ねろえび日記
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2013年10月05日(土)  噫、あがた森魚

あがた森魚 噫無情(レ・ミゼラブル)コンサート2013
@茨木、クリエイトセンター


……感無量。



人生で初めて買ったレコードが、あがた森魚の「赤色エレジー」、中2の頃。音楽も彼自身のことも大好きだったけど、一度もライブに行ったことがなかった。お子ちゃまだったし。
LP3枚くらい買って、そのうちフェイドアウト。

物凄い影響を受けた、というより、彼の表現するモノが、楽曲だけでなく、モトモト自分の好きな世界観だったのだろうと思う。



今回、茨木でコンサートをすると知って、しかも大好きだったアルバム「噫無情」のナンバーを中心にやるとわかり、即チケットを購入。
たまたま新聞の広告で見かけたとき「茨城」と思ったのよ。まさか近所に来るとは思わなくてさ。でも、まてよ、関西圏の広告だよなと思い直し、茨木と気づいた次第。よかった。
MCで言ってたけど、今回のコンサートは茨木側からの招聘だったんだって。40周年コンサートのバンドメンバーごとって。茨木の人、エライ! なんで茨木?の謎が解けた。


初めて行く会場はたいがい迷うけど、はい、今回も迷いました。事前に調べておいたのに迷った。まあ間に合ったからいいけど。


ライブは、楽しかった。
最近の曲と「噫無情」や当時のシングル曲、半々くらいで構成されていた。最近の曲は知らない曲だけど、楽しめました。

バンドメンバーは、白井良明、武川雅寛、鈴木茂、鈴木博文、矢野誠、駒沢裕城、矢部浩志。という懐かしくも豪華なメンバー。いい音出してました。
40年経って、ようやく拝んだナマあがた森魚。カッコイイじじいになってました(見た目だけなら緒方教授でわかってるんだけど) 枯れてるけど少年ぽさの残る、でもパワフルで、そして、お茶目な。14歳の少女は55歳のおばはんになったんだもの、あがた森魚も65歳の正真正銘のじじい。

アコギで、エレキ抱えて、ピアノも1曲。ピアノで、♪ほんの少しだけれど〜(物凄く好きだった曲「冬のサナトリウム」)と歌い出した時はひいぃ〜となったけど、角度的に武川さんに隠れて見えなかったのでちょっと興奮が押さえられました。落ち着け、オレ。

シャウトする、跳ぶ、ステップ踏む。何故かノってくると2段の踏台(笑)みたいなのに上る。

や、歌、上手いよね、こんなに上手かったっけと感心した。それに、あがた森魚といえば泣いてるイメージだったんだけど、にこやかな笑顔を見せて歌う表情はチャーミングだった。
40年前の繊細な楽曲を(当時は歌声も“繊細”だったように記憶してるけど)、厚みのあるボーカルとバンドで聴かせてもらって、至福でした。
すんごく幸せな気分になった。新鮮で懐かしい。不思議な感情。



すごく好きだったものもいつかは好きでなくなる、昔はそのことを悲しいと思っていたけれど、その時にはもう悲しいとは思わない、心配しなくていいということをいつしか知ってしまった自分がいる。
でも、今夜のコンサートで、40年前に好きだったモノが30年以上のブランクがあって今なお好きだとわかり、ちょっと自分で感動してる。人生この先、こんな体験はもうないかもね。今から30年とか40年経ったら、死んでるかボケてるか、だもの。


エンディングで出演者観客大盛り上がりの時、自分もテンションが上がり、「モリオーッ!」って叫んじゃいました。他にも叫んでる人いたし、「リョウメイー」「モリオー」ってね。それは14歳の私ができなかったこと、代わってやってやりました。


そうそう、思い出したので書いておこう。
序盤から森魚(呼び捨て)は舞い上がっていたのか、初めのアコギを外して次のアコギに交換したのだけど、それは良明さんの弾くギターでした。というか、次は自分ボーカル専念だったのよ、ギター要らんがな。天然さん? ちょっとカワイイと思いました。
初めから終わりまで眼鏡なし、帽子あり。


終演後、グッズ売場へ。
パンフレットと、CDとDVDどれにするか(40年分だから品数がめっちゃ多い)、悩んだ末、最新の日比谷のライブDVDを購入。


会場を出ると、人工の浅い川のほとりに柳、川面を数匹の蝙蝠が飛び交う幻想的な光景に出くわした。しばし見蕩れる。


帰宅してパンフレットを見たら、去年ブリーゼに来てるやん!40周年記念コンサートツアーで。知らんかった(ショック)
関西にまた来てくれたら、きっと行くぞと誓う。森魚が元気なうちは自分も元気でいようと思う。そして、30数年の空白をぼちぼち埋めて行こうかな、とも思う。


【追記】
拾い物だけど、茨木のセットリスト。うむ、参考になる。

キューポラ・ノアールの街
るるもっぺべいぶるぅ
俺の知らない内田裕也は俺の知ってる宇宙の夕焼け
カーニバルの朝
女と男のいる舗道

蒲田行進曲
永遠のマドンナK
星のふる郷
上海リル
はいからはくち
小さな喫茶店
月曜日のK
最后のダンスステップ
大寒町
冬のサナトリウム(ピアノ弾き語り)
サルビアの花
赤色エレジー
清怨夜曲

昭和ミナトマチ3バンチ
佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど
僕は天使ぢゃないよ
大道芸人


2013年10月04日(金)  1位をとった名曲音楽祭

村上さんの司会でエイトがトリなんて、なんかすごいなあ、よくぞここまで……と。
まあ、番組の内容は、自分にとっては別にどってことなかったのでサクッと編集して6分になりましたが。

アニマル柄のジャケット&ベストと黒パンツの衣装がステキ。
草食系と肉食系混じってたね。
渋谷さんは虎ですか。
オサレ帽子に顎ヒゲ! 全然ホトちゃんじゃない! 男前、男前、男前(大事なことなので3回繰り返しました) あー、この顔だちと身体つきが好きーと改めて思った。村上さんにガン飛ばしてた(ヨコじゃなくてすばるが隣なんだ)斜め上向きの角度の顎のラインが絶妙。おでこも鼻筋も好みだけど、今回顎のラインも素晴らしいことに気づきました。顎ヒゲだけってのもなかなかいいねえ。謎の中国人ヒゲ(これはこれで好き)より正統派の男前に見える。

歌もパフォーマンスもよかったし。
歌詞間違えたけど(珍しく渋谷さんが間違えてた)
満足です。


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