久しぶりに会ったあんたは、
あの頃よりキレイになった。

久しぶりに会ったあんたに、
どうしようもなく焦がれた。

でもそれはあの頃みたいな、
焼け付いて死にそうな、
いっそ殺してほしいとさえ思うような、
そんな凶暴で痛々しい感情じゃなくて、

過ぎた日々が愛しくて、
もう来ない日々が悲しくて、

それでもまだあんたとつながっていることが、
どうしようもなく嬉しくて、

でもあの頃のように抱き合えないことが、
どうしようもなく切なくて、

そんなふうな、
もうどうにも説明の仕様がないような、
あったかくてはかない感情だった。


ねぇそうる。
すべては夢だったのかとさえ思うよ。

あんなにもあたしのすべてだったあんたが、
こんなにも穏やかにあたしを包む。

近くにいても心が遠いよ。
遠くに感じるのに近くにも感じるよ。

あぁそうる。
いっそのこと。

もう一度だけ抱いてくれないかな。



だめだな。あたし。

上手にあんたを思えない。