散歩主義

2005年09月15日(木) 「小さな秋」そして「星の王子さま」

ぼくはラジオの天気予報をよく聴く。
昨日「夜から明日の朝、そして明日は一日ね秋のような天気でしょう。『小さな秋』というかんじでしょうか」との予報。
ずばりそのとおりになった。

起床は午前5時。涼しくて二度寝したのが原因。いつもより一時間遅い。
4時が5時になっても、全然困らないけれど。

すぐに珈琲をいれて掃除をする。ハナの散歩は午前6時10分。涼しくて歩いていて気持ちがいい。
猫のいる部屋の掃除と洗濯。キキがずっとじゃれる。手を止めてキキの相手をすると、チャチャ、ルル、ピピの順番で挨拶に来てはじゃれていく。

朝食はいつもの午前7時30分。
ごはん、カボチャと舞茸のみそ汁、ほうれん草の胡麻和え、肉じゃが、鮭。

お昼もいつものとおり。お総菜各種とごはん。

次に書く作品の構想を練る。ひとつはラヴ・ストーリーにしたい。もうひとつは「天使形」の続き。

さて、
サン・テグジュペリの「星の王子さま」のこと。
有名な同書の六十年にわたる著作権が今年の初めに切れ、今年は同書の新訳が何種類か出ている。新訳ラッシュ。

このなかで注目しているのが池澤夏樹さんの訳されたものと倉橋由美子さんの訳されたもの。池澤さんは一度出されているから二度目かな。6月の発売直前に亡くなられた倉橋さんにとっては、文字通り最後の仕事となられた。

二人とも好きな作家だから、というのも理由だけれど、今回の訳はお二人とも「大人の読み物」として訳されている点にとてもひかれる。
これまで流通していたものは子供の読者を意識して「です・ます調」だったけれど、「だった・である調」になっているそうだ。

むろん、物語そのものは子供から大人まで誰でも読める本。
だけどこれを特に「大人のために書かれた小説」として訳している倉橋作品は是非とも読みたい。

サンデー毎日で倉橋さんと親交の深かった古屋美登里さんが、短い紹介を書いておられる。
古屋さんんによれば倉橋さんは「子供が読んでわかるようなものとは思えない」と消極的だったとか。それでももう一度読まれて「これは悲劇ですね。大人になれなかった男の悲劇です。その視点からなら訳せそうです」と、仕事に取りかかられたと。

で、古屋さんは二人の訳を勧めるのだけれど、いままで「星の王子さま」にしっくり来なかった人には倉橋本を、より深く味わいたい方には池澤本をすすめておられる。
ぼくは池澤本から。というのも倉橋本は手に入りづらいので。たぶんどこでも売り切れ状態だと思う。

古屋さんが紹介する、倉橋さんらしい台詞。
「四十を過ぎた男が書いた、大人のための小説です。これを読んで大量の涙が出てくるというのは、ちょっと変わった読み方」

いずれ二冊とも読もうと思っています。

夕方。
ハナの散歩。
ご近所のみなさんが寺の山門前で、松の木の剪定に苦労しているのに遭遇。枝の間を透かすのに、高枝切り鋏が役に立たない、と。
それならということで、黒松に登り、「ぱちぱち」「ぎこぎこ」と切ってあげる。
えっと、実は木登りが得意です。

夜。
夕食。鰹のお刺身、鱧のおとし、枝豆、冷や奴。
町内のTさんが黒松を切ってくれたお礼にと、出町柳の「ふたば」の豆餅をわざわざ持ってきてくださる。
これ、おいしいんですよ。有り難く頂戴する。

このまま涼しくなって欲しいけれど明日は暑いらしい。


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