今日は上野で、ルーブル展を見ました。 17世紀の絵画。
良かったのは、「王女マルガリータ」
幼い少女の、肖像画で、 未来の夫に、送られるために描かれたもので 15歳で嫁ぐまで何枚も送られたのだそうです・・
写真のなかった時代、 少しづつ成長していく少女の姿を、残す方法は絵画だけだった、 その絵を見ながら未来の夫は待っていた、 そして成長していく王女の人生を想ってしまいました。
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それから印象的だったのは「天国図」
色彩なく、金色と、筆のタッチの絵だけで うずを巻く、天上の世界。 天使たち、鳥たち、祝福の光、人々、 それらが巻き貝のように、回転している。
なんて神々しく人間的で、 浄土の世界であると感じた。
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ギリシャ神話の星空案内で聴いたお話の絵も・・・
アンドロメダを救うペルセウス、鹿に変身させられたアクタイオン、 ぺルセポネをさらう冥土の王ハデス。
絵画、アートも本当にいいですね・・!
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その後に巣鴨を通ったとき とげぬき地蔵尊 の文字が、 ときめき地蔵尊に見えて、思わず目をうたがいました。
星の種
しんしんと降る、星の種
ひそかにひそやか、六つの糸
銀河の果ての、まだ遠く
手のひらひとひら、銀の粒。
生まれたころに見た夢は、 ちかちか灯る 窓あかり うぶごえ呼んで、幾年や しんしん降りつく 星の種
桜
桜の花びらを見ていると 昔むかしあの時に見た とらわれの心を思い出す
桜の木の下に何が眠っているかなんて 聴いたこともない
けれど、夜の桜の花びらは 輪郭をはなって光って蛾のようにおちていく
あなたはその袋をたずさえてどこに行くのですか 追憶をたどって想い出を配る人のように あの子からこの子へ見たこともない 列車の模型を配って歩くのですね
けれど私は白い糸を辿って 花ふぶきを歩いているのです
幾重にも折り重なって花はこの道をこの街を 白く埋めてゆくのです ただ白く埋めてゆくのです
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