アルテミスの日記
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お前の その 心臓めがけて 一撃を放つ そんな妄想に取り付かれて
僕は毎夜 夢におぼれ 恋しい 愛しい お前
そして 憎い お前
一撃は赤い血を流す 其の流血に 涙をこぼす 僕の夢は・・
愛しいお前を手にかけるすべてを 光る世界を其の一撃で壊してしまう其の瞬間を
恋焦がれながら そして 恐れている。
愛するものを手にかける恍惚とした暗闇に 何を夢見る
いつか 話していた あの光る湖面の天使の輪が 僕の暗い望みを燃やし尽くしてくれるか? 呑みつくしてくれるというのか
そんなことを考えながら けれど 愛しい光の君を やはり 壊せない。
安堵しながら 怒りと哀 愛しさと 憎しみと 抱きとめながら 僕は 年を重ねる
憎しみが いつか きざはしに変わる 其の瞬間を 慈しみと 希望への きざはしに 変わる 其の瞬間を 僕は 僕は・・・
いつか 暗澹たる淵の底から 星の囁きに 手が届く 瞬間を・・・
僕は 僕は・・・
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