周回遅れに気をつけろ!
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2002年11月15日(金)  タイの開き方

タイトルは違うけど、昨日の続き。

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さて、昨日の日記の内容は大袈裟として、
昨日の朝は男子生徒の前は確保できなかったので、
女子高生二人組みの前に立つ事となった。
各駅停車に乗る高校生は、
例外なくみんな途中で降りるので、
途中から座れる事は確実だろう。

女子高生二人組みの内の、
ドアに近い側に座る女子高生の前に私が立ち、
ドアから遠い側に座る女子高生の前
(私の左隣)には男子高校生が、
そして、その男子高校生の左には
彼の連れが立っている。
そういう状況で横浜駅を出発した。

昨日の朝は、普段と比べると
停車駅ごとに乗り込んで来る乗客が多く、
2、3の駅を過ぎた頃には、
立ち列が3列になる状況になってしまう程だった。

簡単に図示するとこんな感じ。
※ ○が私           女子高生二人組
                 ↓ ↓
 座っている人→ ● ● ● ● ● ● ●  ̄ ̄ ̄ドア
 立っている人→ ○ ○ ○ ○ ○  ○ 
 立っている人→  ○   ○   ○  
 立っている人→ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 
 座っている人→ ● ● ● ● ● ● ● ___ドア

前に座る女子高生ペアが大声で交わす
『テニプリ』の話には少々うんざりさせられていたが、
JR横浜線への乗り換え客が多い菊名駅が近付くと、
「あ、私ここで降りなくちゃ。」「あ、私も。」
と二人は降りる準備を始めた。

会話の様子からと想像すると、
この二人は普段通う学校ではなく、
今日はどこか違う所へ行くということなのか?
などと、勝手な推測を立てている場合ではなく、
私自身も、この二人が降りやすいように、
準備をしなくては。

前に座る人を降りやすくする方法は、2パターンある。
ドアとは逆側斜め後方に半歩下がって、
自分の前に空間を作る方法と、
ドアがある側斜め前方に半歩出て
自分の後ろに空間を作る方法。
(こっちはちょっと体勢がツラくなる。)

そして、この時重要なのが、体の開き方だ。
どちらの方法で降りる人の為の空間を作ったとしても、
降りる人の動きに合わせて、自分の体は常に
降りる人の方を向くようにしておく。
上から見たら、降りる人を中心として、
円弧を描くように送りだしながら、
入れ替わって席に着く。

そこまでしなくても、
単純にまっすぐ下がるだけでも大丈夫なのでは?
と思うかもしれない。
ところが、私の隣、ドアに対して逆側に
オバさんが立っている場合はそうしないと、
せっかく開いた自分の前の席を、
みすみす逃すことになってしまうことになるのだ。

降りる人の為にまっすぐ半歩下がると、
私が空けたその半歩分の空間にオバさんも体を割り込ませ、
降りる人のスリップストリームに張り付いたがごとく、
一緒に移動しながら、私が座るはずだった席を奪い去ってしまう。
私自身は、降りる人が自分の前からいなくなるまで
動けないからなすすべがない。

昨日の朝に話を戻すと、
私の隣、ドアに対して逆側には男子高校生。
そして彼も前の席の女子高生も降りる。
全く問題ないなと、私はかなり油断して、
前述の方法は取らず、単純にまっすぐ下がってしまった。

女子高生は二人セットで移動するから、
私の隣の男子高校生の席がまず空く。
男子高校生が座り、さて次は自分の番だ、と
女子高生が自分の前から移動するのを待っていると、
私の左隣をバッと影が動いた。

え?何事?と見ると、
なんと私の後ろ、車両の中央列に立っていたオバさんが、
私と男子高校生の間に、手すりで体を支える程
斜めになりながら、体を投げ出しているではないか!

「やられた!」と思ったが、時すでに遅し。
ガルマ大佐ではないが、まさか後ろから攻撃されるとは
思ってもみなかった。
生まれの不幸でも呪ってみようか?(笑)
しかし、そこまでしてポジションを取られては、
もうこちらとしても策の打ちようがない。
そのままオバさんが席に着くのを、
呆気に取られて見つめることとなる。

当然私が座ると思っていた男子高校生も、
思いもしなかったオバさんの行動にビビったのか、
思わず私を目があった。
同じタイミングで座れることになった彼の連れが、
「なんか今のスゴくねぇ?
 思いっきり後ろから来なかった?」
と彼に話し掛けている。

当のオバさんは硬く目を閉じ、
周りを見ようとしていなかった。
そこまでして座りたかった理由は分からないが、
恐るべきオバさんパワーを垣間見たような気がした朝だった。





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