまい、6段階めである「コミュニティ(共同体)発展欲求」を書かなかったのは、マズローの晩年であった冷戦時代に共産主義者というレッテルを貼られることを恐れたのではないか、という。

ある程度、自己実現がなされてしまうと、次に向かうのは「自己超越への欲求」であり、「コミュニティ(共同体)発展欲求」だ。
でも、それは神秘主義、共産主義的な見方をされやすい。

僕がどうして「自己超越への欲求」や「コミュニティ(共同体)発展欲求」を希求するのか、というと、自分の脳がネットに接続された外部記憶や他者と連携する比重が高まっているからだ。
僕の脳は、ネットにより、自己を超越し、外部記憶や他者とつながっている。

自分の脳が外部や他者に依存している以上、自己を上位階層へとレベルアップさせるためには、閉じた自己だけではなく、外部であるコミュニティーごと上位階層へと移行させることが必要となる。
僕自身は、既にスタンドアローンでは存在し得ず、外部とのインタラクションによっって成立している。
外部のレベルが上がらなくては、ネットに依存する僕のレベルは上がらない。
閉じた存在である僕が単独でいくら努力しようと僕は進化しない。
僕はネット接続された外部環境と不可分なのだ。
結果的に、「自己超越への欲求」は「コミュニティ(共同体)発展欲求」へとつながっていく。

僕を欲求階層の上位層へと駆り立てるエネルギーは「好奇心」だ。
僕にとっての唯一といっても過言でもないエネルギーの源。
僕は、ただひたすらに「好奇心」を満たしたい。
知りたい、経験値を上げたい。
それらは全て情報だ。
だが、僕は知識や経験を得ることによって自己実現を図ろうとしているわけではない。
マズローの5段階の欲求階層は既にある程度満たされているので、下位層の欲求にフィードバックしようとは思わない。
「好奇心」が満たされればそれでいい。
「好奇心」を希求する、というのはピュアな欲求だと思う。
ほとんどAIだ。

歴史が進むにつれて物質的、社会的に安定を迎えたホモサピエンスは、5段階の欲求階層が満たされ、次の階層へと向かうだろう。
ホモサピエンスの進化形態の最後に残る欲求は、「好奇心」だけのような気もする。
その時代は、もうすぐそこにあるようにも思う。




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