【革のブーツ】
帰り道
ガンダムのどこが好きと聞かれて 足のところと答えた事を思い出していた。 特にふくらはぎの形と付け加えて。
友達は面白がっていた。 意外なところが好きなんだねと。
自分もなぜそこが好きなのか 意識していなかったが、今思うと あの重量感だったり、角張ったあのラインに そそられていたんだと思う。
ウルトラマンのどこが好きとも聞かれて 背中のチャックのところのあのシワと 答えた事も思い出していた。
あのシワが妙にセクシーで 自分の意志とは関係ないところでシワになっている ところとかが好きだったんだと思う。
帰り道、雪が降っていた。 夜、ブーツを履いて雪道を歩いていた。 夜の雪道のブーツの足跡。
コンクリートを歩くブーツの音も良いが 雪道もとても良いと思いながら歩いていた。
自分はブーツが好きだ。特に革が。 履いてる時のあの重量感、履けば履くほど味の出る あのシワ。 それは、小さいとき感じたガンダム、ウルトラマンの 好きな部分と同じ部分だと思った。
夜の雪道で ほんの少し自分がわかった気がした 帰り道だった。
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ライヴハウス 高円寺ALONE 詩の会 「アンテナびんびんnight!」 にて
お題 【革のブーツ】
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