わが家の薔薇は、今年もいい花をたくさんつけてくれた。 まだすべての品種が咲いたわけではないけれど、いくつかはとても評判がいい。そこでそういって頂いている花が好きなご近所に切り花を持参した。
ひとりは「クリスマスローズのSさん」。今日届けたのは食料品店の女将さん。それともう一人。裏のSTさん。 女将さんは花が好きでいつもいいなあ、とおっしゃっていたので。
STさんには、事情がある。 息子さんが全身麻痺の障害を持っていて、いつも首も固定された状態で車椅子で大学に行かれるのだけれど、彼が首をあげたまま入り口を開けると、毎日、目の前にうちのピエール・ド・ロンサールが現れる。
彼は花が大好で、玄関横で様々な花が栽培されてもいるのだけれど、ロンサールの花の様子がとても綺麗だと、お母さんによく告げていたそうだ。
この薔薇はオールドローズの花の形をしたつる薔薇で、うすい花弁が何枚もたたみ込まれている状態で咲く。 昨日の夕方、お母さんと戸口でそんな話をしていて、今日とびきりの花を二つ、三つ切り花にして持参した。 彼が大喜びしてくれたのが嬉しい。
ご自宅の中にお邪魔したら、彼のベッドは入り口のすぐ横の部屋に特注されてあり、そこからは窓ごしにうちの裏側が眼にはいることがわかった。
次の目標は花をたくさんつけるクライミングローズを彼の目の届くところに植えること。目標が一つできた。 うんっ!
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