度々旅
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北海道の親戚が実家に来ているということで、会いに私も実家へ。実家にいる祖父は、デイサービスに行っており、車で送り迎えしてもらえる。近所の家の前で、車で送られてくる祖父を迎えるために我が家の犬と待つ。その間15分ほど。
2人で、道端にすわりこむ。通る人たちが、私たちを見る。小学生にまでじろじろ見られる始末。うぬぅ。ポメラニアンのような犬と、変なポンチョを着た女が座り込んでいる図は、あのあたりでは異様なかんじなのかも。座り込んでいる間、顔は知っているけれど、誰かはわからないおばさんとじっと見つめあい、一応あいさつをしてみたり、小学校の頃仲良かった子と目があったものの、気付かれずだったり。犬は、犬で、知らないおばさんをじっと見つめ、手を振られていた。(あたしが、知らないだけで、犬は知っているおばさんなのかも)
昔、デパートで買い物をしている時に、そのお店の外から私を見ている友人に、どこの戦争孤児かと思ったと言われたことがある。あたしは、そんなに小汚いのかい?と思いつつ、結構嬉しかったような気もする。今日、座り込んでいる私をみて、人は、そういう感想を持っていたのかもしれん。
今住んでいるところは、学生が多い。それに比べて、実家の方は、下町の端くれで、みんなお知り合いというかんじ。どこで、誰が、何をしているという情報が、すぐまわる。それが、嫌いだ。母は、おたくの娘さん見ないわね。何しているの?とよく聞かれるようだ。
今日、帰り際、近所の人に「おたくの娘さん、座り込んで何かしていた」といわれるかもしれん。ごめんよ。と、とりあえず母に謝っておいた。
新しい机の使い心地は最高であります。作業、一つ一つに感動しております。小さな頃は、新しい物を買うと、ホントに嬉しくて、毎日使って、それを見ただけでドキドキわくわくしておりましたが、最近では、そういう感覚が薄れておりました。だから、そういう意味でも今、とっても嬉しい。
よく新しい物を買うと、反対に、それによって憂鬱になったりもします。欲しくて買ったのに、思っていたほど使わず、使わねばなどと思ったり、(参考書などによくあること)それを使わない自分を責めてみたり。洋服でも、買ってみたもののタンスの肥やしになってしまい、ああ、あの時勢いで買わなければ良かったなぁなどと。
しかし、ここのところ、ひもじい思いをしていた私は、ホントに物を買わなくなり、以前あったような後悔もなく、どしても欲しいものを、毎日夢みて、その結果手に入れるようになってまいりました。となると、これは子供の頃と同じではありませんか。子供の頃は、欲しいけれど自分では買えない。クリスマスや誕生日を待って買ってもらう。とんでもなく嬉しい。それそれ。年齢とともに、物を買うということはだいぶ身近なことになり、それゆえ、車や家などといったホントに高い買い物以外は、結構あっさり買えるようになる。今、以前のようにお金があったならば、この机をこんなに愛しいと思わなかったでしょう。ひもじいって、素敵。と思ってみたりもします。
物というものは、手に入れた後も、手に入れる以前の気持ちを維持していれば、必然的に大切に使えるようになる。その物が私の物であることは、当たり前のことではないんだなぁ。
新しい机が、やって来た。今まで机代わりにしていたテーブルは、無料でひきとってもらった。少しは、おこずかいに変わるかなぁと思っていたけれど、しょうがない。安い、あんまり使えないテーブルだったしな。
この新しい机は、もともと、机として作られたものなのかテーブルなのかはわからないけれど、なかなか良いかんじ。やっぱり120センチという長さは、素敵。パソコンも辞書も並べることができたし、テキストを数冊広げながらも作業もできる。良いぞ。ちなみに、セットでサイドテーブルにもなる棚も売っていたので、それも買った。なんだか、急に作業がしやすくなって、わくわく。今までの苦労は、なんだったの?というかんじ。やっぱり、こういうものは、けちっては駄目ね。そして、必要と思った時に買わなければ駄目ね。そして、買ったものを使って、何をやるかをはっきりしてから買わないと、後から支障が出てくること大。
ものを買う時にすごく悩むのは、この物をどれくらい長く使うのだろうということ。今は必要だけれど、先々それでは不便になるかもしれないし、不必要になるかもしれないし、でも今は必要だし。そんなことをいつも考える。
友人に昔良い話を聞いた。彼女は、欲しい5万円くらいの赤いコートの前で、買うか悩んだとき、このコートを着るのは、きっと5年くらいで、その間に着るのは、100回くらいとしたら、その数万のコートを一回着るのに、毎回500円払うということになる。一日500円払ってまで、着たいと思うか?と考えるらしい。なるほどと思った。一回着るのに、いくらかと考えると、その物の価値をはっきりと感じることができる。この話を聞いてから、少し大きな買い物をする時には、この方法を使って考えてから買うようになった。今日届いた机は、結果的に一日いくら払って使うことになるのだろう。一日10円以下になるくらいには、長くお付き合いしたいもの。
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