浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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2002年08月20日(火) ハンガリーGP/気になるニュース

2位以下を引き離して、とうぶん破られそうにないような大記録更新中です。→f1-data.com
フェラーリ、連続完走66回、連続入賞&連続表彰台49回。
ミハエル、連続入賞18回、連続表彰台15回。

圧倒的な信頼性が、この記録を生みだしたと言えますね。
あああ、これ見た後に大猫チームの成績を見に行くと涙が出るう〜!

いくつか、気になるニュース。
ジョーダン、フォード・コスワースとエンジン契約。
1年落ちという報道もあるけれど、EJは「新しいフォードのプログラムなんだ」とフォード・ワークス体勢を匂わせる発言。ジャガーをしのいだアロウズの先例があるから、フォード首脳陣にその方向のもくろみがあるという可能性は否定できない。
佐藤琢磨の処遇についても、あれこれ憶測がとんでますね。残りのGPで、しっかりアピールしていかないと。フィジコが速さを見せつけるから、対抗するのはたいへんだ。

ウィリー・ウェバーだし、伊ガゼッタ紙だし”ミハエルの引退を匂わてせる”って、ウィリーの言ってるのは「来年になるまで契約更新の話はしない」ってだけやんか。これだけで言われてもなあ。(笑)
マネージャーとしては、ミハエルの価値が下がったら困る。今季はルビーが迫ってきてたし、ライバルチームとの差が大きいから、ミハエルのファイターぶりが見られる機会は少なかった。来年ガツンとまた格の違いを見せて、向こうから「契約更新して〜」と懇願されるのを待ちたいんでしょ。....なんて思っちゃったのよね。

トーチュウ・フランク監督のインタビュー
パトリック・ヘッドもそろそろ引退する時期を考えるようになった、という報道を以前見たことがある。後進が育たないと、そう簡単には足は洗えまいけどさ。
ウィリアムズ・チームは、ドライバーに厳しい/冷たい、と言われる。後継者についても、そうなんだろう。好きなようにさせてても、競争力は身につかない。甘やかすわけにいかない、と思ってるのかもしれない。
苛烈なF1の世界だからなあ。果断に、時には冷酷なくらいに、物事をすすめないと、チーム傾いちゃうもんな。
最近なにかと話題のトム・ウォーキンショウだけど、あれこれ策動したり失敗したりドライバー泣かせしていても、個人的には嫌いにはなれないんだ。彼はラリードライバーから始まって、ずっとレースの世界に生き、チームをなんとか生き残らせるためにジタバタしてきたんだからさ。

フランク監督の記事に話題を戻すと、これを読みながら、ふと思いだしたことがある。
伊警察から今春かえされたセナ事故車の話だ。彼らは、返却後間もなくマシンを粉砕処分した。
その日言葉をかわし、笑いあった相手がいなくなる。マシンを目にするだけで、その思い出の傷口は開いただろう。夢を託して作ったものが、悲しみしか生まなかった。
以前読んだ記事で、ある亡くなったドライバーの当時のチームメイトが、他人のコレクションとなった事故車を「バラバラに粉砕してしまうべきだ」と言っていたことがある。ただのファンである私自身だって、もしG・ムーアの事故車が飾られたりしたら、たぶん平静ではいられないよ。
彼らは、多くのコンストラクターが破産し、F1から撤退し、自チームのコレクションをも手放すのを見てきた。自分達もいつかは引退する。これから何が起こり、そのマシンが痛みを知らない誰かの手に渡る日が来るかもしれない、と考えたのかもしれない。


2002年08月17日(土) 替え歌症候群

前にチャットで、他人の運とパワーを吸うてしまう吸血鬼ミハエラ様....なんて言って遊んでたもので、ちょっとツボを突かれた一枚。
牙生えてるようにみえるんやけど、兄ちゃん(^^;)

またナツメロ替え歌がわいてきました。なんでわくときは次々連鎖的になっちゃうんだろう?


『走らへんのか、をい?』(『シクラメンのかおり』F1さんざん編)

♪緑色した〜ジャガー名門〜、むなしいことはない〜?
♪デザイナー、またー、クビのようです〜
♪ためらいがち〜な、マシン、モディファイ〜
♪フォード飽いたように〜、不穏なウワサ〜
♪ミ〜ナルディ、今季〜予選〜、ぬーいて〜いきまーした〜

♪オレンジ色の〜アロウズ危機ほど〜、アヤシイものはない〜?
♪チーム〜売り〜時〜、近い〜ようです〜
♪フェニックスさーわーぎー、トムは〜裁判〜
♪閉められたままーの〜、アロウズピット〜
♪高値に〜、ポロック思わず〜、肩をすくめまーしたー

♪疲れをしらない魔物のよーうに〜
♪シューミが何度もラップしてーいくー
♪フェラーリマシンで、はしれるーならー
♪ドライバー達はナニを、惜しむーだろー!

♪紅色の〜、フェラーリ、ルビーニョ、哀しいものはない〜?
♪トラブル〜いーつもー、集中のようです〜
♪ギアがスタック〜、エンジンブロー
♪予選ポールで〜、スタートできーずー!
♪ターイトル〜、挑戦のチャンス〜、にーげて〜いきまーした〜

♪ライバルいなーい、独走状態〜
♪シューミが何度も勝利してーいくー
♪走り直すことがでーきーるーならー
♪ルビーニョ、赤旗いのーったろー!


『からんだから』(『神田川』シューマッハVSモントーヤ編)

♪あなたはもう、忘れたかしら〜
♪赤いフェラーリ、マクを押さえて〜
♪ふたりで並んだ、予選フロントロウ
♪フェアに行こうねって言ったのに〜
♪いつも、進路は〜邪魔〜された〜
♪荒いバトルに、心臓冷えて〜
♪ぶつかるホイール、ガタガタ鳴った〜
♪あなたは私にマシンを寄せて〜
♪ウィング壊して行ったのよ〜
♪たたかった〜あの時〜、だーれーもーこわく〜なかった〜
♪ただ、あなたの幅寄せは〜、エ〜グ〜か〜った〜



『シクラメンの香り』は歌詞がうろ覚えなんで、ネタをひねってみました。自分としては、『神田川』の方が気に入ってます。
替え歌はやっぱり”元の詞を充分に生かす語呂合わせ”と”笑えるヒネリ”の両方が上手くかみ合うことがツボでしょうね。だから、うろ覚えだと書きにくいし、作った手応えや満足感が半減しちゃいます。

実は、頭が替え歌モードにギア入ったまま、『シクラメン〜』からの連想で小椋桂さんの『めまい』も9割がた替え歌にしかけていたんですが、あまりにエグい歌になってしまって、元の歌詞から連想してひねっているうちに、忘れたいような事故を思わせるものになってしまった。なんとか軌道修正しようとしても、最初に思いついたイメージを越えられるアイデアが浮かばないんです。で、上手く起動修正できるようになるまで、自粛。
作品の最初の読者としての自分は、読んで(自分の愛するドライバーを襲った不幸を思い出し)怒り狂い(こんなことを書くバカが自分以外の何者でもないゆえに)落ち込んでしまった。
最初の批評者である自分は、より高いと感じるレベルを求める。作品の作者である自分は、痛烈にえぐるようなヒネリが効いたネタを書きたいから、思いついたアイデアに高揚している。読者の自分はやりきれない思いに煩悶してしまう。このジレンマ、どーするねん。

なんか、こう書いてると、自分が何人もいる多重人格みたいでしょ。そういう面は、ちょっぴりあると思う。ファンである自分と、このHPの作品の作者である自分は、完全には一致しないんです。
後で自分の書いた日記やひとりごとを読むと、途中で言葉の調子が変わっていて、別のモードが起動してることに気がつくことがあります。読んでる人を忘れて自分の中に入り込んでいたり、あるいは、いつも起動しない自分の中の人格があふれ出していたり。ここ数日のでも、それがはなはだしく出てますにゃ。
好きなジャンルで不安をそそる出来事や事故のニュースを聞くと、意識しないうちに自動的にある行動に走ってしまう。今回も、いつものパターンやっちまってます。
創作モードにはいると、自分自身をえぐるようなイタくむごいイメージを探してたり。
だから、去年のイタリアGP・アメリカGPあたりのことも、書きたい気持ちと、あまりに自分の思いついた言葉があざとくて、憤る気持ちが錯綜してます。まだファンとしての自分の中ではイタさが消化しきれないらしいです。
「これは、架空の放映のナレーション。自分が書いたものやないんや。くさいほど浪漫を発散させるナレーションが勝手に画面から響いてくる、と思ってみんかい?」ってなことを、よく自分に言い聞かせて書いてたんですが。
あっ、あれ以来『架空OP』のアイデア完成させてないですね。....あたた、ブランク長すぎ。


2002年08月14日(水) 『ひとりごと』更新/IRLに高木移籍/ジェイソン・プリーストリー負傷

ひっそりと『ひとりごと』更新。いつも思ってる愚痴や実現不可能な夢なんで、なんとなく日記じゃなくあちらへ。
あー、シリアスな作品の更新長いことしてないなあ。カッコつけようとするから、アカンのか。(^^;)

ついでに以前書いたCART/IRLについてのひとりごとに加筆したんですが、タイムリーにもそっち系のニュースだわよ。(シンクロニシティだわい(笑))
高木虎之介、IRLへ
トヨタはF1に虎ちゃんを乗せるにはまだチームのレベルが....なんて言うてますが、トヨタのプロジェクトとして同じくテストしたダ・マッタは来季候補に有力視。虎ちゃんにシートは会わなかったというハンデはあるけど、ダ・マッタの方が速かったんだから、苦しく聞こえちゃうんだな。(^^;)
私自身は、トヨタのIRLへのテコ入れにほかならないと感じております。かつてCART眼中になかった虎ちゃんを引っ張ってきたごとく、ホンダが信ちゃん達を入れてCART振興&モテギ興しをしたごとく。なんせインディ500くらいしかIRLのレースは日本で知られてないしね。
ホンダ、トヨタ、双方に言えることだが、支援するドライバー達が国内・海外レースで勝ち上がってきた先に用意できるトップカテゴリーが彼らには必要なのだ。だけど、F1では、メルセデスでさえ秘蔵っ子達をテストドライバーや他チームに押し込むのに苦労してる状況だ。
そこで、彼らはアメリカの最高カテゴリーであるCARTやIRLに注目しはじめたんだろう。アメリカというマーケットで宣伝するメリットは、小さくない。
そこを経てF1へ行ったドライバー達の前例はあるのだ。より高いレベルを目指せる機会があるとわかれば、有望な若手達を支援プログラムに集めることもできる。そして、虎ちゃんや信ちゃんのように、力を入れたいカテゴリーに動いてもらうなんてこともありうるのだ。
たぶんオベ・アンダーソン達は、BARやジョーダンと同じように、あくまでドライバーの決定権のイニシアチブを握ってるだろう。周囲を満足させる成績/速さを見せ、他国のドライバー達と堂々と渡り合える確信がない限り、日本人ドライバーを選択しないだろう。
スポンサーマネーやチームのイメージにとって、ドライバーの国籍は有利な条件のひとつではある。だが、厳しいF1の世界にとってはファースト・プライオリティではないのだ。万年金欠ミナルディでさえ、ユーンのかわりにアンソニー・デヴィッドソンがハンガリー/ベルギー参戦決定だよ。(^^;)

ジャック天野の Motor Sports Note 第18回:ミド・オハイオ(直リンで跳べない人はこちらからどうぞ(^^;))。
およよ、チームグリーンはIRLに移動で、アンドレッティと組むのか〜。(^^;)
ちなみにここに書かれてるカーペンティア、CARTのオフィシャルサイトに行ったら、チェッカーフラッグ腰にまいて裸ではしゃいでる姿がさらされてました。腹をなんとかせーよ、いい男なのに〜。(笑)
写真はオチャラケてたけど、インタビューはシリアスな部分も。(長いから、流し読みしただけだけどさ)どっちに行くにしても、競争力のあるチームでなきゃつらい。どのドライバーも持つ悩みですだ。
天野さん達のようにアメリカンレースをずっと見つめ続けてた人達にとっては、いろんな感慨がこみ上げる今季&来季だろうな。
画面やモニターのこっち側で4年ほど見ただけのワシのようなファンだって、悩乱しちゃいそうな大変化だもんよ。参戦するドライバー達が元気で幸せで、レースの方もオモロくあれば、いつかは慣れていくのかもしれないけどね。日本で観戦や放映が気軽に見られる状況であれば、もっといいんだけどさ。

昨日なぜか「IRL/インフィニティプロシリーズ」の検索があったと思ったら、もしかしてこのニュースを探してはる人がおいでになったのかな。
こちらに参戦していた俳優のジェイソン・プリーストリーが練習走行中にクラッシュで入院
かなりの重傷と聞いて、ビックリ。名前じゃピンとこなかったけど、『ビバリーヒルズ青春白書』のブランドン君だったのね。たまに見てたから、レースに参戦してたことにもビックリ。インフィニティプロシリーズはIRL(インディレーシングリーグ)の下のカテゴリーなんだけれど、アメリカはレース好きの俳優さん多いからねえ。んでも、知ってる俳優さんが走ってるとは思わなかった。
こちらの記事は、かなりくわしい。最後に書いてある住所は、お見舞いメッセージの宛先です。
また探しに来る人もいらっしゃるかもしれないから、大まかな状況を書くね。好きな人がケガしたときの心細い気持ちは、しみじみわかるもんな。
呼吸と心拍・血圧はノーマル、脳震盪から回復して反応も正常。脊椎の第9番目の骨(胸椎か?)を骨折。左目のまわりに打撲、鼻、左頬、首に傷。両足に骨折と傷。
傷や骨折がどの程度なのはわからんけれど、手足の末端まで自力で動かせるということだから、脊椎にも足にも神経の損傷はないようだ。他の記事で読んだところじゃあ、完治できる傷だと医者も言ってる。今度移送されたインディアナポリスの病院は、レースの本場で、こういうケガの直し方はよくわかってる。
つーことで、ファンの人は心配やろけど、泣かずにお見舞いメッセージ書いてあげるヨロシ。


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