f_の日記
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■ 祖母

祖母は、
はやく死にたいと云います。

だから僕は、
長生きしような、と云います。

そしたら祖母は照れながら、
とても嬉しそうな顔で、
後のモンが困るでなぁ。

そしてまた云います。
はやく死のうと思っても、
なかなか思うようにいかんでなぁ。

そして僕もまた、
長生きしような、と云うのです。

2002年06月28日(金)

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■ ひとり、

ひとりなんて
寂しくないと信じていたけど

ひとりだから寂しいのではなくて

寂しいから
ひとりなのだと

君は云った

2002年06月26日(水)

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■ 夏、

夏休みの宿題、
祭りの夜、
朝から虫かご、
草いきれ、

ただなんとなく過ごした日々に、
癒されている不可思議な夏。

2002年06月21日(金)

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■ もしも、

「もし自分の願望が、何でも叶うとしたらどうする?」
「それは、それほど嬉しいことはないだろう。」
「そうか・・・、たとえばその力で人が不幸になってもか?」
「そんな願望、持たなければいいだろう。」
「おまえは、人を恨んだことはないか?」
「ある・・・あるがその先、恨まなければ、よいではないか?」
「人の感情というものはな、最初は湧き水のようなものだ。」
「うむ・・・・。」
「それが泳いでも渡りきれぬほどの、河となることもある。」
「うむ・・・。」
「人は、人を不幸にすることもある、ということさ。」

2002年06月18日(火)

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■ クモのイト


なにかの工場の数人の男が
ふと手を休めてなんとなく
ぼんやりと眺めている

うっすらけむりがかった
川の向こうに沈みゆく
すこし大きな
ゆれる夕日を

薄汚れた作業着が
まけずに映えている

車の窓ごしに僕は
どんな人生にも
ほんの一瞬の
ほんの刹那くらいは

救い
が用意されてるんじゃないかと

そんなことを考えていた

2002年06月05日(水)
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