仕事が終わって
家に電話した

藤原さんに
今日の夜ご飯、何か聞こうと
思ったから

電話をかけたら
いきなりチビタロウが出てきた

「お父チャン！今日の夜ご飯、何だか知ってる？」
と言って来た

「教えてくれ」
とオレが言うと

「うんとね〜ゴリラだよ〜」

「それとね〜ジジイだよ〜」

「あとね〜ウンコもあるんだよ〜」

と言って来た


急に

家に帰りたくなくなった

チビタロウ
ダンボールでアイアンマンを作った

本人
目と手のひらがポイントだと言っていた

よく見ると
サランラップが
貼られている

近くのバス停から
昼ご飯後
府中行きのバスに乗った

府中の映画館で
仮面ライダーの映画を観た
映画館は満席だった

自分達の座った席
結構前の方だった
既にそこしか空いてなかった

大画面を目の前に
仮面ライダーが
キックキックキック
爆発爆発爆発
キックキックキック
戦い戦い戦い
キックキックキック
バイクバイクバイク
キックキックキック

戦っている姿
その体の線にオレは見とれてた

観終わったあと
バスに乗って帰って来て
みんな自転車に乗り換え
TSUTAYAに行った

いくつか映画を借りた
３分の２はドラえもんとか
スーパー戦隊ものだった

TSUTAYAの中にある本屋に
デッサンのこととか
レイアウトのことが書いてある
本が売ってた
立ち読みした
お金がなかった
頭にインプットした
いつか必ず役に立つ

夜ご飯は
『ビックリドンキー』に行って食べた
ハンバーグ屋さん

「なんでビックリドンキーって言うんだろうね」
オレが言った
「びっくりするほど、うまいからだよ」
チビタロウがいった
「そうだよ、びっくりするほど、メッチャういまいんだよ」
チビヘイがつづいた

そういえば
鯉のぼり
まだ出していなかった

立川で別れたから

あと二駅で西国分寺につくのだが

目が覚めたら

中野だった

まだ折り返しの電車があった

その電車に乗った

終点の三鷹駅に着いた

とても寒い駅の階段を降りた

南口のジョナサンのソファーで寝た

店員のお姉さんがコーヒーを持って来てくれた

4時半だった

駅に向かった

始発に乗った

西国分寺に向かう電車の中

iphoneで日記を書いた

途中でやめた
　
僕

家族で一番小さいんだから

そんなに怒らなくても

いいじゃん！

自分で気付かないと
なんにも気付かない
駄目だよって言われても
やめられない

航時に笑われた

オレが

iPhoneをいじっていたら

クスッ

似合わないって

前に

楽屋で

次男チビヘイ5歳は

ブルースにこんがりはじめた

こんがりはじめた

マジ

ヤバい


【親バカ】

やりたいことが出来るのは

大人になってから

なんだよ

チビタロウとチビヘイが

工作教室に行き始めた

家から歩いて１０分程のアトリエに

おジャマし始めた。

８６歳のおばあちゃんが

今もなお現役で絵を描いている

アトリエに

チビタロウとチビヘイが

おジャマした

そのアトリエには

助手のお姉さんがいる

美大生のお姉さんがいる

藤原さんみたいな人がいる

そこで作り始めた

チビタロウ、チビヘイと

同じ年齢くらいの男の子、女の子

その上のお兄ちゃん、お姉ちゃん達

合計５、６人の子供達が

そのアトリエにいた

工作好きな子供達がいる空間で

藤原さんがいい事を言った

『作家さんがいるね』って

８６歳の現役の作家さん

その作家さんがいる

天井が高いその

アトリエで

これから

チビタロウとチビヘイが

毎週なにやら作り始める

初めての日

ロボットを作ったチビヘイ

『親バカ』

今日が何かもあまりよくわからない

気にしない

失敗ばかりしてる

思った通りのことが出来ない

やれてない

やり方がわからない

実はどうでもいい

だけど

知りたい

負けない

忙しさに

西国分寺の駅に22時過ぎに着いた。

これぐらいの時間だと、ちょうど

改札横のコンビニで缶ビール１本買う。

家までの帰り道、プシュとあけて、歩きながら

グブグビする。

今日もいろいろあったけど、全部、水に流す。

それにしても

この間の、土曜日のLIVEは、良かった。

会場の雰囲気も良かった。音も凄く良かった。

音楽は、表現は

とても豊かなものだと感じる。

ゴールがない。


２０代の発するパワーというのは

そこにいるだけで最高だ。

LIVE後の打ち上げ、ずっとオレ、笑ってた。

２０代半ばにさしかかる男達

彼等と話すのは、とっても楽しい。


でもウイスキー、飲み過ぎた。

最近、芋焼酎から、ウイスキーに趣向が変わってる。

ウイスキーはただ、翌日、物凄く残る。

翌日、休みだったのがよかった。

昼間

自分ちの便所で

しこたま吐いた。

鼻からも少し出た。

全部出し切ったら、急に元気になった。

天気も良かった。

国分寺の広場でやっていた

【春祭り】に子供達と行って来た。

３月から４月になる頃の春の感じは大嫌いだ。

一年の中で一番嫌いな季節だ。でも

４月から５月にかけての春は

この寝ぼけたあたたかさが好きだ。

子供達は【春祭り】で

広場にトランポリンがあって

ピョンピョン跳ねてた。

さてこれからどうしようか

朝になったら起き
夜になったら寝る

そして生きて行くのに必要なことを
やり続けるしかない

長いこと続くのだろう
たぶん一生の間、ずっと

どうすれば生き続けていけるか
わからない自分は

悲しいことがあっても
いつも別のことですぐ
嬉しくなってしまう
特性がある


ベランダのジャスミン
早く
花咲かないかな

出来れば今日が良い

そして
君にぴったりな
友達や恋人が見つかると良い

これから寝よう

起こしてください

起きた時に

このCDのジャケットを見ると
一番幸せだった時のことを思い出す

別に今が幸せじゃないと言っている
わけではない

昔よりも今の方が
良い
確かに
面白い

でも思い出す
このCDジャケットを見ると
今じゃもう味わえない
この先きっと味わうことの出来ない
甘い
そして何より自由

ここが全てでそれが全てで
他に何にも疑う余地のない
完ペキなる時

今と対照的な時

そうだよ

気付かなかったよ

君に会いたいと思ってたもん

思ってたオレがいたよ

君に会えると思ったら

それだけで嬉しくなってたオレがいたよ

そうだよそうだよ

そうだったよ

逃げたのは良くなかった

バカにされてもいい

「すいません」

笑って帰ってしまえばいい

逃げるよりはマシダ

なんてものを作ってしまったんだ

それをやっちゃおしまいだ

どうなるかわかってるのか

それを作っちゃおしまいだ

終わってしまう

終わったしまう

バカだから

『回想』

駅前ロータリーを１周して

夜の道へ消えてった

行き先かまわず走ったよ

なんて楽しいんだ

それしかなかった

何しゃべっているか

わからないけど

もうオマエは

仲間入り

君のことが心配さ

オレがどこにいたって

知りたい

ちょっと疲れ気味

だからちょっと走った
笑いながら　笑いながら

寒い風が吹いていた

強い風だった

アンケートは意味がない

なぜなら

誰もが自分の身を守ることを

基準に判断するから


ひょっとすると
少数派の意見の方が
良かったりするんだぜ

オレは何をして時間を過ごして来たのだろう

もっと頑張らなければ

一生懸命生きなければ

純粋すぎる

もっと考えてあげなければ

オレが思っているよりもっともっと

オマエにはオマエの世界があって

しっかりしている

次男チビヘイ5歳は
エイプリルフールが
どういう日か
兄ちゃんチビタロウの
影響もあってか、知っている

今日、朝、起きてきて
「お父ちゃん、今日、エイプリルフールだよ〜」と
ニコニコ顔で言ってきた

寝ぼけまなこのオレだったが
チビヘイに

「お父ちゃんはな、実はな、女なんだよ。」と

言ったら、チビヘイ

急に泣き出した。

朝だった。