度々旅
INDEXpastwill


2005年04月05日(火)

 春だ。あたしは、春がいつも嫌でウツウツとしてしまうのだけれど、昨年の引き続き今年も大丈夫なようだ。この間まで住んでいたところは、そこかしこに桜があって、ああそろそろだなぁ、来週だなぁなんて思っていたのだけれど、この辺は桜を見に行こうと思わなければないのかも。
 春が嫌だった私は、大学の桜に助けられていた気がする。大学内の桜の広場で1人ボケーっと座って、青い空と桜を眺めてた。時々山も見えて、いろんなことが小さく思えて、ぽかぽかした春の陽気の中、あまりにも気持ちが良くて、私って生きているだなぁーなんて心の底から満たされる感があった。
 そういう感覚って何かのきっかけでふとした時に生まれてくる。案外そういうものに支えられて生きて、歩いているのかもしれない。
 去年は、京都で桜を楽しみ、就職試験の会場で桜を楽しみ。その前は、
ちょうど春に嫌なことが重なって、学校の桜を1人で見て支えられ。その前は、バイト先のおじさま達と近くの会社の庭までお昼休みに出かけていって、お弁当食べながらお花見。そういや、この時って座るためのシートなんてないから、木の根本にある石に座って、全員木を囲んで外側向くしかなくて、変なお花見だなんて笑った。
 不思議なもので、桜と一緒の記憶は鮮明だ。


2005年04月03日(日)

 おかげざまで、昼夜逆転解消。規則正しい生活になった。親との電話、ニートにだけはならないでよと言われた。父親が出張中だし、母親は実家に帰っているし、その間は辞めたことを黙っていようかと思ったけれど、心配しているだろうと思い、母親には正直に話した。
 お父さん・・・。ああ、インドでどうしているんだろう。インドに行ってなければ、社会人先輩としてどんな言葉をくれたのだろうと思ったが、いても結論しか私は言わなかっただろう。それに対しての言葉はだいたい想像がつく。

 それにしても、なんて恵まれた環境なんだろう。その環境に甘えてはいけないという思いだけで、ここ数ヶ月やってきた。甘えは罪悪だと思ってやってきた。けれど、その環境があったからこそ、今の私が出来上がってしまい、それをただ単に否定するのは、困難であると痛感した。それを支えにして、その環境から脱する、否定するではなくて、肯定して歩くのも一つの歩き方かもしれないと思った。
 人の目や、名前、形を追ったとき、だいたい私は失敗する。


2005年04月02日(土)

 ここ数日いろいろなことがありました。なんだか、論文提出後やっと落ちついた気持ちになれた気がします。論文提出後、仕事を探さなければならない!ってこと、引越し等々、精神的にかなり焦り、地に足がついていないというか、自分との対話なしで不安だらけの日々の中、とにかく前へ歩かなければって感じで過ごしていました。
 そんな中で、やっともらった内定。迷いはありましたが、決めたのだし、資格と経験に無い私は、ここで頑張らなければと思い、決意して会社に行きました。そして、3日目にあたる3月31日、入社拒否宣言をしてきました。

 まさか、自分がこれをやるとは思ってなかったし、なんだかんだ言いながら、決めたら最後までやる性格なので、こんな行動をした自分にもびっくりなのですが、こういう会社があるというのもビックりでした。初出勤日、書類を渡されたり話をされたりしましたが、結局給与や待遇等は曖昧なままで、文書で渡してもらえず。仕事をする前から、給料給料って言うのも、気が引けたし、私的には雇って戴けたという気分いっぱいなので、そこは会社の人を信頼し、他の新卒が入ってくる1日まで待ってからもう一度しっかり尋ねようと思っていました。しかし、その最初の業務説明で社長の右腕の人から言われた言葉。「全ては社長だから。社長とわたしの言葉だけが正しい。他の人は信じるな。意味わかるわよね。」あれ??と思いつつ、女が多い会社なので何かあるのかもしれない。これは自分の目で確かめようと。けれど、すぐ気がついてしまった。社長は社員を全く信じていない。犬としか思っていない。
 で、いろいろ先輩にリサーチするうちに、社長の気分での給料カットあり。最初に提示された金額をもらったことがないという話も耳に。もちろんボーナスは無し。目つけられたら、無理なノルマ課せられて辞める方向に持っていかされる。で、新卒で入って長くいるか、中途や派遣で来て社員になっても半年くらいで辞める。私は中途枠で採用され、面接等々で最初は志望部署には行けないけれどいずれって話をされた。そりゃ、最初から志望部署には行けないのはわかるが、そのいずれってのは、かなり可能性はゼロらしく、みんなその部署に入りたくて、いずれと思い頑張るが、結局勉強目的で配属された部署で、ヒドイ目に。
 私の業務に関して言えば、前任者しかわからないことだらけなのに、たった一日で引継ぎ。ありえねぇ。で、一応その補佐をやっている先輩社員がいるので、なぜその人に引き継がないのか聞いたら、彼女は頭使えないからって言葉。入って数日の私に先輩についてそういうこと言うのも、私にはちょっと信じられず。
 まぁ辞めた会社に砂を掛けることになるので、詳細は書かないけれど、その他もろもろありました。結果的には私の前任者が辞めていくのに、挨拶を皆にしたところ無視同然だったこと。内定者が決まると、ああ、かわいそうという空気が蔓延していること。辞めろと社長に言ってもらえて、ホットして最後を迎えた人を見たこと。ビクビクしている社員が多いこと。そんなこんなを総合するに、社長が社員を信じていないのと同じく、社員間の信頼も築けていないということがわかり、こりゃダメだと。それで、お金さえ不確かだと思ったら。。。「ここは普通の会社じゃない」という、先輩の言葉の方が、社長達から聞いた会社像より、ずっと適確で私は信じられました。
 これでは、遅かれ早かれ私は辞めるか、完全に社長の犬になるかどちらかだと思ったら、採用承諾書にサインができませんでした。で、社長室に行って、辞めようと思いながら働くことはできないし、このままではサインができないってこと等々いろいろ話。最終的に、新卒が1日に入ってくる日に私が既にいない方が会社にとって良いのではないですかということで、入社しないですんだ。

 とまぁ、こういうわけです。ある意味すごい勉強になりました。でも、この会社ですごく前向きに働いている人も数人見て、それは本当尊敬した。すごいと思った。でも、私には人を信じずに働くことはできないと思った。小さい会社で、すべては社長の決裁が必要な中、その社長を信じることができずに働くのは、無理だと思った。

 で、本当に学んだのは、「あなたのために言うけれど」の言葉。これ言う奴にロクな奴はいないってことだった。というわけで、かなり恥ずかしいことではありますが、これからも職探しです。でも、全て捨ててすっきりした感じがある。それと、こういう時にテキヤバイトが、いつも基準な私がいることに気付く。テキヤは、金と人ってところをすごく大切にしてた。怒鳴ったり、かなりヒドイ扱いをするけれど、売り子がいるから売れるのだという精神はすごかった。だから、ヤクザが怒るというとんでもない図で怒られても、平気だった。


こげんき |MAILBBS

↑エンピツ投票ボタン
My追加