カーテンから差し込む日差しが グローランプが古くなった蛍光灯のように瞬き まぶたに痛みを覚え目をつむるも 光は透過し血管を網膜に焼き付ける
日々繰り返すけだるい朝
眠り 瞬間 目覚める
夢を見たのは まどろみ抱き合ったのは 遠い記憶
それすら 今は 見られぬ夢
共感することはあっても 痛み分ける事はあっても 知る事が出来たところで 自分の物と出来るわけではない
愉快
僕の中で僕が嗤う
三白眼でねめあげ嘲笑を浮かべ 腹をおさえ苦しそうに声高に
下種な感情が首をもたげ 罵り責める
それでも僕は
20030715
求め かなえる
全てが我が手の元に集うものと思え それは必然だ
求め かなわず
全ては塵から生じ 愚昧なるままに還る それは宇宙だ
求め得るも 求め逃がすも 一つの理
理を重ね繰り返し繰り返し
求むがままに求めろ
20030715
ずきずきが走る 骨がきしむ 眉間がめり込む
目をふさげば記憶が鮮明に
耳をふさげば孤独がとなりに
己をふさげば狂気がなり変わる
痛い
頭が胸が 存在が痛い
なんでこうなったんだろう
辛いのはもういやだ いやだいやだ言い続けるのもイヤダ
なんでこう出来てるんだろ なんで
苦しい
20030714
表紙に喚起され ページに指を沿わす
シーンを再現し 僕はただの傍観者に
世界に逃げ込む
ストーリーを追い 登場者の感情をコピー
リアルではない リアルでないが故に 僕は居なくなる
ここじゃないどこか そこに逃げ込む
20030711
雨が降った後の晴れ 湿ってるけど カラっとひんやり
日差しは強く けれど生い茂る木に柔らかくなる 木漏れ日
風は強く ちりぢりに動く雲
遠くから香る花
ふさふさの芝生にただ転がる
頭の後ろで腕を組み枕にして
草の匂い嗅いで
眠る事すら拒否されるのか?
ひどく一人だ
頭の中で会話することで まぎらわす
僕の中に残っている 思い出からの劣化コピー
記憶から産まれる人もどき
ただのマスターベーション
乾く渇くカワク
誰か
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なんだってんだよ!!!!
だまれだまれだまれ!
あ〜〜〜!!
なんだよこれ
目をつぶれば 逆に言葉が鮮明にきらめく
動悸と吐き気が溢れる
叫びを押さえ込む
やめろやめろやめろ
記憶は眠らせたままにしろ
感情が巡る
自分に怒り とまどい 混乱
涙
多分理由はない
意味はない
チューニングが合わないラジオのように
ゼンマイの切れた人形のように 停めてくれ
たまにじっと見つめる
血管と腱と筋肉と脂肪と皮膚と体毛
意思の通りに動き 感覚を伝える
切らなければ邪魔になる爪 緊張すれば震え汗ばみ 足と同じく冷えやすい
なんだこいつ?
俺が意識しなくても思うだけで動く
意識するだけ逆に気持ちわる
030710
小さく生まれ 大きく生まれ
すぐに 長くはじけ
白く 色無く輝き
はかなく あざやかに
風の吹くまま 思うままに浮かび 滴を残し爆ぜる
追っかけて 懸命に捕まえようとした あのシャボンはどこへ行った
ただ記憶に残る絵
割れることは無くなったが 触れることもできない泡
薄く薄く 一切は無味無臭に
幾重にも重ねるも 感情は泣きが如し
積み上げるも 一瞬で燃え上がり 風に吹かれ消ゆる
眼鏡をかけ鏡に映る僕
久しぶりにかける古びてしまった眼鏡
レンズがやけに大きく 眉と頬まで覆っている
右のレンズが少しだけ欠けていて 左右非対照なのが気になる
ホントに欠けてるのか ただずれているのか 何度も確かめる
左も欠ければ対照になると考え 眼鏡を外し見てみる
鏡の中の眼鏡と 鏡を通さずに見る眼鏡に違和感を感じ 色々な方向から見てみようとする
ここで終わり
多分どこにでもあるモノなんだ
タバコを一本吸える時間を作り出せること メールを送る相手がいること 乾いた喉を潤せること 話せる相手がいること 眠い時に枕があること 暗い時に灯りがともせること
幸せがいっぱいありすぎて慣れちゃうのかな
気付かない時の方が多い
何も無くなった時にたまに気付けてる
僕らは欲張りなのか あるモノを忘れてしまっているのか
だけど時たま曇りから晴れ間がのぞく
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