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2004年11月25日(木)
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目的 |
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このところ、私は母上に「健康オタク」と呼ばれている。 母上は本物の健康オタクを知らぬから、私ごときをそう呼ぶのだろうが。 いや、柄にも無く健康に気を使い始めたのは本当だ。
ただ、健康に気を使って始めたっていうのとはチト違う。 20代後半までの病弱さ加減に比べたら、今の私は健康すぎて笑えるほどだ。 歳をとる毎に仕事の都合上、不健康な生活をし始めた。 なのに、どんどん健康体になっていくという不思議体質。
健康体になるってことは。 あんなに激痛で救急病院駆け込み状態だった胃がチクリとも痛くならない。 インフルエンザなんぞ無縁で、風邪すら引いても2-3日中に治る。 しかも、ストレスが殆ど無いから食欲が落ちる事も無い。 (私はストレスでヤケ食いの逆パターン。食べなくなるのだ。)
つまり。 食べられない日がないという・・・・・・。
ある日、自分の身体を洗ってて驚いた事はあるまいか? 私はあるぞ。 ここ1年の間に3回以上あるぞ。 見慣れた自分の太さじゃな〜い〜っと叫びたくなるぞ。 ある日、去年のズボンがキツくなって驚いた事はあるまいか? 私はあるぞ。 ここ1年の間に3着以上あるぞ。 恐ろしくてウエスト詰めたスカートは履いてないぞ。
去年までは手が入る状態だったウエストがピッチリだったり。 太股がパツパツジーンズで足が曲がらねーだったり。 見慣れた自分の胴回りが丸太状だったり。 見慣れた自分の顔や身体に黒子が増えていたり。 (あえてシミとは書きたくないのが乙女心)
母上に言わせりゃ「あんた、あんだけ動かないのに太らないわねぇ」かもしれんが、自分が見ていた自分じゃないのは気に食わないのだ。 元の私はこんなんじゃねーっ!!!という悪足掻き。
ということで、ビタミンを取るべく野菜ジュース。そして豆乳に目覚めたという訳だ。 全てテレビの受け売りなのだ。 気のせいかもしれないが、肌の調子がすこぶる良い。 大体、酸っぱい物が嫌いで果物を食べない。しかも煙草を吸う。 そんな私の肌が荒れない方がおかしいのだ。
そして昨日からは歩き始めた。 『ダイエット目的』だ。 今までチト太ると甘いものを食べるのを止めたりで戻してきたが、もうそれでは無理だと悟った。 だから、家から母上の店までの片道1.7キロを歩き始めたのだ。 1.7キロを17分で歩く。往復3.4キロ34分。 速いか遅いか分からんが本人は大股&早歩きのつもりだ。
なにぶん、そういう類のダイエットは初めてだ。 だから意志薄弱の私には歩いて行く先に目標が無いと無理だと思い、母上の店を目標に置いたのだ。 母上の店で茶を一杯飲んで復路を歩く。休憩場所を作ったのだ。
ところが。 昨日は行くと鎌倉で買ってきたという、うんまい葛餅が私を待っていた。 他にも何かを食べた気がする。他にも食糧を持たされて帰路についた。 夕飯を買ってきてあったものだから、腐らせるのが嫌できちんと食べた。
今日は今日で、行くと柿とキュウリのヨーグルトサラダが待っていた。 これがまた美味い。「砂糖を少し入れると美味しいって聞いたから」と母上が作った物だ。砂糖だ。砂糖。 そして、ピーナツサンドも待っていた。 更にハーゲンダッツのアイスまで私を待っていた。
私: 「だから、『ダイエット目的』で歩いてきてるんだってば」 母: 「喜んでくれると思って作ったのに(柿のやつ)」 私: 「・・・・そもそも、歩く目標設定を間違えているのかもしれん」 母: 「でも、お茶ぐらい出さないとねぇ」
確かに。お茶ぐらい飲ましてくれるだろうという目的は確かにあった。 あったけど、その他の食べ物は目的に入ってはおらぬ。 たかが3.4キロしか歩かぬのに、それ以上食ってどうする。
母上曰く、毎回何か食べ物がある訳じゃないらしい。 だから母上の店の食べ物を当てにして、夕飯の用意をしていないのは不安だ。 食べるのを拒否すりゃいいのかもしれないが、出された物を食べないのは私の主義に反するのだ。
そこで私は考えた。 ならばだ。 目的を変えりゃーいいじゃん。
ということで。 ダイエット目的は止めました。 『筋肉目的』に変更します。腰痛対策の為に歩きます。
現に背中(腰の辺り)と太股と脹脛が心地良く筋肉疲労気味なんすから。 多分、効果はあるんだと思う訳よ。
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2004年11月23日(火)
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命日 |
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13日は義兄の命日で東京まで1号と1号の娘と墓参り。 本日は父上の命日で一人墓参り。 いつもより父上のとこは人が多かったらしく花がいっぱい。 入らないので私が買った花は実家に持ってって、母上が留守だったので玄関に置いてきた。 それから家に戻って少しだけ絵を描いた。
まぁ、色々と土日潰しての仕事があったりで忙しく過ごしており。 書きたいことが色々あるんだけど、落ち着いてからにする。
とりあえず。 3年が早いのか遅いのか分からないけど。 4年が早いのか遅いのか分からないけど。 言えるのは、3年前の13日も4年前の今日も晴れていて。 3年前の13日より、4年前の今日より、今年は温かいってこと。
言いたいのは、義兄と父への謝罪一つと感謝一つ。
母上と日曜日に夕飯を食べた時、「もう、この時はお父さん意識が無かったんだよね」と言われた。 「ああ」ってぶっきらぼうに返すだけ。 この時期になると毎年同じ空気がやってきて、夜中病室から出て車に一服しに行った時を思い出す。 母上に言われなくても、誰に言わなくても、口に出す事はなくても考えている。 そして、毎年。もっと寒かった気がするって思う。
「お父さん苦しそうだったのに、お医者さんは「本人は薬で感じてません」って言ってたけど、本当なのかな?」 母上はそういう問いを私によくするけど、そんな事は答えられない。 父上は感じてた、父上は声が聞こえてた。 そう私は思っているけど、医者の言うように思い込んでた方が楽だと思う。
母上は口にするだけで気が済むのかもしれない。 でも、私は想像をする。そして本当のことを知りたいと思う。 本当のことを知ることなど出来ないけど、年月が経てば経つほど確信に近くなるものもあったりする。
4年経ったら書こうと思ったことがあったり。 でも、やっぱり止めようと思う。
取り合えず、また来年。
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2004年11月11日(木)
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実況中継 |
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「○○線これが最終なんだよね〜、 これに乗らなきゃ帰れないんだよね。 明日は木曜日、まだ働かなくちゃ」
午前0時過ぎにTやんから届いたメール。 目の前の酔っ払いの独り言実況中継でした。
以上、日記終わり。
にしようと思ったけど、ちょっとだけ。 何も無いので日記を書かないというより、書く気にならんという。 いや、事実何も無いと言えば無いんだけどさ。
車の点検だったよーとか 点検の為に駐車場に行こうと玄関開けたら隣の子供も出てきたよーとか 小走りで駐車場に行く私の後を子供が追いかけてきたよーとか 車移動してる時も嬉しそうに微笑みかけられたよーとか それって懐かれてるんじゃ?みたいな。ね。
階段降りようとしたら何かが壁を過ぎったよーとか いつもよりデカめの蜘蛛で鳥肌立ったよーとか 壁バンバン叩きながら階段降りて蜘蛛も一緒に降りたよーとか 最後は傘でつんつんしながら玄関から出したよーとか 家に居て良い蜘蛛の大きさって微妙じゃね?みたいな。ね。
まぁ、今日の出来事だけでも続けようと思えば続くんだけど。 特記すべき事項でないことは確かだ。
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2004年11月04日(木)
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70 |
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今朝、起きて窓を開けたら聞こえて来た声。
「そう。小学校一年生と二年生で、下の子は?」 「3歳なの。おじいちゃんは家にいるのね?」 「じゃぁね〜」
中年の女性の声でしたな。間に子供が答えてた模様。 なんとなくだけど・・・興味本位で聞いた通りすがりのオバチャンっつーより福祉課とか?そんなお役所的な雰囲気を感じたのは私の気のせいだろうか。 お隣にいる例のお子様たちの年齢がこれでハッキリした朝であった。
さて。 11月2日は父上の誕生日ということで、昨日墓参りに行ってきた。 お隣さんが毎日拭いてくれてるだけあって、落ち葉がある以外は綺麗なお墓。 少しだけ枯れた花を取り替えようと思ったら、でかいカマキリ君。 そういやぁ、母上もこの間墓参りに来た時に車にカマキリ君が乗っかっていたそうだ。 カマキリ君は走り出しても落ちないまま、母上と共にドライブしておったと。 母上曰く、「ちゃんと首を動かして落ちないように体の向き変えてたのよねぇ」だそうで。なかなか賢いのだ。
そんな賢いカマキリ君だが、大きな白い枯れだした菊に乗っかってるので困った。 ヘタに手を出してカマでやられるのは怖いので、ホウキやら花のクキやら差し出して「ほれ、乗っかれ」と誘導を試みた。 しかしカマキリ君は、面倒そうにカマをちょっと動かすのみ。 虫なのに人を怖がらないどころか差し出された物体に危機感も感じないらしい。 結局、ちょっとだけ退いてくれたので菊の花ごと取り出して草むらに放置。 しばらくすると、これまた凄くかったるそうに歩いて消えた。
大人になって滅多に見なくなったカマキリなのだが、父上が亡くなって以降たびたび目にするようになった。 父上が亡くなった翌朝、一人母上の部屋で眠って目を覚ますとカーテンレールから私を見下ろしていたカマキリ。 実家の庭でOさんが持ってきたメダカを見下ろしていたカマキリ。 先日我家に入ってきたカマキリ。御墓の花に何回かに一回は必ずいるカマキリ。 カマキリ登場回数がめっきり増えてるからと言って、それが父上だとは言わないが。
父上は70歳の誕生日を迎えた。 お墓で「おめでとう」を一人で言う3回目の誕生日だ。
前から何度か書いているけれど、せめて父上が70歳になっていたら納得できるかもしれないと思っていた。 その事について自分に「どうよ?」と聞いてみたけど、どうもこうもなく。 自分が誕生日を迎えた翌日から 「一つオバチャンだ」 という自覚が出ないのと同様、何も急に変わることなど無い。
大体、70歳っていう世間一般的にはおじいちゃんな父上が想像できない。 いつだったか、「おじじ、爺さんの匂いがするぞ」と言ったことがある。 耳の遠い父上には聞こえずに、母上が「おじいちゃんの匂いだってよ」と父上に伝えた。 父上は「こいつ、また何か言ってやがる」みたいな表情で無言だったかと。
っていうか。 父上が70歳になったということよりも、自分の歳に面食らってる感じ。 4年経っても父上がいないこと以外、生活に大きな変化は何も無い。 住処も一緒。仕事も一緒。独り身っつーのも変わらない。 姿形に関して言えば、66歳で父上の姿は止まっている。 だけど悲しいかな。私の姿形には、それなりの歳が出てきた。 それが現実なのだ。父上は現実じゃないのだ。 私の中で父上の歳は増えていくけど。 現実の父上は66歳で永遠に止まっちまってるっつーことか。
そうか。そういう事なのか。
所詮、想像もできない70歳の父上で納得するのは無理なのだ。 問題は父上の年齢じゃないんだ。 じゃぁ考え方を変えよう。 私が40歳になったら、父上がいないことを納得できるかもしれん。
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2004年11月02日(火)
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ついに |
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その日がやってきた訳で。 えーと、いつだっけね。 そうそう。9/3に予告した事がとうとう起こった訳ですわ。
本当は1日入稿の仕事だのに、お客様がご多忙でらっしゃるとかで一日を無駄につぶし。 挙句に夜21時過ぎてから表紙写真なんぞ送ってこられて。 まんまじゃ使えない写真じゃねーの。加工すか。加工無料すか。 取りあえず腹ごしらえと夕飯を食べてから、ちんたら取り掛かってみたところ。 簡単に思えた加工がなんだかんだと(単に腕が未熟なだけ)かかっちまって気付けば深夜0時を回り。 夜中にメールすると深夜も仕事してまーす宣言するようなもんだから、極力避けたいとか思いつつも、今回は大目に見ようとお客様に「こんなんいかがでしょう?」作品2点送信。
明日(2日)は歯医者なんだよなー。 それに、父上の誕生日だから墓参りもあるんだよなー。 昼までに終るとは思えないわなー。 とブツブツ言いつつ社長にもグチグチメールを打ち、取りあえず意識が朦朧としだしたので寝ようかと。 寝ようかと思ったけれど、風呂に入らないと気がすまないと思い。 PC点けっぱで、ディスプレイの電源だけバチンと切って風呂場に降りたのが午前1時過ぎ。
風呂から上がって午前2時。 風呂上りは必ず化粧水つけつけ髪ふきふきネット巡回する習慣。 椅子に座ってディスプレイの電源バチン入れる。 ここ数ヶ月間ですっかり慣れちまった必要以上に大袈裟な「バチバチブワアアアアン」という音と共にディスプレイ点く。 スリープモード解除の為にマウスに無意識の動作でチョイと触れ。
触れ・・・・・・・・・・・・・・・た瞬間
ビシュッ!
まるでムチ打ったみたいな爽快な音がして画面に目をやると、そこは真っ暗闇。 ディスプレイの電源ボタンも真っ黒黒助。
へへ。 とうとうですか。とうとう来やがりましたか。 10時間後(昼)には入稿お願いしますと印刷業者さんに頼まれているのに、まだ校正も上がってきてないような、そんな追い詰められた状況の真夜中2時に来やがりましたか。 一日中待ちぼうけで無駄に過ごしている間は元気だったくせに、店も開いてなけりゃ皆が眠っているような午前2時にお陀仏ですか。
っつーことで。 今、私は真新しい液晶ディスプレイでこの日記を見ている訳であります。
ええ、前に宣言していた通りに即効で買ってきた訳ですわ。
ディスプレイがお陀仏った時、Winは立ち上がっており。 Tやんに「ヘルプ!どうやって落とせば良いの?」とメールをしたらば夜中の2時だというのに即効電話をくれましてね(感激 言われた通りにキーを押してウィンドウを閉じてシャットダウンに漕ぎ着けたという訳です。 真っ暗な画面を目の前に、果たしてその動作が正しいのか分からないでキーを打つのは結構空しいものだと思いました。
そして、眠ったのが朝4時近くで8時半前に起き。 だけど店は10時からだと気付いて30分ほど二度寝して、それからお陀仏ディスプレイを「ありがとうございました」と言いながら拭きました。 一応、寝る前に背後の配線をデジカメに撮っておいたのだけど、やはり本体を持って行った方が良かろうっつーことで配線を外しまして。 どっちみち廃棄するのに運び出すんだし。 19インチのブラウン管って25型テレビと同じくらいの重さでしょうかね。 それを休憩する事無く一階まで降ろした私は案外力持ちだったりする訳です。
そして車を取りに行こうとしたら玄関で隣の子供がもめてるんですわ。 覗き穴から見てたんですがね。お兄ちゃんが真中のお姉ちゃんを押しやって玄関に入り、しばらく扉の引き合いをしてました。 でもお兄ちゃんの方が勝って、案の定カギを閉められてしまったのですな。 したら、真中のお姉ちゃんは末っ子に八つ当たりで蹴り入れてました。 まぁ、そこまで見届けて。っていうか私は急いでいたので見届けてる時間も惜しかったわけなんだけど玄関から外に出て。 泣きべそで見上げる二人の女子を見て見ぬ振りして車に向かった訳です。
車を持って戻ってくると、3匹は2-3分の間に仲直りしたのか目の前の駐車場で遊んでおるのですわ。 とりあえず3匹の視線を浴びながら車を入れて、向かい合わせになっている玄関のところに団子になってる3匹に向かって 「ごめんね。大きなもの出すから、ちょっとだけお家に入っててもらえるかな?」 と言ったのです。 小さなアパートなのでね。玄関先に3匹もいると扉が開かないのですな。
そうして、無事車にディスプレイを積み込み一路コンプマートへ。 このコンプマート。11/14で閉店なのでセール中ハガキが来ておりました。 店員さんを捕まえて残り少なくなったディスプレイを幾つか点けてもらって検討。 結局値段もそこそこのナナオの19インチ液晶ディスプレー『FlexScan L767』を購入。 あぅ・・・今ネットで検索したら通販なら1万以上安く買えたんじゃん・・・ って、それじゃぁ間に合いませんから。
そして11時には自宅に辿り付き。 ちょうどお客様から連絡が入ったという素晴らしいタイミングでした。
それから作業して、こりゃ歯医者無理だとキャンセルの電話をし。 入稿を済ませると夕方15時を回っており。 父上の誕生日の墓参りも明日に延ばすこととなりました。
Tやんにお礼のメールを入れると
「フフ、その代金でレミゼとモーツァルト(*)は軽〜く行けたな」
という悪魔マーク付きの返事が帰ってきました。
ええ。帰りの車で一瞬、観劇に換算したら何回分だろう?と計算しそうになって止めたのですよ。 まぁ、S席6回(交通費含)分ですなぁ(涙
ああ、こんなに無駄に長い日記を打ったおかげで目が痛いです。 色の調整がうまく行ってないのと、慣れないせいでしょうかね。 多分、今後の私の絵は色合いが変わってしまうことでしょう。
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