総天然色色眼鏡

2005年07月30日(土) 『亡国のイージス』映画版

2ch辺りではもう評価が定まっているだろうと思うのだが,人の感想を読む前にとりあえず自分の感想を書くことにする.
ネタは熱い内に打つということで.

まずはネタバレ回避感想.

一言でいうと・・・期待外れだった.
登場人物が出揃う中盤から,人物描写が中途半端だと思えてきた.
「映画化不可能」と言われていたのは,自衛隊の協力云々とかいうことよりも,登場人物の多さと濃さを描ききれないことの方だったのではなかろうか.
(『レディ・ジョーカー』も不可能と言われていたが,この作品の場合はまさしく映画の時間枠では人物を描き切ることが難しかったから言われたのだ.)
小説や長編のコミックスを映像化する際,作品を構成するエピソードをかなり捨てなければならないのは当然のことだ.
だが,そのエピソードを取捨選択する境界線が『亡国のイージス』では曖昧だ.
菊政が如月を慕っている?となんとなーく思わせる描写があり,如月と宮津副長の過去を物語るエピソードがそれぞれ少しずつ挿入され,所々でジョンヒが如月を意識しているらしいカットが入り,ジョンヒとヨンファがもしかして何らかの特別な関係なのか?と予感させる場面があるのだが,それらが中途半端.
特に次の3つについて疑問を持った.
�〔魍笋鮃佑┐襪函いい辰修里海筏得�は登場させなくても良かったのではないか?
�▲献腑鵐劼話噂磴縫茱鵐侫,涼藜造�つ優秀な部下だという描写に納めておいた方が良かったのでないか?
��ジョンヒと如月の邂逅も要らなかったのではないか?
小説と異なる場面が多々あることを考えると,あえてこれらを変更もせず省きもしなかったことが疑問である.
原作を知らない観客にとっては菊政がいなくなる部分や(予告でもピックアップされている)如月とジョンヒのキスシーンは意味不明だったり唐突な場面だったりしたと思う.
これらを省いてでも,宮津と如月の過去の描写をもう少し具体的にして観客に印象付けた方が良かった.
私は原作至上主義ではないが,その方が原作のエッセンスを巧く取り込んだ作品になり得ただろう.

・・・と長々批判を並べてしまったが,さすがに護衛艦とF2戦闘機の映像は注目すに値する.
(私は装備に関しての知識はからっきしなので,その辺の評価は全くできないが)
「いそかぜ」と「うらしお」の戦闘場面に漲る緊張感は目を見張るものがある.
なかなかあそこまで緊迫したシーンは観られないだろう.
ミサイル発射の場面もカッコイイ.

さらに贅沢を言うと,F2のパイロットにはもう少し葛藤させて欲しかった.
映画があと20分長かったら可能だっただろうか.
(っていうかもしかして,DVDは特別ノーカット版でアレやソレが盛り込まれたりするのか!?
ひょっとして?ローソンでビール6本を買えば補完できるのか!?)

他に細々としたことを言うと・・・
チラシは予告の海と空と雲の絵の方が良かった.
変えてほしくなかったなぁ.
上映開始後のチラシ裏面は怪獣映画みたい.
VSて.
仙石さんが電池を繋ぐ(というか機雷で隔壁を破る)のを観て,なんとなく『コンスタンティン』でジョンが腕の刺青で天使ガブリエルの姿を呼び出す場面を思い出した.
全然関係ないけど.

閑話休題.
簡単にまとめると,人間ドラマとしては消化不良だが,迫力あるドンパチを観たいならオススメの映画と言える.
あ,あと音楽も良かった.
そして完全なる脇役のはずなのに吉田栄作がカッコイイと思えた.
そんな自分に驚いた.
(足が長いと幹部制服は映える.画面でも目を引く.)

ネタバレ感想はまた後日.
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今日『王様のブランチ』で真田広之,中井貴一,佐藤浩市それぞれのインタビューを放映していた.
前者2人は「迫力を見て欲しい」っぽいことを言っていたが,佐藤浩市だけは「この国の土台(永田町か?)ではこういことが起きているかもしれないということを考えてほしい」というようなことを言っていた.
うろ覚えだけど.
考えてみれば佐藤浩市は,撮影中は主要な俳優と接点が無いのである.
船も乗ってないし・・・.
原作にあった乱闘シーンも無かったので,本当に地味な役だった.

今日は気分がイージスで盛り上がっていたので,BS2で大好きな『パリ・ルーブル美術館の秘密』を放映していたにも関わらず,テレビ欄チェックから逃し録画し損ねた・・・.
(後半30分だけ観た・・・.がっくり.)


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