2004年02月29日(日) |
グリーン・ルイボスティー。。 |
昨日、レピシエで購入したお茶のうち、グリーン・ルイボスティーを味わう。 以前に買ったのは普通の発酵タイプのルイボスで、淹れると夕陽のようなオレンジ色のお茶だが、今回のは、未発酵タイプのお茶なので薄いモスグリーン色の茶葉で、茶の水色はミントティーやジャスミンティーのような色。 発酵タイプよりも癖が少なく飲みやすい。
匂いは、野草がたくさん生い茂った草原を思わせる爽やかで素朴な匂い。 乾いた笹の葉で包まれた笹飴というお菓子があるが、 あんな感じのシンプルな乾いた草の匂いがする。 娘が買って来た桜餅を食べながら、頂いた。
春が待ち遠しいうるう年のおまけの日である。
2004年02月28日(土) |
うるう年おまけの前日。。 |
さて、今年はうるう年なので、二月は二十九日まであるのだが、 この一日がどこかお得な気分の一日である。 三月に入るまでのちょっとした猶予(たとえが悪いだろうか?)というか、 グリコのおまけみたいな、ささやかなゆとりのようなそんな一日である。
そうして、その前日はその一日分を「うん。お得〜♪」と思っていても、 多分、明日は普通な日曜になるのかも知れないのだが、 その日が四年に一度の誕生日の方は、四年分の特別な誕生祝をするのだろうか。 もし、形式上一日違う誕生日にしてはいても、 真実の誕生日がその日だという人は少なくないのではないだろうか。 四年ぶりのお誕生日は格別に違いない。
やっぱりうるう年の二月二十九日は不思議な一日分である。
今日は仕事途中に丸善に寄る。
先日の森博嗣氏の本『猫の建築家』を買おうと思ったがなかったので、 ワンフロア分の背表紙を色々と探索。 新書の方をしばらく見ていなかったので、ゆっくりと眺める。 平積みのNHKブックス「セロトニン欠乏脳」をまず一冊。 セロトニンをいかに安定させるかという呼吸法などが興味深い。
もう一冊は、それとなく集めている白州正子。 「花にもの思う春」。新古今集を取り上げた新書本。 季節柄、題名に心ひかれたのかも知れない。 もう真っ白の冬は充分堪能したので、 色とりどりな花ざかりの春が待ち遠しいのである。
夕食は、海老天と春菊を揚げ、讃岐うどんを茹でて、ざるにした。 今日は珍しく、気温がそんなに下がっていない事もあってか、 冬の割りに天麩羅の揚げ具合が良い。 ハウス物であっても、今日の春菊は、春の味がした。
さて、下の娘が無事大学に合格したので、ほっと一安心である。
彼女が中学校の頃は、病気で入退院を繰り返していた為、 大学病院の院内学級でかなりの期間を過ごした。 そんなこともあり、高校に進学した時も、それは大きな喜びだったものである。 入院中は、上の学校に進学するなんて夢のような話で、 それがまさか大学に進学するなんて、それこそ思いもよらなかった事である。
これで我が家は、大学生が二人になり、まぁ教育問題は一段落する訳で、 「ほっと胸を撫で下ろす」というのはこういう気分のことか、と改めて認識。 とにかく「おめでとう」の一言に尽きる一日であった。
2004年02月23日(月) |
すみません立ち読みで...『猫の建築家』。。 |
今日は朝から大雪。 先週の内に、折角、車道はアスファルト状態だったのに、また真冬に逆戻り。 中島公園の木々は、真白く重い雪でうなだれて、クリスマスツリーのよう。
昼間に一度仕事で出かけたのだが、車の渋滞がひどい為、 家に戻らずに街なかで次の仕事までの時間を過ごす。
いつもはあまり行かない紀伊国屋まで足を伸ばして、私にしては珍しく立ち読み三昧。 大概、本屋には買う本を決めてから行くのだが、今日は違う。 夕食前にコーヒーを飲むために軽く読める本でもと本屋に入った。。そんな感じ。
私にとって、お茶しながら読むのが大好きな杉本秀太郎の新しい本でも出ていないかなぁと、評論や古典、エッセイの棚を探すが、うーん、残念ながら、ない模様。
日本文学の棚を眺めていたら、森博嗣著「猫の建築家」という絵本が気になり、開いてみたら、結局最後まで読んでしまった。 佐久間さんという人の絵もすごくいい。
本当の「美」とは何かと探して街中を彷徨する建築家の猫の物語。
何だろうこの感じ、いいなぁと思いつつ、買おうかなぁと思ったが、全部読んでしまった為、なんだか買わずに終わってしまった。
それにしても、真実の「美」とは何かを追い求める話はどうしてもマンの「ベニスに死す」を思い出す。 映画の方は音楽家が主人公であったが、命掛けで必死に作った人工のものよりも、自然美の方が圧倒的に美しいというのは、当然ではあるのだが、芸術家にとっては残酷なほどまでの「現実」だと思う。
ただ「美」の問題よりも、「芸術」とは?と思う時、 それは「美」だけを取り上げる問題とはまた違い、誰かに「何か」を感じさせる「何か」がなければ成り立たないのではないかと思う。
そういえば、「醜いものを醜いと感じさせるのも芸術なのだよ」と、美術の時間に先生が言っていたなぁとふと思い出したものである。
「ベニスに死す」の中で死んでいく芸術家は確かに醜いが、それを観る人は感動する。 それはもしかしたら人の生き様に対する感動だろうか。 だが間違いなくそれは作り物の物語であり、自然美ではなく皮肉にも人工の醜さに、人は共感し感動するのだと思うのである。
今度は買おう。『猫の建築家』。
2004年02月21日(土) |
ナイトキャップにコアントロー。。 |
やっといつものように疲れた一週間も終わるので、日記を書きながら、 疲労困憊した自分に祝杯をあげたい気持ちになった。
それで、何を飲もうかと家捜しをしたのだが、ワインの買い置きもないし、コニャックも、先日ビーフシチューや、ステーキを焼く時にフランベに使った為にすっかりなくなっているし、たっぷりはあるが梅酒の気分じゃないしとなると、もはや製菓用に買ってあるコアントローしかない。 まぁコアントローなら、カクテルによく使うし、単独で飲めない訳でもない。
それで、頂き物のマロングラッセとサンドイッチ用に買ってあるゴーダチーズをつまみながら、コアントローのストレートを少しずつ舐める。
マロングラッセには確かに合う。だがめちゃ甘い。 たくさんアルコールが入っている砂糖菓子を食べているような感じ。
ストレートは幾らなんでもと思い、コアントローにオレンジジュースを足したら、 至って普通のロングカクテルのようなお味になった。
意外とそれが美味しいので、幸せな気分になったものである。
2004年02月20日(金) |
掛け軸とデビルウーマン。。 |
ここのところあまり見ていなかったが、 久し振りにBSの海外局のニュースを眺めている。
PBSではケリー候補のインタビュー。 見ていたら、候補のことよりも、インタビュアーの後ろに、 どう見ても日本か中国の「掛け軸」のようなものがかかっていて、 ピントは合っていないので、はっきりとはわからないのだが、 どうもそれが何なのか気にかかる。 タペストリーの割りには、色合いが非常に淡いのだ。 大きさも縦横の比率も掛け軸が近いように思う。 薄緑のような薄墨のような色で、 図柄が、ちとかすれたような感じの山水画にも見えなくもない。
さてその後、「デビルウーマン世代」についてのリポートで、 日本人には、さっぱり「それって何?」であったが、 どんな国にも、何々世代という言い方があるらしい。 それにしても、デビルウーマンって。。
さて、ここのところ、どうも家の白猫が落ち着かない。 こうしてPCを開いていると、膝にのってくる。 撫でていると、PCの画面も多少気になる様子。
まぁ、そこまではいいとして、その次に、PCのキーボードをポンと飛んで、 目の前にあるファックス付き電話の後方にもぐりこみ、 しばらくは黙ってじっとしているのだが、そこにもすぐに飽きて、今日なんかは、その横のステレオの裏側(配線は大丈夫か?)を探索、ついに上の方に三段ほどあるCDの棚(数百枚収納)に飛び移ったところで、御用となった。
只今、ベッドルームの白いクロークの上で、白いカメレオン状態。 どこかに出口はないか様子を窺っている。
外は大雪だというのに、もうそんな季節なのだなぁ。。
2004年02月16日(月) |
エデン・アトウッドとSACD。。 |
さて、今日は譜面書きやら何やらで、作業は途中なのだが、神経が疲れたので、 先日購入したエデン・アトウッドの最新アルバムを聴きながら書いている。
もしかしたら、この人の違うアルバムを以前に試聴したことがあったかも知れない。 新曲試聴は恐ろしいもので、ふとヘッドフォンをかけた一瞬の音(厳密にいうとそれは曲じゃないのです)で、まず好みのものかどうかすぐわかってしまう。 それが今回に関しては見事にヒット。
アトウッドの歌に絡むペットのトム・ハレルもいい。 このアルバムのSACDや重量盤LPが同時発売されているようだが、アナログならともかく(まだ生き残っているので盤を買っても再生可)、SACDの再生キットをセット(スピーカーなど全部含む)で買うと偉い高額で、家で一度SACDを聴いてみたい私はやっぱりグリーンジャンボを買わねばとふと思うのであった。
さて、昨日作った甘いミルキー味のホワイト生チョコは、お抹茶をまぶしたら、 なかなか大人なそれこそ渋いお味になったのでした。。
2004年02月15日(日) |
ホワイト生チョコ。。 |
今日は、ホワイトのクーベルチュールチョコを使って、生チョコを作る。
生チョコというのは、クーベルチュールを溶かして、生クリームを混ぜ、 バットに広げて冷やすだけのいたって簡単なレシピで驚いた。 そうして、一応出来て味見をしてみたら、リキュールか何か、 味のアクセントになるようなモノを入れるべきだったなぁと思った。 間違いなく生チョコであり、それなりに美味しいのだが、 ただ普通の柔らかなホワイトチョコみたいな感じなのである。 シンプルなミルキー味というか。。
家にコアントローはあったのだが、如何せん、初めての生チョコ作りだったので、 全く眼中になかった。
それにしても、お子様向けのお味の割りに、グラスにレースペーパーを敷いて、 粉砂糖をまぶしたこのホワイト生チョコを盛ると、 それなりに大人なチョコレートのように見えるから、 食べ物もやっぱり見た目は大事なのだとつくづく思ったのであった。。
2004年02月14日(土) |
バレンタインデーに化学車。。 |
今日ボーダーにみえた方には、少しだけだが手作りのアマンド・オ・ショコラの入った小さなアソート・バッグをご用意した。 本当は、アマンド・オ・ショコラだけにしたかったのだが、 何せ味見を皆でした為に非常に量が減り(笑)、マシュマロや、 ジェリービーンズ、キスチョコなどをミックスして詰め合わせた。
さて深夜、何台もの消防車や救急車、それから「化学車」(!)という車まで、 東西南北から、繁華街の中心部に向かって出動したのに遭遇したのだが、 街行く人々が、いっせいにしばらくの間、注目していた。 だが、こちらは仕事中で、次の仕事場に向かうため、 結局、どこで何があったのかがさっぱりわからず、 その場を後にするのが、なんだか後ろ髪を引かれる思いであった。
最近、不審物疑いの事件が駅であったりしているそうで、 今日のそれが地下鉄駅の近くだったこともあり、 何せその「化学車」が出動していたことが、ずっと心に引っ掛かているのであった。。
昨日は、牛丼休止のニュースばかりを見ていたので、 なんだか牛肉が食べたくなり、国産牛肉とオージービーフで今日はすき焼き。 同じ国産を買ったつもりが、3パックのうち、1パックがオージーだった。
お肉をそれぞれ味わっていくと、 確かに味と、舌触りというか噛み心地が多少異なる。 すき焼きにはやはり国産牛。 オージービーフは、ステーキやフレンチの赤ワインを使った煮込み料理、 あとイタリアンのカツレツなどが合うと思う。 赤身にコクがあり、濃厚なソースが合いそう。
国産牛は、赤身部分は比較的あっさりで癖がなく、脂身にコクがあるが、 オージービーフはその反対で、脂身があっさりで、赤身の味が濃いように感じた。 だから、お醤油味よりも、バターや赤ワインが合いそう。 今まで、オージービーフはステーキでよく食べていたが、 すき焼きは初めてであった。
昔、こんな感触の赤身を食べたなぁ、さて何だろうと思い巡らせたら、 それはクジラの赤身のしょうが焼きだったり、鯨カツだった。
だから、これは意外とヘルシーな味かもと思う。
2004年02月10日(火) |
もうすぐ多分限界。。 |
ここ数日、朝晩の冷え込みがきつい。
こういう時は、とにかく体を温めることが一番なのだろうが、 寒さに緊張するのか、肩が凝っている模様。 たまに、手から肘にかけて少ししびれたりする。 肘を肩まであげて回したり、肩こり用温パッド(電子レンジで温めてから使う)を何度もチンして肩にのせたり。 そろそろマッサージ時期かと思うのだが、まとまった時間がなく、 なかなか、落ち着いてさぁ行こうという機会に恵まれていない。
前回(なんと去年)マッサージに行った時、 「これは限界です」(笑)と先生に言われ、 加えて「限界がくる前にいらして下さい」とも言われていたのだが、 結局、時間が出来た頃にはまた「限界」がきているかも知れない。
今日は、生ラムの手作りジンギスカンをする。
ジンギスカンのタレに、林檎、玉葱、ニンニクのすりおろしたものを混ぜ、 日本酒やお醤油、黒胡椒などを足して、北海道産のラム肉を漬け込む。 久し振りに手作りの漬け込みジンギスカンだったので、 あっと言う間にお肉はなくなった。
さてここ最近は、多種の家畜のお肉が悪いものに感染、輸入停止になったりと、 アレもだめコレもだめで、年寄りや病人のいる家庭では食べ物に気を使う。
これだけ、多種の食肉から悪いものが検出されては、 なるべく食物は偏らないようにするという事ぐらいしか、 この食肉問題は避けようがない。
それにしても、何故アメリカはあんなに頑固に全頭検査しないのだろう。 氷山の一角か?
2004年02月06日(金) |
札幌人の雪まつり。。 |
さて、札幌は雪まつり。街は人で溢れている。
地元に何十年も住んでいると、 わざわざ雪像を見に行くということが段々となくなる。 それでも、車で横を通る時には、一応注目、 「おぉ。今年はこんな感じかぁ」と、窓からチェック。 雪まつりシーズンだし、今日はじゃぁここと、 大通り公園に面したレストランで食事を取りながら見る事もある。
反応はクールなのだが、少し気にはしているといった感じ。
それにしても、深夜は−7〜8℃まで気温が下がっており、 暖かい所から来た方は、とにかくお風邪を召さぬようにと思う。
2004年02月04日(水) |
アマンド・オ・ショコラ。。 |
先日買ったチョコレートの本を見ながら、アマンド・オ・ショコラに初めて挑戦。
まず、アーモンドを乾煎りして、キャラメリゼ。
このキャラメリゼも初めてやってみたのだが、 あのおせちで作るごまめの飴がけにもう一つ過程を増やした調理法といった感じ。 アーモンドを飴がけした後に砂糖を再結晶させて、余分な砂糖を払い、 もう一度火にかけ、カラメル状にした後、アーモンドを一粒ずつ乾燥させる。 この工程のお陰で、チョコレートを五層に上掛けしても、 アーモンドはカリっとした食感になる。
それにしても、チョコレートの温度管理はなかなか難しい。 上掛け用チョコのクーベルチュールは、テンパリングという工程をするのだが、 一度、湯煎して45℃まで上げ、その後、氷水につけて、27℃まで下げ、 再び、29℃まで上げる。 そうした工程を踏んで、初めて上掛けが出来る。 温度計の表示というのは、ゆっくり上がったり下がったりなので、 これぐらいかしらと予想して行かないと、後から最終温度になるので、気を使う。
さて、アマンド・オ・ショコラの出来の方は、 初めてにしては、綺麗に美味しく出来たように思う。 なんと言っても、レシピ本のお陰である。 やはりレシピにとことん忠実にすることがお菓子作り一番のコツだろうか。
うーん、ちとはまってしまったかも知れない。 こんなに温度に気を使うのかぁと思いつつ、 今日、また違うチョコレートレシピ本を買ってしまった。 次回は生チョコかトリュフにしようか。。
2004年02月02日(月) |
福寿柿と実朝の句。。 |
久し振りに熱海からのお客様があり、熱海のお菓子をおみやげに頂く。
老舗の間瀬という和菓子屋さんの「福寿柿」。
「本当はいちご大福が美味しいのです」とおっしゃっていたが、 この福寿柿もなかなか。 柔らかな甘味の干し柿の中に、たっぷりと黄身餡が仕込んである。 楊枝でわろうとすると横から餡が出て勿体ないような感じがするくらい。
お抹茶を薄く立てて頂いたが、本来はお濃茶向けの菓子かも知れない。
さて、その福寿柿の箱の中に入っていた栞に、実朝の句が載せてある。 「ちはやぶる」で始まるいつの世も変わらぬ伊豆の玉椿の色を詠ったその句はなんとも懐かしい響きだ。 時世はどんどんと移り変わるのに、花の色はいつも変わらないという意かと思う。源氏の武将ならではの句で、味わい深い。
実朝は伊豆にちなんだ句をたくさん詠ったそうだが、こうして何百年も後世に、 自分の句が、まさかお菓子を介して人々に親しまれるなんてことは思いもよらぬ事かと思う。
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