斜めうえ行く「オクノ総研 WEBLOG」
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2006年01月03日(火) |
年越し「楽天」祭り は「万引き2.0」 |
年越し「楽天」祭り を見ていて、これって「万引き2.0」だな、と思った。 年越し「楽天」祭り は、万引き(窃盗)だとは言い切れないとは思うのだけれど、わかりやすいので万引きという表現を使うことにする。
どこが「万引き2.0」なのかというと ①万引き犯人はロングテール ②万引き手順が自動化、機械化 ③犯人がネットを通して累増 である点。
①万引き犯人はロングテール 犯人は何万、何十万人という単位。 ひとりひとりが奪った金額は、小額だったのだけれど、すそ野が広い。 取り締まろうにも取り締まりようがないほど犯人は多い。 数十万人を一斉検挙することは不可能だ。 まさにロングテール。
②万引き手順が自動化、機械化 登録用メールアドレスの取得、楽天への登録、商品の注文がスクリプトにより、自動化されていた。 機械が勝手に万引きをしてくれる。
③犯人がネットを通して累増 祭りはネットを通じて、あっという間に広がった。 火がついたのは、大晦日の夕方。 紅白の終盤に入ると完全に炎上。 年が明けるとどんどんと炎上範囲が累増していった。 数十万人規模の祭りに発展するかために要した時間は、たかだか数時間。 恐ろしい速度だ。
まさに「万引き2.0」。 Web2.0時代を実感させてくれる事件だった。 年越し「楽天」祭り は、何かと示唆に富む事件だった。
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