silver lining vol.1 - 2004年06月30日(水) "silver lining vol.1"を開催するために、 ずいぶんと前から準備をしてきました。 せっかくeuphoria主催という形でイベントをするのだから、 ただただ、好きなアーティストを呼んで、 楽しくその時を過ごすということだけにとらわれることなく、 イベントを通じて、僕たちの思いを伝えることができたらなぁ、 と、考えていました。 そのような理想を抱えながらのイベントの準備段階では、 とても不安も多くて、おまけにとても忙しくて、 もうイベントはいいかなぁ?なんてことも考えていた時もありました。 ですが、こうして、みなさまの力を借りて、 イベントを実現させることができた今、 またいつか、がんばって開催したいという気持ちでいます。 vol.2、vol.3…、と回数を重ねるにつれて、だんだんと深く、 euphoriaの思いが広がっていくシーンを想像しながら、 じっくりとがんばっていきます。 今回、ものすごく沢山の方が、アンケートを書いて下さいました。 本当にとてもうれしかったです、ありがとうございました。 そして、数多くのうれしい感想の中に、このようなものがありました。 「理由もわからないくらい、涙がこみあげてくる瞬間が何度もありました」 僕も、ステージで、まさしく同じ感覚になっていました。 例えば、お客さま側からすると、あの部分のメロディーが好きだから、ここの歌詞が良いから、リズムが好きだから、リフが好きだから、などなど、そのような具体的な部分での感動ではなく、 コーラの宣伝ではないけど(笑)、「No Reason」、 理由もわからないくらいの感動。 ステージ側からすると、例えば、お客さまが大勢いるからとか、お客さまの笑顔が素敵だからとか、そのような具体的なことだけではなく、 理由もわからないけけど、涙がこみ上げてくるという感覚。 こうした感覚を、演奏者とお客さまとで、 共有できたということが本当にうれしいです。 そして、こうした感覚が生まれうる「音楽」というものの存在を、 改めて強く感じ、今まで以上に音楽の力を信じるようになりました。 出演して下さった、三富さん、コンドル44、そしてクラブQueのスタッフの方々を始め、イベントに関わって下さった沢山の方々、 そしてそして、会場に足を運んで下さった沢山の方々、 本当に心から、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 今回のイベントを通して得ることのできた数々のことを大切に、 今後もさらにeuphoria、頑張っていきたいと思っています。 - たとえそれが少数であったとしても - 2004年06月20日(日) 相当、苦労しながらも、 6/28にプレゼントする限定音源のmix作業が良い形になってきています。 いつもは、音楽の制作に対して、とことん神経質に凝りに凝る、 自分に嫌になることも多々あるのですが、 今回は、そんな自分をしっかりと受け止めるといいますか、 何だか、自分の中の新しい次のステップに突入した感じが少しあります。 先ほどは、この曲の一部分に必要なドラムのシンバル類のオーバーダビングを、 キノシタとしていました。 場所は、キノシタの大学のロッカー室(笑)。 ここは、天井が高くて、以外にも良い響きで音が鳴ってくれるのです。 それで、その帰り道、車にのりながら(最近立派に運転してるんです・笑)、 完成間近の音源を聴いていたら、いつまでも聴いていたくなって、 5分で帰れるところを、 30分位、ドライヴしていました。。 なんというか、今回の作品は、深みのある、味わい深い、雰囲気がしています。 例えば、ラジオなどで一瞬流れただけで、 パッと注目されるような作品ではないのですが、 じっくり聴くたびにどんどん、聴き手の方の心に響いていく感じかな? 今の世の中に、こうした音がどれだけ届くのだろう、 と少し不安になる時もあるけれど、 大多数の方々に、聴いていただくということよりも、 心にしっかりと響いてくれる聴き手の方がいてくれるということ、 たとえそれが少数であったとしても、 僕は、なによりうれしいのです。 さぁ、残り少しの作業、心を込めて仕上げます。 そうそう、もちろんライヴに向けての演奏準備も頑張っております。 6/28"silver lining"がホント楽しみだなぁ。 ただ、6/28を終えると、 抜け殻のようになってしまいそうな自分が少しだけ心配だったり…(笑)。 - 気分の良いまま - 2004年06月16日(水) 今日は一日中、silver liningで来場者の方にプレゼントするための音源の、 RECおよび、MIXをしていました。 何度か行き詰まりながらも、外の空気に触れてリフレッシュ、 先ほど、かなり良い感じの雰囲気に到達しました。 MIXの作業をしていると、ちょっとしたポイントをつかんだ瞬間、 ガラッ、と雰囲気が変わり、急にひとつひとつの楽器が輝き出す時がきます。 先ほどは、まさにそんな具合で、 キノシタのドラムに酔いしれた、 ショウタのベースに酔いしれた、 そして、僕のギターにもほんの少しだけ、酔いしれた(笑)。 今、僕は、気分が良い。 だけど、明日になって聴くと、 またいろんな不満が出てくるのがいつものオチではあるけれど。。。 まぁまぁ、今日は、気分の良いまま、おやすみなさい。 そんなこんなで、限定音源、素晴らしい仕上がりになる予感…。 どうぞお楽しみにされていて下さいね。 - アウシュビッツ - 2004年06月04日(金) きのしたの6/4のvoiceを読んでいて、 その言葉たちから、どうしても、 第二次世界大戦中のナチスの強制収容所に於ける大量虐殺のお話を、 思い出してしまいました。 アウシュビッツ強制収容所では、300万人もの人が虐殺されたわけですが、 そのような死と飢えと殺戮の極限状態の中における状況の中での、 出来事を綴られた文章を昔に読んだことがあります。 たしか、神経学、精神医学者(?)のフランクルという人が、 ガス室に入れられた死よりも辛い地獄の中で、 愛と希望と勇気を失わず、人々を励まし助けつつ神を見出して行く、 というような内容であったと思います。 そこで、最も印象に残ったのが、 その死と直面している極限状態の中において、 自分の最後の食事であるパンを与える人、優しい言葉をかけてまわる人、 そうした人たちの存在でした。 その、本当に感動的な光景。 そしてもちろん、その逆に、極度の飢えから、生きている人を噛みつき、 人肉を食らう人、というような光景もあるわけで…、 それらを通して、人に宿る、愛・生命力・原理について、 書かれていたと思います。 このお話を読んだ時は、相当な衝撃をうけました。 そしてそれ以来、 「人生の本質」といいますか、人が生きるということ、 人間の持つ根本的な、美しさ、醜さ、etc..... を考えるようになったのでした。 僕はよく、「人が生きるということ」について考えることが多く、 それらを音楽というものを通していかに表現しようか、 と考えることがあるのですが、 思い返してみれば、高校生の時に読んだ、 このお話に深くつながってきているのだなぁ、と思いました。 - 限定音源 - 2004年06月01日(火) 昨夜は、silver liningを観に来てくださった方にプレゼントするための音源の、 レコーディングをしてきました。 3人のそれぞれの大学時間割りの関係で、 日中の時間帯で、まとまって八時間程、とれる時間がないため、 今回は23:30〜翌朝7:30までという、深夜8時間パック。 別に正式にはリリースする音源でないのだから、 いつもの練習の時に、サラッと、 録音してしまえば?とも考えられるかもですが、 ここはeuphoria、やはり、どうしてもこだわってしまうのですよね…(笑)。 部屋の鳴りを多めに録りたかったので、マイクのセッティングに、 3時間程、相当時間をかけました。 3人がイメージする音がしっかりと具体化されてきたのと、 それを表現するための、僕自身のエンジニアリングの技術が、 だんだんとではありますが、身についてきているので、 結成当初から行っている、主にメンバー3人だけで初めから終わりまで、 音つくりをして音源化するという作業が、 最近とても、おもしろくなってきています。 それにしても、やはり、この時間帯のレコーディングは相当キツイです。 普通に徹夜する位ならまだしも、 レコーディングという作業はとても集中力を必要とするため、 体力的にも、精神的にも限界に挑むという感じです。 そうした中で、明け方6:50に、 ついに素晴らしいテイクをおさめることができて、無事終了。 これから、また大変なミックスの作業があるのですが、 今回は録り音が良い感じなので、楽しみが多いです。 でも、9分位ある、大きな曲なので、また苦労するのだろうなぁ…。 そういうわけでして、とても価値のある限定音源を仕上げたいと思っています、 お楽しみにしていてくださいね。 6/28はぜひぜひ"silver lining"へ、 足を運んでいただけましたらうれしいです☆ -
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