度々旅
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お知り合いの家のお通夜へ。見たことある気がする人が何人かいる。よく考えたら、父の会社の友人のご家族の葬儀なのだから、先日の祖父の葬儀の時と同じ顔がいるはずだ。○○さんの娘さんですよねと言われ、あああ、先日は有難うございましたというかんじ。で、その父の会社の人達にいろいろ言われた。○○さん、面白いですよねーと。こんなこと言われました、あんなこと言ってましたと。「呑むとしつこいでしょ」と言ったら、「そですね」と言われた。とにかく、すみません、すみませんと謝っておいた。しかし、父よ・・・。もしかして、あんた、会社で慕われているんでないか?上司の娘やら妻なんて面倒くさいだろうに、こちらが気付いていないにも関わらず、あんたの部下たちはわざわざ私に声を掛けてくれたよ。そして、あんたのこと楽しそうに話してくれたよ。そして、あの父親に育てられた娘っていったい・・・っていう視線をあたしはビシビシ感じたよ。余程変わり者としてうちの父は通っているようだ。 まぁ、あたしから見ても、うちの父は変わり者だと思う。社長と駅で会って、「あら、嫌な人と会っちゃった」と本人に言う男だ。結婚して名前が変わった部下に、「前の名前なんだっけ?」「随分安っぽい名前だね」なんて言ってしまう男だ。それでも、会社の人にあたしは「君のお父さんはすごい人なんだよ」と言われた。父はそのすごさをちっともあたし達家族には見せない。母も私も父が会社で何をしているのかわからない。時々家の中に名刺が落ちているのを見て、あれま、知らない間に昇進してるよと驚いたりしたことが何度かある。その辺に置いてあった古い本に、父の名前が出てたりしてなぬ!と思ったこともあった。 そいえば、父は子供のことを親が褒めるものでないと母に言っていたらしい。親が子供をよく思うのは当然なのだからと。外の人に褒められるのは、親として一番嬉しいことだとも言っていた。最近、その意味を理解できるようになった。昔、友達に親の自慢とかされたりして、うちはしがないサラリーマンさと何も言えなかったけれど、こんなに人様に慕われているなんて、うちの父やるじゃん!と、とっても嬉しくなった。そうかそうか、こういう気持ちを父もあたしに対して味わいたいんだな。味わってもらうべく、がんばるよ。あたしゃ。
昨日母から電話があり、親戚が亡くなったとのこと。25日に秋田へ日帰りすることになった。が、今日は家族ぐるみのお付き合いをしている家の方が亡くなったとの電話。葬儀の日が重なったため、親戚の所へは父が行き、お知り合いの方には母と私が行くことになった。というわけで、秋田行きはなくなった。この時期って、多い。 テレビを見て長さんの告別式のカトちゃんの言葉にジーンときた。ぶーのインタビューが印象的だった。長さんの出棺の時、思わず泣いてしまったよ。 小さい頃の土曜夜八時。明日も休み!という嬉しさとドリフの相乗効果で、とにかく楽しかった。父が爆笑していたのも覚えている。確か、母が一度だけ抗議電話をしたことがあった。といっても、もちろん母も楽しんで見てた。ドリフってのがもう大きなイベントだった。 ドリフの頃のことを考えていたら、変な話だけれど、あたしもそろそろ大人と自覚する時なのかしらんと強く思った。そして、今年はあたしにとって転換期かもしれないなと、ここ最近のことを考えて思った。
あっちこっちフラフラしているようだけれど、確実にその中で得ているコトモノってあるのだな。力になっているのだな。そう思った一日でした。すぐに目に見えないもの程、後々大きな力となるのだろうな。つまり、見えないからってやってないと、いつかそれで泣くんだろうな。 その時、その時をしっかりと生きて、正面から受け止めよう。それで、思うがままの方向に行けば、そこがあたしの到達点、目的地なのだろうな。
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